バレーボールを観る者として、コーチングに携わる者として、選手のキャラというのは、当たり前のことですが実に様々で、そのプレースタイルとともに観ているとまた見応えが増します。
また、バレーボールはよく「集中と感情のバランス」が非常に重要と言われることもあります。自分のメンタリティを充実させパフォーマンスを発揮するということだけじゃなく、ネットの向こうにいる相手のメンタルを上回り、呑みこんで優位に立つということも重要であり、人間のメンタリティがプレーや勝敗に大きな影響を与えます。時には個人のメンタリティが、そしてそれらが影響し合ってチームのアトマスフィアが、同じ人間、同じチームでもパフォーマンスを大きく変えることがよくあります。
感情を表に出し、自分やチームを鼓舞したりリーダーシップを発揮するタイプ、あまり感情は表に出さず淡々とプレーするもいつも冷静沈着と安定性をもたらすタイプ・・・いろいろあります。「集中と感情のバランス」で考えれば、彼ら(選手たち)は、そのベストなバランスを保つのに適した、自分の表現方法や振る舞いに至っているのだと思います。
世界のプレイヤーをみていると、スパイカーやブレイクサーバーなどのオフェンシブなプレースタイルの選手にはやはり、ホットな選手が多いですね。一方でセッターやリベロなどディフェンシブな役回りの選手にはクールな選手もよくみられます。
でも地域性もあって、ブラジルなどはポジションに関係なく、ホットで情熱的な選手が多いです。ラテンの血というやるでしょうかね?これに対しアメリカやロシアなどはクールな選手が多い印象がありますが、それも個人差といったところでしょうか。
育成世代の子どもたちのコーチングに関わることが多い自分にとって、このようなプレースタイルとメンタルの関連を考えたり、伝えたりすることは大事だと思います。ちょっとそういった視点でみていこうと思います。
【HOT(passionate)】
ホットでアグレッシブなメンタルというのは、自分のパワーを最大に引き上げたり、チームの士気を一気に上げ、さらには相手にプレッシャーを与える効果にもつながります。
一方で、繊細なコントロールや判断を欠くこともあり、それによって生じたミスが心理的に致命傷になることもあります。ゲーム展開が不調になった時にその修正というのも大事なポイントになってくると思います。
Felipe Fonteles(BRA)
Ricardo Bermudez Garcia(BRA)
Ivan Zaytsev(ITA)
Wallace de Souza(BRA)
GIBA(BRA)
Sérgio Santos(ITA)
【COOL】
クールなメンタリティは、冷静な状況判断やコミュニケーションをしやすくします。またゲーム展開の好不調に左右されにくく、いつでも巻き返しのチャンスを得ることができると思います。
一方で、個人のプレーがしっかりしていれば周囲への安心や信頼を集めるも、プレーが安定しないままクールでいるのは逆にチームの不安感を増大させます。チームに活気が無くなり消極的な空気に包まれてしまうので、クールなスタイルをとる場合には、個人の確固たるプレーへの自信と信頼が求められると思います。
Robertlandy Simón(CUB)
Leon(CUB)
Paweł Zagumny(POL)
Lucas Saatkamp(BRA)
Matt Anderson(USA)
Simone Giannelli(ITA)
ちょっと昔の日本のバレーボールで強烈に印象に残っているのが、ロシアから来てJTで活躍したサベリエフ(Ilya Savelyev)という選手。彼は超クール派で絶対笑顔を見せませんが、まあまあ得点をもぎ取りまくります。一方同時期にブラジルから来た、現サントリー監督のジルソンは、まさにブラジルらしい情熱的なプレースタイル。今から15年くらい前の日本で、こんな魅力的で好対照なキャラの選手が日本で戦っていたのだと今さら気づかされます。
最後に、2000年のシドニー五輪の男子のゲームから。
ユーゴスラビアとロシアの試合ですが、ロシアには先ほど紹介したクールなサベリエフが活躍しています。
対するユーゴには、グルビッチ兄弟がいて、この兄弟もホット&クールが対照的です。
兄のウラジミール・グルビッチはアタッカーでアツく、弟のニコラ・グルビッチはセッターでクールなスタイルで、いずれもチームにはなくてはならない存在でした。
今回は、バレーボールにおける選手のキャラクターのホット、クールの視点で何となく書いてみました。バレーボールを観るみなさんは、どちらのキャラクターがお好きですか?プレーをされているプレーヤーのみなさんは、ホット派ですか?クール派ですか?自分が一番力を発揮しやすいのは、またはチームが力を発揮しやすいのはどういったキャラでしょうか?見つけてみるのも面白いと思います。
(2017年)
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2017年1月5日木曜日
2017年1月1日日曜日
2016年11月26日土曜日
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2016年7月2日土曜日
2016 FIVB Volleyball World League より
Brazil vs USA
Russia vs Poland
France vs Italy
Brazil vs Poland
Argentina vs Russia
USA vs Iran
(2016年)
Russia vs Poland
France vs Italy
Brazil vs Poland
Argentina vs Russia
USA vs Iran
(2016年)
2016年5月10日火曜日
2016勇気のスポーツその見どころ~チームプレーと個人技
今年はオリンピックイヤー、2016年リオデジャネイロ大会の年です。
バレーボールでは、やはりこの「オリンピック」が、一番のビッグタイトルです。
様々な国際大会・・・4年に一度と言われている、世界バレーやグラチャン、ワールドカップでさえ、このオリンピックへ向けたプロセスとして各国は位置づけています。
「4年に一度」というのは、バレーボールにおいては、真の意味ではこのオリンピックのことを指すでしょう。
バレーボールにおける「オリンピック」でのゲームが、現時点での世界のバレーボールの最先端のスタイルを見ることができる場です。別にいうと、前回のオリンピックからのバレーボールの戦術や戦い方の変遷を見ることができるということです。バレーボールの歴史を学ぶ機会でもあります。
21世紀になって、ブラジル男子を中心にはじまった、バックアタックを巧みにからめた攻撃戦術、そこから整備されてきたリードブロックにプラスされてきたサーブ戦術やディフェンス戦術。
前回ロンドン大会は、男子で言えば、ロシアが、高さのある選手たちがそれらの戦術を実行できるくらいにスキルが洗練されただけではなく、一つの試合のなかで選手が違うポジション配置に対応し、相手のマッチングやスカウティングを打ち破って勝利しました。
4年後の今年、どのような戦術や戦い方、選手起用があるか楽しみです。
個人的には、リベロの配置や機能に注目しています。それとミドルの得点の内容と出現場面に注目しています。あとはブロックの機能でしょうか。
以前も書きましたが、バレーボールにも、他の種目に負けないくらい素晴らしい魅力がたくさんあります。
まずは、「喜び・歓喜」です。
1セット25点の得点の末、1セットを奪取できます。ということは、25回喜び、さらに喜びを爆発させることができます。しかも、サーブまでの間に、選手とサポーターが一体となれる時間があるわけです。これは観ている側もエキサイトしないわけにはいきません。
次に、「緊張感」です。
バレーボールは、ボールを落とせないどころか、ボールを止めることができません。この「待ったなしの連続性」が、観ている人間をハラハラ、ドキドキさせます。ですからラリーを制したときの興奮や、ボールデットをさせまいとする献身的なプレーに胸がアツくなるわけです。
3つめは、「チームと個人の融合」です。
バレーボールは、チームスポーツです。しかし一方で個人のスキルやプレーがゲームに大きく影響を与えています。観る人間はチームの勝利にそれぞれの思いを重ねる一方で、個々の選手のプレーの一つ一つにも関心を寄せることができます。チームのドラマだけではなく、選手個人のドラマにもスポットライトが当たりやすいのです。
バレーボールは、「勇気を出し、勇気を与え、勇気をもらえる」スポーツです。
選手は、一瞬の決断力の連続が求められていきます。
観る側は、その決断力から勇気と喜びをもらえます。
間もなく、オリンピック最終予選がはじまります。
日本代表チームの男女ともにオリンピック出場をはたし、
オリンピックの場でバレーボール日本代表チームが戦う姿をみて、みんなで喜びや興奮、勇気をシェアできたらいいですね。
そして、バレーボールに携わる人たちにとってはこれ以上の教材はありません。しっかりみていきたいものですね。
(2016年)
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