Translate

ラベル バレー頑張ろう! の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル バレー頑張ろう! の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年1月17日日曜日

第3回TETSUミーティング20210116 ~今年のみなさんにとってのバレーボールは?

 【TETSUミーティング】

と題し、
日本バレーボールの未来への探求と挑戦をみんなで語り合うオンライン・ミーティングを開催してみました。
 今回は、新年2021年になって最初、第3回目の話題です。



第3回目のテーマは、
「2021年のみんなの思い」

という設定で、約15名の主に各カテゴリのコーチングに携わる方々でミーティングできました。今回は、参加者お一人お一人のお顔とお考えや気持ちが見えやすいように、定員20名という形で行い、結果的にコーチ(指導者)中心で、かつ広く各カテゴリで活動されている方々が集まることができたので、井戸端会議的なミーティングができました。今後もこのようなスタイルの他に、定員なしのプレゼン中心のミーティング等も設定していきますので、これからもリピーター、ご新規参加問わず、よろしくお願いします。


さて、新年一発目のミーティングということで、少し遅くはなりましたが、一人一人のバレーボールに対する今年にかける思い・・・決意、抱負、目標やビジョンなどを語り合うことから始まりました。さまざまなカテゴリ、レベル、実情の中にあるコーチのみなさんのお話は、バレーボールという共通のものを、いろんな目で多角的に見ることができ、自分にはない視点や新たな気づきも多く得られたのはないかなと思いました。

十数名の参加者の、アツい思いあるスピーチを通して、それぞれが今、これから、かかわる選手(主に青少年)たちをよりよい成長や目標達成に導きたいという願いが共通してありました。指導する以上は当たり前のことかもしれませんが、それらは単に「~まで勝つ」といった到達目標だけではない、バレーボールを通した活動の目的やその先にある将来像までを見据えたい。ただ従来の仕組みやスタイルではそれが難しく、試行錯誤しながら新たなチャレンジや取組をスタートさせたいという声が多かったです。
 
ミーティングでは、みなさんが発言しやすいよう、私が進行・ファシリテーター的な役周りで進めているのですが、みなさんのスピーチから、「短期」・「中期」・「長期」の3つの視点がバランスよく話題になっていたようなので、テーマをそれぞれに絞って、ディスカッションに進みました。
「短期」・・・今年1年を通して、選手たちが定める目標をいかにして達成させるか

「中期」・・・新たな組織やクラブチームの立ち上げを通して、バレー人口の拡大やバレーボールの楽しさや魅力を知ってもらう活動をしたい

「長期」・・・今の日本のバレーボール界が抱えるさまざまな課題や弊害・・・技術論や戦術論、フィジカル面やモラルにおける課題や問題を解消し、最終的には日本代表がメダルを獲って喜びを分かち合うべく、「アンダーカテゴリー」の仕組み、体系、文化を改革できないか。

こういった視点が参加者からまとめられた議題となってきました。
・指導者が抱えるチームでの指導期間で完結しない長期育成の仕組み
・発刊された「コーチングバレーボール」の普及と、続編となる実践編を出せないか
・現状の競技システムの中で、強豪伝統校チームで結果を出すための必要な心構えと見失ってはいけないこと
・バレーボールのゲームモデルの提案と、情報共有のポータブルサイトの実現
・指導者の欲求とメンタル、エゴに対する自問自答
・育成に意義のある、異種目経験
・ママさんバレーボールとバレーボール普及の重要性
・ビーチバレーから学べることの多さ
・バレーボールクラブにおける「遊び」の模索
・諸外国における育成プログラムに匹敵する日本版プログラムをつくれないか
・バレーボール以外の種目とのコラボ、タイアップ、協力の重要性

あっという間の2時間のミーティング、そして深夜に及ぶ2次会となりました。
2次会では春高バレー男女決勝をみなさんで実況・解説しながら技術や戦術を語りました。

ミーティングの詳細は、TwitterやFacebookで、
ダイジェスト版として動画配信を期間限定で行う予定です。ご覧ください。

参加された方はわかっていただけたと思いますが、
何も堅苦しくもない、みんなが話しやすい雰囲気で行われています。
知識がない、経験がない、わからないことだらけ・・・
それで参加をためらっている方・・・心配ご無用です。
むしろ温かく相談してくださる専門家もたくさんいますので、
ぜひミーティングにご参加ください。お知り合いの方もお誘いください。

次回は2月中旬~月曜を予定しています。
次回の設定は、20人「以上」(無制限)で募集し、
プレゼンやパネルディスカッション的形式から
みなさんで意見交流をしたいと思います。
具体的なテーマは、決まり次第SNS上でご案内します。

※ポーランドは下から上までのカテゴリの育成プログラムを確立し、そのゴールとしてナショナルチームを「私たちのチーム」として盛り上げています。


※カナダでは、バレーボールに限らずスポーツの横のつながりにおいて、アスリートのあるべき育成と成長を考えたプログラムが普及、機能しています。


日本でも、このようなコンセプトやシステム、組織ができないものか。そうしたら代表チームがもう一度世界の頂点で戦うことができるのではないかという願いと、その実現にできることはないかを模索する・・・それが私が投げかけたテーマであり、参加者かからも賛同を得ることができたことです。みなさん「この指とまれ!」お願いします!


(2021年)

2021年1月15日金曜日

春の高校バレー2021女子~むしろ洗練されたゲームだとも

ジャパネット杯 春の高校バレー2021 
第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会

今年の女子は、どこが勝ってもおかしくないような、どの試合も熱戦が繰り広げられました。決勝は、就実(岡山)と大阪国際滝井の対戦となりました。

就実は、特に深澤姉妹の攻撃力が素晴らしく、OHの深澤めぐみ選手がレフトから打ちまくり、MBの深澤つぐみ選手も多彩なスパイクを放ち、チームの得点源になっていました。
国際滝井のOH中本選手を中心にダイナミックにスパイクを打ち込んで応戦していました。


 就実と国際滝井との女子決勝では、いわゆるエースバレー、レフトからのスパイクの打ち合い、パワフルなスパイクの応酬が中心となる試合展開でした。
 高校女子バレーは従来、セッターに正確な返球をし、いわゆる「スピード重視の展開」を作るべく、ニアネット傾向から速く低めのセット(トス)による、「はやい攻撃バレー」を志向する戦い方が目立っていたように思います。
 ところが近年は、例えば東京の下北沢成徳高校が、選手のフィジカルをしっかり鍛え、戦術以前の個人のパフォーマンスや強度、しっかり跳んでしっかり打つ、しっかり上げる・・・というチームが勝つなど、少し変化も見られてきました。
 そんな中、今年の春高バレーの女子の上位チームの試合を観ても、特に決勝は、はやいバレーとか高速バレーなどというネーミングがつくような戦術やコンセプト先行の戦い方ではなく、ゲームのラリーの中で、スパイカーがその選手のもつパフォーマンスをしっかり発揮できるような展開、不必要なスピード重視によるはやい低いセットによる攻撃とコンビネーションに固執しないオフェンスシステムが中心となった展開だったと思います


ともすると、エースバレーとか単調なオープンバレーという見方をする人もいるでしょうが、私は個人的には、高校生カテゴリは、競技における強化のゴールではなく育成途上であってほしいしあるべきだと思うので、今年の春高バレーの上位チームのバレーは、個人のパフォーマンスを犠牲にした戦術ありきの展開よりも、個人のパフォーマンスをしっかり発揮しようとする場面が多いゲームに、あるべき姿を見たような気がしています。右利きのOHがレフトからスパイクを打つとき、特にオープンやハイセットなどでは、かつてはストレート方向に打ったりブロックアウトでしのぐことが多かったのに対し、しっかりクロス方向に打ちぬく選手も増えたなと思います。

果たして、今年の結果は、コロナの影響による練習時間の確保やトレーニング不足などのために、本当は複雑なコンビネーションを要するような理想のバレーボールが間に合わなかった結果だったのでしょうか?完成するはずのゲームモデルが仕上がらなかったのでしょうか?

正直、一観戦者としては判断できかねますが、私はそう考えません。

むしろ、女子決勝の就実高校、国際滝井高校がみせたバレーボールは、まだまだ成長途中にある高校生プレーヤーたちに、限られた期間の中で限定的な戦術を用いたり、それによる限定的な技術だけを要求したりせず、しっかり守ってしっかり打つ、より高くより強くなどのような、当たり前・基本を追求したのではないかと考えました。


高校女子でもバックアタックやジャンプサーブも見られるようになってきました。概して女子バレーは、男子バレーの戦術や技術の後追い的に発展していくわけですが、それにしても高校バレーでは、女子のアップデートの余地はまだまだ大きいと思っています。

「女子は筋力がない」・・・などという考え方が女子的な女子固有の戦術として生み出されたり、そのことで先行した男子のゲームやプレーの考え方やモデルが女子に浸透していきにくい要因になっていると考えています。しかし、筋力がないというのは、「男子に比べて」というだけでのことであって、女子というカテゴリ内でのゲームにおいて、男子の戦術が不可能を意味しているとは言えません。
 例えば、バックアタックや、センター付近からの攻撃に対してブロックが1枚になるという状況はなかなか女子バレーでは解消されません。バックアタック自体も特定の選手しか繰り出しておらずその発生率もまだまだ低いです。オーバーハンドによるセット(トス)はキャッチ気味なハンドリングに依存しており、ハイセット場面はアンダーハンドになることも多いです。OP(オポジット)の選手の育成も遅れていると感じています。
 今年の就実や国際滝井による決勝戦から、いろんな戦術の取り方があれども、まずは選手個々のフィジカルやスキルのハイパフォーマンスを追求するという基本に立ち返ることで、アップデートが始まっていくのではないかと思います。

(※2000年シドニー五輪の女子決勝キューバが五輪3連覇)

動画は、もう20年前のものであり、プレースタイルも古く、一見懐かしさを覚えるゲーム展開です。バックアタックもまだまだ見られません(どうしてもロシアのカルポリ監督に注意が向いちゃう笑)。
 ですが、ここで見せているキューバ女子のリベロを入れていないツーセッターシステム(6-2システム)などによるゲームのスタイルは、中学バレーや高校女子バレーの育成の在り方という観点からは参考になるのではないかと、個人的には考えています。個々の選手がしっかり跳び、しっかり打ち、より強くより高くを追究、鍛えられているのがわかります。ここから20年の間、女子でも、バックアタックやバンチ・リードブロックシステム、オポジットの育成強化の採用などと進化が続いています。
 今後の高校女子のバレーボールスタイルのアップデートに注目していきたいです。

(2021年)

2021年1月14日木曜日

春の高校バレー2021男子~育成カテゴリと戦い方

ジャパネット杯 春の高校バレー2021
 第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会

新型コロナウイルス感染症の影響で、練習時間の不足どころか、インターハイや国体など例年行われる全国大会が軒並み中止となり、この大会の開催自体も危惧されていた中で、残念ながら男子の前回優勝校の棄権がありましたが、決勝まで行いました。

近年は、野球の甲子園に限らず、サッカー、バスケットボール、ラグビーなど、高校生チームスポーツの全国大会がものすごく注目され盛り上がりを見せるようになりました。バレーボールも過去は3月に行われていた春高バレーも1月の大会として定着してきました。そして今年はコロナの影響で練習、遠征、そして大会とさまざまな制約・制限を受けてきた特に高校3年生にとっての集大成の大会となっています。ですから、社会的にはいろんな意見はあるでしょうが、こうして春高バレーが開催できたのはよかったですね。

さて毎年のことながら、春高バレーの試合を観ていると(といっても全ては観れていないが)、日本のバレーボールの特にアンダーカテゴリー(小・中・高校バレー)の現状や成果や課題を読み取れるのではと思いながら、注目しています。特に今年は、多くの示唆があったのではないかと考えています。

良し悪しや是非はさておき、
日本では世界の中でも小学生から競技スポーツとしてのバレーボールがさかん(熾烈な競争)で、アンダーカテゴリの技術やチーム力は高いと言われています。そういった中での集大成、ゴールとなっているのが高校生スポーツであり、花形となっている春高バレーに集約されているのかもしれません。

男子は、東福岡が優勝しました。1枚の得点力あるエースにボールを集め、そのために様々なフォローやお膳立てを緻密に行う練習をしてきたのかなと思いました。エースも聞けば、様々な課題を努力して克服しながらのエースとしての機能を果たしてきたようです。

決勝戦で対した駿台学園は、セッターのセット(トス)が縦横無尽で、アタッカー陣も多彩な攻撃を繰り出す。ブロックも組織的に行おうとする様子がみられ、チームビルディングを思考錯誤して行ってきたのかなと感じてみていました。また試合を通してポジションを変更するなど、アンダーカテゴリでありがちな、分業固定のワンパターン編成ではないところへの対応も良いなと思いました。
 準決勝で東福岡と対戦した清風も善戦、チャレンジングなチーム作りだったと思いました。また、東福岡の柳北くん(192cm)、高松工芸の牧くん(210cm)など、これまでにない大型、長身選手が、MBでブロックやクイックだけの限定的なプレーでとどまらず、バックアタックやディフェンスにも参加しているあたりも、過去には見られなかった近年の良い傾向であり、バレーボール指導者の選手の育成に対する意識も、従来のものから脱却し、将来性を伸ばす大きく育てる指導ビジョンが芽生えてきているように感じます。


高校バレーにおける戦い方のトレンドとは?

 東福岡のバレー、駿台学園のバレー、清風のバレー・・・いろんな戦い方やスタイルに違いあります。チーム戦で競い合う以上、打ちだす策やシステムに違いがあるのは当然なことでもあります。
 中学や高校バレーではしばしば、どの策がどの戦術がふさわしいのかなどと禅問答的な議論みたいのがあって、例えばエースバレーなどのように1枚か特定の選手のスパイクに依存したスタイルが、他の選手の育成を置き去りにしているかもしれない、戦術的な思考の成長を止めているかもしれないという疑問や、特定の選手にかかる負担やオーバーワークによる将来性が狭まる懸念。
 逆に、トップカテゴリへつなげる将来性を見据え、積極的にブロックシステムやオフェンスシステムを構築構築して、思考力を高めることの大切さがある。一方でそれが勝敗のアドバンテージになるかといえば、そういう確実性を担保するものではなく、シンプル(シンプルに戦うために緻密に作られたチーム)に敗れることもよくあるわけです。
 チェーンブロック、スタックブロック、サーカスバレー、立体バレー・・・様々なネーミングのもとで、毎年勝っているチームのスタイルにはかなり違いが見られます。ですから逆に言えば、その目まぐるしく変わるスタイルというのは、トレンドとまでは至らない状況であるものであって、この高校生カテゴリでは、まだまだ育成段階の一通過点だからこそ、スタイルが何かに収束・精錬されていくことがないのではないだろうかと考えるわけです。育成途上だからこそ、それぞれの地域やチームに、チームの勝敗を左右する「変数」的な要素(人・数・能力・環境・戦術・・・)が多くあり過ぎて、何を目指せばよいか・・・という絶対的正解が見いだせない、エースバレーで勝つかも知れないし、個人に依存したシステムで勝つかもしれないし、組織や戦術の構築で勝つかも知れない、複雑な攻撃パターンで勝つかも知れないし、ディフェンシブな戦いで勝つかもしれない。
 ですから、特に小中高校バレーの指導者は、春高バレーから参考になることはたくさんあるけれども、その年の勝ったチームの、見た目のスタイルやカタチだけに注目せず、いろんな人と議論をしながら、それらの基盤にある重要性をみんなで探していくことが重要です。

選手たちのゴールについて

 春高バレーが、小中高校と頑張ってきたプロセスの大きな目標や夢の舞台、大学やVリーグや代表に向けたスタートや登竜門・・・いろんな位置づけがあってもいいのだと考えます。
 ですが、個人的に考えているのは、春高バレーがある種の最終ゴール化することで、チームの中で主力・控えの区分けが発生し、そこに経験値の差が広がり育成や成長に差が発生したり、その後バレーの道を続ける者と続けない者との差、特に高校以後バレーの道が閉ざされてしまう選手の方が多いという現状があるのではないかということです。
 指導者や保護者、メディア・・・高校生スポーツを見守る大人の問題かも知れません。バレーボールを始めて練習やプレーを頑張っている大変多くの子供たち選手層のピラミッドの頂点ばかりに目がいきがちです。とはいっても、先ほど述べたように長身選手をしっかりオールラウンドなスキル育成をさせようという機運も生まれてきていますが、それも一握りのタレントが対象になっているに過ぎないです。
 ゴールにもいろんなゴールがあっていい、でもふるい落とすようなゴールではなく、自分が目指したい方向で目指したい人は広く多く目指せるようにしてあげる環境やシステムを作らねばいけないのではないでしょうか?少なくとも、日本以外の国ではそういった取り組みがなされ、何年かかけて代表チームの成果につなげていると思います。

アンダーカテゴリやらねばならないこと

 現状、小中学バレーの指導現場の実態は、すべてではないものの、いかに指導した選手がチーム出身の選手が、春高バレーで活躍する強豪校に選手を送ったか・・・というのが、一つの実績かのように考えられており、高校としても少しでも選手の獲得のためには求めている関係性となっていると思います。
 先に述べたように、春高バレーという素晴らしい舞台のレベルであっても、まだまだ育成の発展途上であり、戦術等には普遍的な集約や定着がなされにくい。だとすれば、まずもって求められるビジョンは、「個の育成」、バレーボールのトレーニング(練習)を積む子供たちには、広く全員にオールラウンドかつ、ボールコントロールスキルだけではない、認知や判断能力、セルフマネジメントとしてのスキルアップがなされることではないでしょうか?
 何年に一度巡り合うか合わないかの大型選手や高い身体能力をもった選手を見つけた時だけオールラウンドな育成に着手するのではなく、アンダーカテゴリの重要なコンセプトの一つに、しっかりと「オールラウンドな個の育成をすべての子供たちに」を位置づけるべきだと思います。
 そうすれば、190㎝、200㎝越えの高校生がレセプションやバックアタックをしても何の驚きにもならない時代になると思うし、実際海外ではそうなっています。もはや小柄な選手は動きが機敏で巧い、大型選手は高さはあるが守れない・・・そういう時代はとっくに終わっているのです。

(217㎝のムセルスキーが難しい体勢からのナイスセット)


(リベロは子供の時から守備専門をするわけではなく・・・)


(リベロはセッターの役割も・・・ゆえにオーバーハンドのスキルも)


(バレー選手である以上スパイクはみんなできるようになってこそ・・・)


今年の春高バレーの男子高校生たちは素晴らしいバレーを随所に見せてくれましたし、新しい現代バレーに戦術や選手育成の面でチャレンジをしている指導者の方に敬意を表したいです。さらなるチャレンジと本気の育成が日本全国に広がることを願っています。


(2021年)

2020年12月31日木曜日

ありがとう2020、ありがとうHykyuu!!!(ハイキュー!!)

コロナにはじまりコロナで終わりそうな
コロナに振り回された今年2020年
バレーボールを愛するみなさんにとりましては
どんな1年になったでしょうか?

そんな今年2020年
本来は東京オリンピックが開催される
レジェンドイヤーになるところだったのに残念でした。
私は、バレーボールの話題でいえば
マンガ「ハイキュー!!」の大活躍を挙げたいわけたいです。

古舘春一さんによる累計発行部数5000万部を突破した
バレーボール漫画「ハイキュー!!」の最終巻となる
第45巻(挑戦者たち)が2020年11月4日発売されました。
烏野高校バレーボール部で出会った日向翔陽(ひなたしょうよう)と影山飛雄(かげやまとびお)を中心にに、高校バレーに青春を懸ける高校生たちの姿を描き出したマンガとなっています。

サッカーでいえば「キャプテン翼」が現代でも代名詞だし、
近年ではバスケットボール「スラムダンク」に心を震わせた人も多い。
マンガじゃないけど、ラグビー日本代表への注目もすごかったし・・・

そんな中、ずっと低迷しているいわれてきた日本のバレーボールの中にあって、このマンガの登場に幸せな気持ちになった人がどれだけ多くいることか。そして、描き方のいろんな要素によって、バレーボール愛好家やプレーヤー以外のハートもがっちり掴んだところも偉業だと思っています。感謝カンゲキ雨あられな思いです。


さて、最終巻になって「しまった」のにあたり、
これまでたくさんの喜びと感動を与えてくれたこの「ハイキュー!!」
このブログでもみなさんにお伝えするまでもなく、
多くの方が、その魅力を伝えて下さっているので、
リンクさせていただきました。みなさんありがとうございます!!

↓ ↓ ↓

徹底して「勝利」を描かないハイキュー!!は、何に挑戦していたのか


ハイキュー!!が色々と凄すぎるので、9つだけ魅力を語らせてほしい


有終の美を飾った『ハイキュー!!』 読者に示し続けた“挑戦する姿勢”の美しさ


ボールを繋げ!バレー漫画「ハイキュー!!」の面白さ徹底解説!


そこで、私も少しだけ独自の視点で書いてみようかなと思いました。

フィクションとリアルのコンビネーション

大リーグボール、魔送球、
スカイウィングシュート、タイガ―ショット・・・
一般的にマンガで描かれる事って、非現実的なことが多くて、スポーツマンガでも例えば自然科学を超越した必殺技みたいなものが登場したりするもんです。
 ですが、「ハイキュー!!」で描かれているバレーボールは、限りなくリアルなプレーやゲームの世界が描かれています。
 だから、バレーボールのプレー経験がある愛好家も、観戦ファンも、みんなすごく感情移入がしやすいんですね。

けっこうリアルにバレーボールの勉強になるよ

「ハイキュー!!」で描かれているプレーやゲーム(試合)に関する、用語みたいなものは、リアルなバレーボールのプレーで用いられているもの、もっと言えば日本のバレーボールにおける知識をアップデートした最新のものを実は取り入れています。
そして、ただ言葉を用いているだけではなく、もちろんその用語を用いるに至ったプレーや戦術の意味や考え方も、「ハイキュー!!」の中でしっかり描かれていると思います。
だから、「ハイキュー!!」は、純粋なマンガやアニメとしてもめっちゃ面白いと同時に、バレーボール、特に現代のバレーボールの今を理解する入門にもなると思います。バレーボールの勉強だと思って、もう一度読み直すのもオススメです! 

バレーボール関係者よく観るべし

 さあバレーボール関係者のみなさん(指導者や組織人やトップ選手)・・・「ハイキュー!!」は、日本バレーボールへのエール(チクリと提言)を投げかけていると思います。
 個性豊かないろんなチーム、選手、指導者が登場していきます。その中には、日本のバレーボールの伝統的なものから、これからの新しい時代に合わせて変わっていかねばならない方向性が読み取れます。
 技術論、指導論、戦術論・・・そして部活チームの在り方、選手の主体性や創意工夫の姿、試行錯誤や考えることの大切さ・・・。私は、「ハイキュー!!」は、今の日本のバレーボールのいろんな現実に、たくさんの示唆、提案、または喝や問題提起をしていると思いますし、そのようなメッセージを読み取ることができる作品だと思っています。 

みんなが主役、バレーボールに終わりはないよ

勝利完結、勧善懲悪、ハッピーエンド・・・よくあるような主人公のサクセスストーリーというひとくくりにはできない、いろんな味わい方ができると思っていて、観る人によって主人公が違ってくると言うか、「ハイキュー!!」というマンガで楽しむ人もいれば、バレーボールという競技で楽しむ人もいれば、選手目線、コーチ(指導者)目線・・・いろんなドラマがあると思います。
 そして、誰かが悪者であったり、誰かが傷つくようなことのない、ストーリーの清々しさみたいなものが感じられて、バレーボールを通して、多くの人がいろんな形での共感が得られたのではないかと感じています。私は個人的には、白鳥沢学園監督の鷲匠先生のストーリーがしみじみできて好きです^^
 私は、特に日本のアンダーカテゴリ(小中高校生のバレーボール)へ示す希望であってほしいです。
 


かつて野球では大谷翔平選手の活躍が「リアル・マンガ」だと言われましたね。
今、日本のバレーボールでは西田選手あたりがリアル「ハイキュー!!」といったところでしょうかね?
これからも、日本のバレーボールが多くの人に注目され応援されることを願いたいです。

とにもかくにも「ハイキュー!!」には感謝してもしきれない。
12月に発売された画集もゲットしてしまいました。もちろん全巻買っております。


そんなこんなの2020年もまもなく終わります。
2021年もみなさんとともにバレーボールを盛り上げたいです。
(東京五輪はどうなるのか??)
そして特に、日本の子どもたちに希望を与えたいです。
良いお年を!


(2020年)

2020年6月7日日曜日

Let's defeat Coronavirus by staying at home.(#コロナに負けない)

また、みんなとバレーボールがしたいです。

でも今は、みんなと集うのは我慢して、
自分一人でがんばれることをやっていこう!

いつかまたバレーボールでみんなに会えることを
楽しみにしています。

コロナにうち克とう!

















(2020年)

2020年4月4日土曜日

ポーランドへ行ってみた④

2020年2月のポーランド訪問記③

 今回の滞在の仕上げはポーランドのプロリーグ、プルス・リーガの試合観戦。
 スケジュールの関係で滞在先のワルシャワでの試合はなく、この日は首都ワルシャワからバスで2時間弱走ったところにある、地方都市ラドムでの試合。ホームとなるラドムの対戦相手にリーグ首位でアナスタシ監督率いるワルシャワの対戦でした。

 自分なりの滞在のストーリーは、アンダーカテゴリのチームの練習→U18強化の現場の練習→そしてシニアのトップチームの試合・・・という流れで見学することができる中で、何か系統性や取組の方向性を見出せたらと思っていました。
 ポーランドでは、サッカー、バレーボール、スキージャンプの3つが国民的人気スポーツだとか。その中でやはりサッカーの人気が強く、国内の大きい都市にサッカークラブのホーム、バレーボールクラブはサッカーに比べ地方にある比較的小中規模の都市をホームにしてある種の共存を図っているとか。実際、今回行けたラドムという都市も、かつて州の統合以前は州都で栄えていたそうですが、現在は州統合の影響もあり少しさみしい地方都市となっていました。アリーナも日本の小さな町村でも珍しくない普通の体育館でした。ですが、試合は地元ファンを含め、ほぼ満員状態。熱気あふれるサポーターの応援がありました。



(ヨーロッパの街並みを味わいながら少し散策)

さて、試合観戦。やはり老若男女、幅広い年齢層の人々が試合観戦をしていました。
小さなアリーナとはいえ、地方都市での試合でこれくらいお客さんが入るというのは、日本国内のリーグでもそうそうないんじゃないかなと思います。人々は、オラが地元のチームの応援を楽しみにしている空気を感じます。


この日の試合は、①25-19、➁22-25、③25-21、④25-23でセットカウント3-1で、ホームのラドムが勝利。しかも、もつれた展開が多い接戦の中、アウェーのワルシャワの方がリードすることが多い中、ホームチームのラドムが我慢の展開の中から、粘っての逆転勝利。ホームのお客さんも大喜びで、私も近くのおじさんやおばさんとハイタッチやハグを求められちゃいました。
ここでの応援の熱気はなかなか日本では味わえない空気。日本もこうなってほしいなと願うばかりです。


 注目していたゲーム内容ですが、戦い方でいうと、オリジナリティーの対決というかチーム独自の戦術対別の戦術というよりも、双方とも戦い方はどっぷり四つ。というのもブロックシステムも、攻撃のオプションも両チームともむしろ標準化されたものを駆使して、それをいかに組み合わせ発揮させるかの戦いに見えました。
 そして、育成年代の練習で見てきたようなものの延長上、完成形とも言えるようなもので試合が戦われていました。おそらくトップから系統的にアンダーカテゴリに育成や強化策が下ろされているのではないかと推察されます。


 日本では、何とか先生の何とか理論とか、何とか高校何とか大学の何だかシステムと揶揄されることが多いですが、ポーランドに来て見た限りにおいては、そんな極端なゲームやプレーのスタイルはみられないように思います。もちろんここで見られたゲームの内容や駆使されているスタイルは、国際大会でも見られる、今の世界で取り入れられているものを自然に行っている印象です。
 今回は、時間に余裕がなく、短期の滞在でしたが、日本との比較において海外の試合、練習や育成の現場を観ることは大変有意義な財産となります。


(2020年)

2020年3月22日日曜日

ポーランドへ行ってみた③

2020年2月のポーランド訪問記③

 前日は、首都ワルシャワで活動する、U18のクラブチーム様子を見学し、いわゆるアンダーカテゴリー、育成年代の練習やコーチングの一端を観ることができました。

 ポーランドのバレーボールに関して、予てから私が関心を寄せていたことは、国際的な中での強化の成功と、日本との対比についてです。
ポーランドと日本は、男子バレーにおいて、1970年代に世界のトップを走っていました。ところが1980年代以降、旧ソ連の他に、アメリカやキューバが躍進し、その後イタリアに続いてオランダやユーゴスラビアなどのヨーロッパ勢が台頭します。2000年代はみなさんご存知の通り、ブラジル代表によって現代のバレーボールシステムが確立され世界を牽引してきました。
 ポーランド男子は、そのような情勢の中で2010年前後から世界のトップに返り咲いてきました。
 残念ながらその間、1970年代にはポーランドとともに世界の頂点を争い頂点に立った日本は現在もなお世界に溝を開けられています。ここにはどのような違いがあるのか?そして私の仮説は、特にアンダーカテゴリ、育成年代といわれるような青少年への普及や育成のシステムに、ポーランドと日本に違いあることをこの目で見たかったわけです。

(スパワにあるオリンピックセンターのバレーコート)

ポーランドバレーボールのトレーニングと開発のシステムは、その基礎・土台ともなっているる「スクールバレーボールセンター(SOS)プログラム」と、ポーランドバレーボール連盟が運営するバレーボール専門の「スポーツマスタリースクール」によって支えられているようです。

「SOSプログラム」におけるトレーニングは、地元のクラブで若者をトレーニングするコーチによって運営される、小学校のスポーツクラスに基づいているようです。

 
(「SOSプログラム」に関する資料)

「スポーツマスタリースクール」というのは、いわゆる高校生にあたる年代の、国内からセレクションされた選手が集まり、寮生活をともなった学校生活をしてバレーボールのより専門的な指導を受けるものです。男子はワルシャワの南西にあるスパワで、女子はクラクフの南西にあるシュチルクにある、ナショナルオリンピックセンターで専門スタッフの指導を受けています。そして彼らは、ポーランドリーグの2部に参戦をしています。その中からプロクラブやナショナルチームへの道にもつながります。



 ここに来ると、ポーランドの男子バレーボールの歴史が凝縮されています。多くの選手たちがこの地でトレーニングをしコーチングを受けてきているのがわかります。ここからも、長期的な展望にたって、計画的に選手を育成し、組織的なコーチングをしていることがうかがえます。


 この日の練習は、リーグ戦前日の調整のためのものだったようです。
  ・体力トレーニングをともなったウォーミングアップ
  ・シングルハンド限定のミニゲーム
  ・2対2のフロントコートでのミニゲーム
  ・6対6による、レセプションからのゲーム練習


 ポーランド国内からセレクションされた生徒たちだけあって、メンバーはすべて長身選手。フィジカルもしっかりトレーニングを受けていることがうかがえます。
 バレーボールスキルは、日本の高校生と比較してそれほど驚くようなスキルの高さが顕著というわけではないものの、全員がしっかり基本スキルを身につけています。日本でしばしば見受けられる、長身なのに動きが散漫で守備ができないなどといったことはあまりないようです。


 注目したことが、ゲームにおけるプレースタイルみたいなものに、系統性を感じたということです。前日見てきたクラブチームでやっていたこととも共通性があり、その後見てきたプロチームのプレーにもつながっているようです。これらは、単なるトレンドや指導者の思い付きでやっていることではない、系統的な取組を感じます。実際前日のクラブチームでのプレーよりも、スパワのセレクションチームの方が完成度も高さパワーにも磨きがかかっていました。
・シー アンド リアクト をベースにした組織的なブロック
・センターからのバックアタックが組み込まれいる
・センターからのバックアタックは、アプローチや打つ位置にバリエーションがある
・いわゆるBクイック的なセッターから距離のあるファーストテンポが軸
・オポジットのライトからのバックアタック

このあたりは、意図的なコーチングがされているように思いました。

 練習の最後に、ヘッドコーチから質問をたずねられ、恥ずかしいことに質問に困ってしまい、慌てて「選手の思考力」についてたずねてみました。そうすると、「何を今さら当然だろ!」みたいな返答されてしまいました。
 ゲームにおいて、選手が主体的に自ら考えをもってプレーをすることは当然のことであり、それをここでは教えることではない、というような返答でした。
 むしろ、高度な展開とやろうとする戦術を各々が理解し、その達成のために、場面で瞬時に最適な判断とパフォーマンスの発揮を行うこと、そのための果敢なチャレンジやトライから逃げないこと・・・そういったあたりへの要求があったように思います。
 コーチは、静かに見守ることが多い中、消極的なプレーや原則に反するプレーには即座に強い言葉がけをしていることもあります。それは感情的に怒るといったものではなく、しかしそれでもかなり緊迫感のある場面もあったりしました。
 こういったあたりも、日本での話題や議論がまだまだ未成熟なところもあるように思います。


 お邪魔したスパワのオリンピックセンターは、ワルシャワから車(高速道路)で1時間ちょっとの小さな町の中にあり、スパワの帰りからワルシャワに入った郊外にある、ポーランド連盟のオフィスに幸運なことにお邪魔することができました。


 今回お世話になった連盟のスタッフの方とお話していると、とにかく「ポーランドはまだまだ」、「ポーランドはこのままではいけない」といった言葉がよく聞かれ、現状に満足してはいけないという気概を感じます。
 ポーランドリーグの活性化や国際大会の開催などを通して、ポーランドは成長を遂げつつ、ここ10年間は育成プログラムの整備にも着手しました。2000年代当初活躍した選手たちの多くが指導者となり活躍しているようです。また、データーソフトの自国開発にも挑戦しています。また、海外との交流も大事にしており、そこでの情報交換やノウハウの交流も成功の一因につながっているようです。
 特にヨーロッパでは、各国・各地で、コーチたちのクリニックやレクチャーなどが多く開かれているようで、それらを通した交流や切磋琢磨も成長の大きな要因になっているようです。

 ポーランド連盟のオフィスに入って驚いた光景に出くわしました。オフィス内のドアに何やら、漢字の張り紙があったのです。そこには「改善」と書かれていました。


 これは、なんと、ポーランド代表監督のヘイネンが、ポーランドでものすごく強調している言葉なのだそうです。この「改善」という言葉は、世界の中で自動車生産のリードする日本の企業理念、組織理念の考え方が、世界中に広まっているなかで、ヘイネンも大事にしている言葉なのだそうです。
 最後には、ポーランドバレーボールの会長室にも入れてもらい、会長と面会もできました。会長室には、東京オリンピック出場権を得た試合後の際に使われた、ダルマが飾られていました。


 日本のバレーボールが、ポーランドをはじめ、他国から謙虚に学ぶべきことはたくさんありそうです。(連盟のHPでしょうかいしてもらえました)



(2020年)

2020年3月8日日曜日

ポーランドに行ってみた➁


2020年2月のポーランド訪問記➁
とにかく観光よりもバレーボールを観たくて。
しかも、プロ選手よりも、育成の実際を知りたくて。
この日は、ポーランドの首都ワルシャワにある、U18に相当するクラブチーム2つを紹介してもらい、午前・午後に分けて練習を見学してきました。いずれも翌日に大きな大会があるということで、調整練習でしたが、いい刺激をもらえた気がします。

この日の午前は、
KS METRO WARSZAWA というクラブチーム。
比較的最近できたチームらしいですが、現在はこのカテゴリではトップの位置にある強さをもっているようです。

・ボールなしでの体力トレーニング
・ボールを用いたウォーミングアップ
・サーブとレセプション
・レセプションからの攻撃パターンプラクティス
・ゲーム練習(テストマッチ)

といった内容で2時間程度、という内容でした。


特に重点を置いていたように見えたのは、
・ブロック練習
・レセプションからの攻撃パターン
 →セッターから距離のある1stテンポ+レフト+ライトのバックアタック
・3~4人でセッターを回している
というあたりでした。


この日の午後は、
MOS WOLA WARSZAWA というクラブチーム。
こちらは歴史が長いようで、
長年ポーランドのスポーツ、特にバレーボールの選手育成に貢献してきたクラブのようです。多くの代表クラスの選手やコーチも輩出しているようです。


練習の見学の前には、クラブの責任者の方から熱心な説明を受けました。
ポーランドでは、学校単位でやっているバレーボールプログラムがあるようで、日本で言う部活みたいな感じなんでしょうが、それが競技システムの中心ではないようです。
それとは別に、クラブチームがあり、そのクラブチームの中にも、バレーボールに重点を置いた「センター」的な役割をするチームがあるようです。


今回の訪問時期は、ちょうど学校が冬休みに入るのと重なったため、あまり通常のアクティビティを見学できませんでしたが、それでも午後の前半はU18の女子が数名参加し、個人練習をしていました。コーチとの関係もフレンドリーで、楽しく練習を開始するも、後半はスパイクのスイング動作やブロックのステップ練習など、個人練習に特化したクローズドスキルの練習がメインでした。


午後の後半は、U18の男子チームの練習。
こちらは午前のクラブチーム同様の大会直前の調整のためのチームのようで、たくさんの選手が集まって練習をしていました。
 ・ウォーミングアップ
 ・サーブ練習
 ・スパイク練習
 ・レセプションからの攻撃パターンプラティクス
 ・ゲーム練習(テストマッチ)
といった内容でした。

この日の午前と午後で見学できたクラブチームは、ポーランドの中でも強豪チームみたいでしたので、集まって構成している選手たちは、みんな高身長なメンバーでした。
また、セッターは複数人練習しており、ゲームにおけるバックアタックは当たり前のように組み入れています。特にセンターからと、オポジットによるライトからのバックアタックは標準的に行っている印象を受けました。


日本との比較において、
教育システムも違うし文化も違う。スポーツやバレーボールの環境や組織運営も違うので、アンダーカテゴリーやU18などのバレーボールについて、日本とポーランドを比較し、一概に優劣をジャッジはできないかもしれません。
しかし、トップカテゴリからアンダーカテゴリまでの系統性や連携が感じられます。
短時間のお話の中だけでの情報でも、スポーツクラブ、学校スポーツ、それらの中核となるセンタークラブ・・・U18の年代に用意されているバレーボールの場には、それぞれの担う役割とすみ分けがなされているようです。
日本で言う小学生年代U12までは、2人制によるミニバレーをやらせているそうで、6人制でのゲームはやらさていないようです。その代わり2人制のミニバレーは、全国大会もあるそうです。
日本で言う中学生年代になってからは6人制バレーボールへの移行していくみたいで、日本みたいに地区予選や全国大会、選抜大会みたいなものもあるそうです。
ただ、「部活」が競技の主要を占める日本のバレーボールの制度とは違うので、この日の取材だけでは、ポーランドの育成年代の取組の全体像は把握しきれませんでした。
ですが、ポーランドでもいわゆる「勝利至上主義」の弊害や、「保護者のヒートアップ」、「指導者の暴走」は、念頭にあるらしく、それらへの手当ても組織としてのプログラムとして構想に組み込まれているようです。

(続く)



(2020年)

2020年2月23日日曜日

ポーランドに行ってみた①

2020年2月。
わずかな日程ではありましたが、ポーランドに行く機会がありました。
その数か月前にバレーボールを介して知り合った知人から、年明け新年早々に連絡があり、ポーランドに行くから一緒にどうか?とのお誘いを受け、時間もお金もなく迷った末、こんな機会も滅多にないだろうと、勢いで行くことを決断。しかし、海外に行くことに慣れていることもあろうはずがなく、不安だらけの旅となりました。


 私がずっと抱いていた夢の1つに、バレーボールを学ぶことを目的に旅をするということがありました。これまで、日本国内はそれなりにバレーボールのおかげで旅をさせてもらえたので、いつかは異国の地を訪ねてみたい・・・。しかし自分のキャリアには実績も地位もコネクションもないので、あきらめみたいなものもあったのは事実で、自分みたいなのが海外だの、外国だの言うのは・・・という引け目もあったのですが、そんなことははかったです。行ってよかったです。



(ポーランド・アソシエーションのオフィス外観)

(ポーランド・アソシエーションのロビー)

 ポーランドは、今バレーボールの強豪国として注目されており、古くは1970年代に、当時の日本と並んで世界の男子バレーのトップにあり、2010年代になってから再び世界のトップに立ちだしています。個人的には、男子バレーでは日本と同じような歩み・・・つまりは70年代に一度栄光をつかんで以来、約30年以上は他国の背中を追う中、ポーランドは日本を尻目に世界のトップに返り咲いたことに関心がありました。そしてその要因には、外からは見えない強化や育成の仕組みがあるのではないかと考えていました。
 今回の旅は、日本人の知人以外に、ポーランド・アソシエーションのスタッフの方にも現地コーディネートで多大な協力を得て、育成年代からトップカテゴリの様子までを見ることができました。


(ポーランドのプロリーグ「Plus・Liga」の試合 ラドムVSワルシャワ)

 観光はほとんど設定せず、隙間の時間で、宿泊していたワルシャワを散策。旧市街を観たり、おいしいグルメや買い物ができました。ポーランドの食事は、日本人にはとても合うんじゃないかと思います。どれも美味しかったです。










それでは、ポーランドのバレーボール視察記の詳細は、また別の記事にてご報告します。


(2020年)