2010年の世界バレーで、日本代表女子チームが32年ぶりの銅メダルを獲得したあとから、日本のバレーボールの中でも技術や戦術の「世界標準とは何か?」という議論が起こるようになりました。
当時から、世界のバレーボールをリードしてきた、ブラジル男子のバレーボール戦術をアップデート例として、セッターからのバックアタックのバリエーションやブロック戦術、そしてその中で果たすべきセッターやリベロの機能など・・・日本ではそれらを「世界標準」として考えられるようになってきました。
2000年代に入ってからは、そのようなシステムはブラジルの専売特許のようにしばらくはブラジル男子が世界の先頭を走ってきたわけですが、やはり次第に他の台頭国の出現がみられるようになります。アメリカ男子やロシア男子・・・近年ではポーランド男子なども力をつけており、どの国も2000年代初頭のブラジルがやっていたゲームのエッセンスを標準装備し、戦っているのがわかります。
日本でなれるようになった「世界標準」というテーマのもとでの議論は、80年代、90年代、2000年代初頭にわたる、日本のバレーボールの戦術のガラパゴス化ともいえる、世界の戦術の変遷やアップデートに追いていない状況とそれに比例するように国際的成績の低迷の中で、ようやく小さな一歩を生み出したのだと思います。その間、バックアタックというものが積極的行われるようになりパイプ攻撃もみられるようになってきました。クイック攻撃は時短的なセットアップ(はやいひくい)よりも、スパイカーのパフォーマンスの最大発揮を重視したものへと変わりつつあり、ブロックもようやく「リード・ブロック」を取り入れようとしている状況になっています。また、ブロック戦術に対抗するために、攻撃枚数の確保が必要となり、セッターへの返球であるファーストタッチも高くゆったりしたものが多くなってきました。
しかし、その「一歩」というは、海外のそれと比較すれば、極めて小さすぎる一歩と言えるし、次の一歩またその先の一歩とはなかなか進みにくい、スピード感のなさも感じられます。「世界標準」という看板は、それ自体掲げている時点で遅れ感がにじみ出ているのですが、残念ながら、海外はもはや「標準」と言わなくても実践している「当たり前化」した状況になっています。情報技術はこの20年間で劇的に変わり、世界中どこでもリアルタイムでしかも映像での情報を入手することができます。バレーボールでも「データ」や「動作解析」などをコンピューターの力で処理できるようになってきます。
ですから、国際的な、「情報戦」は激しくなる一方で、それは戦術のスカウティングにとどまらず、指導法や教授法、トレーニング方法まで、情報の発信も入手も解析もグローバルなものとなっているわけです。ですからブラジルのバレーが世界に吸収されるのも短時間である一方で、日本のこの「遅れ感」は由々しき状況ではないでしょうか?この状況や意識の差をなんとか埋められないかと思うわけです。
その「遅れ感」を埋めるためにも、今一度「育成の在り方」を考えるべきだと思うのです。そしてただ考えるのではなく、積極的に「海外の育成」から広く情報を集め、吸収できる部分は吸収すべきだと思うわけです。
このブログでは、日本のバレーボールの課題を「育成」、つまり小中高校生の子どもたちへのコーチングやトレーニングの在り方に大きな要因があると考え、さまざまな角度から話題を提供してきました。
その「要因」というのは、一言ではまとめることのできない、大変複雑かつ根深い問題もはらんでいると考えています。
しかしながら、
・プレーヤーである子供ファーストになっていない指導者や保護者の欲求
・育成カテゴリであるはずなのに、熾烈な日本一争いに終始している
・選手の指導者や環境への依存と他律
・勝利至上主義と勝利最短主義
・固定化されたポジションなど大会での勝負を理由に一部分のスキルの完成だけ求める。
・指導者の学ぶ姿勢と学ぶ機会のなさ
・初心者に「カタチ」から入る指導
・指導者の試行錯誤なき安易な結果獲得欲求
・世界のバレーボール情報を受け付けない閉鎖性
・カテゴリ間の断絶
などなど、
日本のバレーボールがつまずいている育成の課題のその要因たるや、挙げだしたらきりがないくらい、課題山積なんだと思うのですが、遅々として議論も生まれなければ、変革も生まれないのはなぜでしょうか?
まさに、「当事者意識の欠如」が深刻なんだと思います。
カテゴリ間の連携も薄く、しかも責任の転嫁や課題の先送りが染みついてしまっています。
2020年の東京五輪が迫ってきました。バレーボールの日本代表がより良い結果を出せるかももちろん注目すべき大切なことだとは思いますが、日本のバレーボールと「育成」を考える時、もはや2020年をどうするかよりも、2020年の東京五輪をいかにして良いターニングポイントにできるかが重要なんだと思っています。
となると、その準備はもう時間がない。前年となる2019年に議論だけじゃなく、いろんなムーブメントが起こってほしいもんだと思うのです。
そんな思いが芽生えつつある中奇しくも、2019年は「平成」という一つの時代が終わり、日本の新しい時代が始まります。
私がバレーボールのコーチングに関わって十数年。こうして記事を書き出して10年余りが経過し、この間私なりに感じていることは、日本のバレーボールの課題や問題があれこれ表面化しつつも、なかなか改善や改革に着手できなかったことが多かったのではないかと思います。昭和の日本のバレーボールの財産だけでやってきた限界が表面化してきたのだと思います。
ですから、新しい時代を迎えるにあたり、もう一度土台から考え直す、「育成の改革」が必要なんだと思います。
そしてそのためには、まずは日本の独自路線を求めることよりも、海外の世界の主流を知り、実践し、そこから長短を洗い出す作業が必要なんだと思います。「日本の育成」は、そこから取捨選択することでなされていくと思うのです。
私は、日本のバレーボールの育成現場における、主に指導内容の課題として挙げておきたいのが、
(1)技術をともなった判断、判断をともなった技術の練習プログラム
一連のプレー動作をわざわざ細部まで分解するような誤ったスモールステップの考え方や試行錯誤なき型ハメ練習、さらには指導者から与えられたワンパターンな戦術の遂行などで育成された選手が、上のカテゴリに行くほど、世界との差が開いています。
ネットを挟んだラリーの中から、連続的かつ瞬間的に最適な判断を積み重ねていくスキルを訓練しなければなりません。
従来のクローズドスキル練習で終始する練習から、オープンスキルやゲームライクを取り入れ、同時にクローズドスキルのフィードバックを入れていくような、スパイラル的なスキルアップを目指す練習スタイルが、日本でも当たり前になっていかねばならないと思います。
(2)「システム化」から生み出す対応力と柔軟性(何となくからの脱却)
とにかくプレーの型ハメ、戦術のワンパターン化からなかなか抜け出せていません。
バレーボールは、「選手自身が」ネットの向こうの相手とボールを「見て」、「判断し」、「動く」という基本があるのに、指導者の理論武装に選手が巻き込まれる状況が多く見受けられます。
では、どうやったら、本来あるべき、選手自身の主体的かつ能動的な思考判断と対応力を伴ったプレーを導き出せるのでしょうか?
そこで必要なのは、「システム化」の再確認だと思います。
スパイクにおけるテンポがあります。ブロックの配置や反応方法の違いがあります。サーブの狙い方と戦術的意図があります。レセプションシフトの変化があります。各ポジションの状況に応じた動線があります。
このように、ボールと選手の状況から生み出されてくる、テンポ、ポジショニング、ボールの位置情報、選手の動線・・・これらは、ワンパターンなものであるはずがありません。そのためには、まずはいくつかの選択肢を与えそこから状況に応じて選択させる「システム化」があってもいいのではないかと思います。
(3)「試行錯誤」とコーチング
「考えろ!」と選手に言っておきながら、考える方法や材料を教えていない。「工夫しろ!」と選手に言っておきながら、ミスやエラーを許さず時間的にも待ってくれない指導をしている。これでは、選手の自立だけでなく、思考判断力も育つわけがありません。
「育成には時間をかけろ」これは、否定のしようのない事実だと思います。時間をかけるとは、2年3年では短いのです。数年十年かけて醸成していくのが育成だと思うのです。
選手自らが課題を見つけ、次なる目標や欲求を持ち、そこに向けてトライ&エラーを積み重ねていく。そういった「試行錯誤」を選手ができるように、指導者はどうアプローチするのか。そこが「コーチング」だと思います。
毎月、毎年、大会で結果を出すことを求める中では絶対に実現できないでしょう。
(4) オールラウンダー性、トータル性の重視
このブログでも、日本のセッターの大型化が進まない問題、ミドルブロッカーの得点力不足の問題、日本のブロック力の低さの問題、ハイセット能力の低さやレセプション能力の低さ・・・こういった課題は、小学生バレーから始まる、「偏ったスキル指導」、「偏ったプレー経験」からくるものだと主張してきました。
「育成」から「オールラウンド」という要素を外して考えることはできないと思います。必然的にオールラウンドを求める以上、やはり時間が必要となります。そして様々な機会や環境が必要となります。
指導内容や戦術の分析も、データやエビデンスを踏まえ、局所的な正解ではない、マクロでトータルな考察も必要だと思います。
このように長期スパンに立った、トータルでの育成の成功を目指す必要があるのではないでしょうか?
こういったバレーボールの育成に関わるヒントが世界にはあるのを知っています。公開されている資料や文献だけでも十分知ることができるのです。日本の国際的な競技力向上を考える時、「育成の世界標準」を議論していくことは無視できないと思うのです。
指導者個々人に育成の理念を期待するには限界があります。どうしても勝利の追及と効率化を求めてしまうからです。だから「育成」については、組織がある程度制度化しなければならないと考えます。
2019年からはじまる日本の新しい時代、是非とも日本のバレーボールも「新時代」とも言える変化を、「育成」から生み出したいものです。そして組織的な取り組みを模索しなければいけないと思うのですがいかがでしょうか?
(2018年)
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2018年12月30日日曜日
2018年10月15日月曜日
2018年10月7日日曜日
2018年10月6日土曜日
女子バレーボールでのトータリティ(世界バレー2018)
FIVB volleyball women’s world championship 2018 Japan Sapporo
1次ラウンド PoolB 9/29~10/4 札幌 北海きたえーる
世界バレー女子大会が、当地北海道札幌で開催され、東京や大阪から離れた日本の遠隔地にいて、なかなか国際大会を間近に観ることができない私たちにとって、大変貴重で有意義な経験となりました。今回の札幌大会では、イタリア、中国、トルコ、ブルガリア、カナダ、キューバによる1次リーグの試合となりました。
何といっても世界ランク1位、郎平監督が率いる、シュテイやエンシンゲツといった名高い選手を擁する中国は注目大でした。
イタリアはすべてのすべての選手の個人スキルが高い印象があり安定した試合運びをしていましたし、トルコも選手起用の妙があり試合展開の運び方が大変参考になります。ブルガリアはチームとして一戦一戦に対する目的が明確でしたし、カナダは組織的なバレーにトライしているようで、キューバは露骨に8年後を見据えた強化をしているのがわかりました。
こうして数年に一度バレーボールの国際大会を会場で観ることができているのですが、テレビ中継だけでは感じることのできない、いろんな空気を感じることができます。
やはり、それぞれのチームが、この大会、この一戦にどのような目的や意識を共有して臨んでいるのか、それが日本とは違うような気がします。
おそらく「戦略」という言葉があてはまるのでしょうか?
もちろん、どの試合にも手を抜くとか負けて良いという感じはないのですが、試合ごとに同じチームでもチームの雰囲気や起用方法が違っていて、面白いなと思います。
さて、今の世界の女子バレーボールを実際に観てみると、やはりサーブはどのチームも戦術化が進んでいて、しっかりとゾーンを狙ったサーブがほとんどでした。ジャンプサーブもどのチームでも見られました。
攻撃面では、バックアタックは、まだ男子ほど頻度は多くないし、パイプ攻撃などようなテンポの攻めも少ないものの、旧来の消極的バックアタック・・・つまりフリーボールするよりはマシという意味合いのバックアタックではなく、より積極的にバックアタックを攻撃オプションにしているのもわかりました。
「ブロック」では、中国やトルコなどが積極的に3枚ブロックを仕掛ける場面が見られ、少しずつ男子バレーの組織的な戦いに近づいているのが感じられます。
しかし、一方で女子バレーではまだまだ、ゲームにおける「ブロック」の位置づけが、男子とは同じとは言えない印象です。それは、3枚ブロックをやったかどうかではなく、ミドルブロッカーの動きや、相手の中央攻撃に対するブロックの配置などをみていると、女子バレーにおいては、ブロックの戦術化をさらに整備していくことで、チーム力を高め他チームに差をつけることができるのかなと思います。ですから、日本代表女子も世界と戦えるヒントは、ブロックのスキルや戦術を強化していくことが、世界との溝を埋めることにつながるのではないかと思います。
相手の中央からのクイックやバックアタックなどの攻撃に対して、ブロックが1枚になるチーム、または中央攻撃が絡んだ中からサイド攻撃に切り替わった時にミドルがブロックに行けないチーム・・・こういったチームは今や勝利をつかむのは難しいという印象です。
確かに「リードブロック」というものを標準スキルとすることが大事だという議論になりますが、必ずしもリードブロックをやりさえすればいいというものではなく、そこはサーブ戦術とのリンクや、配置における対応力、相手の配球傾向の分析・・・など、様々なスキルや情報が必要になってくるような気がします。
世界の女子バレーでは、ブロックの戦術化のさらなる向上、個人のブロックスキルの向上、そしてコート上6人の個人スキルがさらにオールラウンド性を求め攻撃オプションをより多く確保することができることが、世界の上位進出のカギになってくるんだと思いました。日本代表女子も、世界の上位に入り込む強化はできるんじゃないかと、感じます。
(2018年)
2018年9月30日日曜日
2018年5月15日火曜日
2018年5月14日月曜日
日本のビーチバレーすごいよ!(ワールドツアー2018)
ビーチバレーボールの日本勢が大活躍しています!
ビーチバレーボールワールドツアーで日本勢女子が表彰台独占 男子の高橋/石島組も優勝 (JVAホームページより)
ビーチバレーボールは、現在ワールドツアーが行われており、日本からも選手が参戦しています。
先ずはワールドツアーの概要ですが、ビーチバレーのワールドツアーはテニスに似ていて、トップを5スター、続いて4スター、3スター、2スター、1スター、といった感じになっています。
4スターや5スターで一桁に入るとテニスでいうところの錦織選手のような感じといったところでしょうか?
そこは、今の日本では村上・石井チームだけで、以前で言うと西堀・溝江チームが今の4スターに当たる大会で一桁順位を出しています。男子で言うと2回五輪に出場している朝日・白鳥チームが3スターで4位というのが過去最高順位みたいです。
2018年ワールドツアースケジュール
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Calendar.asp
ワールドツアーのレギュレーション
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Document/2018/2018_FIVB_BVB_Sports_Regulations_V1.9.16.04.2018.pdf
そういった意味でいうと、今週、一番の成績を出したのはスイスの3スターで9位になった長谷川・二見チームなんだと思います!
また、先週の溝江・橋本チームのプノンペン(カンボジア)2☆の銀メダル
ルツェルン(スイス)で行われていた3☆の大会で、ワールドツアー参戦1年目で3☆の予選を突破した鈴木・村上チームの25位なども、素晴らしい活躍なんだと思います。
今回の男子では、石島と高橋チームは第6シードからの優勝だったので凄いです!男子に関しては世界全体のレベルが上がってきているのと、女子に比べて強いチームが(特にヨーロッパに)多いので1スターとは言えレベルはかなり高いです!その中でワールドツアー参戦2年目の石島が優勝するのは快挙だと思います。
このように、ビーチバレーで日本勢が力をつけてきた背景には、女子に関しては各チームに経験があるコーチがついていてチームとしてのビジョンやマネジメントがしっかりしていて、良い練習が出来ていることが大きいようです。そしてそのコーチたちがしっかり繋がっていて、各々のチームの現状報告や情報交換が出来ているのも要因として大きいようです。
男子は何といっても石島と越川がビーチに来たことが大きいですね!ビーチでは新人ですが、とても意識が高い2人が来てくれたことで選手全体の意識が高くなってきているようです。
今、長谷川・二見のコーチはイタリアやロシアのナショナルチームのコーチ経験もあるマルコというイタリア人コーチで、彼女たちの活動拠点もイタリアのローマです。溝江・橋本チームもこの冬にスポットでブラジル人コーチのレオンというコーチが付いていました。西村・越川も今はロサンゼルスを拠点としてマルシオというブラジル人コーチを付けています。
テニスの様にカテゴリー分けされた世界大会が毎週開催されていて、そこに日本人選手たちが世界を転戦していること。そこで先ず下のカテゴリーですが結果を出し始めていてどんどん上のカテゴリーにステージを上げて頑張っている選手たちがいるという事、そして世界の国々と比べて日本には強いチームが数多く存在しているという事が、さらに活躍の背景になっているようです。
2018年ワールドツアースケジュール
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Calendar.asp
ワールドツアーのレギュレーション
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Document/2018/2018_FIVB_BVB_Sports_Regulations_V1.9.16.04.2018.pdf
以前、話に聞いたところでは、ビーチバレーは、インドアの代表チームに比べて、選手個人でのマネジメントや手続き作業、費用面などの負担がとても大きいとか。そういう中、果敢に日本から世界に飛び出しチャレンジしている日本人選手、そしてビーチバレー界があるということを、日本バレー界全体の刺激にもしなければいけないと思います。
みんなで、ビーチバレーボールへの応援もアツくしていきましょう!
※今回情報提供にご協力いただいた、Yoshihiro ATSUMI(@yoc0416)さん、ご協力どうもありがとうございました。
(2018年)
ビーチバレーボールワールドツアーで日本勢女子が表彰台独占 男子の高橋/石島組も優勝 (JVAホームページより)
ビーチバレーボールは、現在ワールドツアーが行われており、日本からも選手が参戦しています。
先ずはワールドツアーの概要ですが、ビーチバレーのワールドツアーはテニスに似ていて、トップを5スター、続いて4スター、3スター、2スター、1スター、といった感じになっています。
4スターや5スターで一桁に入るとテニスでいうところの錦織選手のような感じといったところでしょうか?
そこは、今の日本では村上・石井チームだけで、以前で言うと西堀・溝江チームが今の4スターに当たる大会で一桁順位を出しています。男子で言うと2回五輪に出場している朝日・白鳥チームが3スターで4位というのが過去最高順位みたいです。
2018年ワールドツアースケジュール
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Calendar.asp
ワールドツアーのレギュレーション
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Document/2018/2018_FIVB_BVB_Sports_Regulations_V1.9.16.04.2018.pdf
そういった意味でいうと、今週、一番の成績を出したのはスイスの3スターで9位になった長谷川・二見チームなんだと思います!
また、先週の溝江・橋本チームのプノンペン(カンボジア)2☆の銀メダル
ルツェルン(スイス)で行われていた3☆の大会で、ワールドツアー参戦1年目で3☆の予選を突破した鈴木・村上チームの25位なども、素晴らしい活躍なんだと思います。
今回の男子では、石島と高橋チームは第6シードからの優勝だったので凄いです!男子に関しては世界全体のレベルが上がってきているのと、女子に比べて強いチームが(特にヨーロッパに)多いので1スターとは言えレベルはかなり高いです!その中でワールドツアー参戦2年目の石島が優勝するのは快挙だと思います。
このように、ビーチバレーで日本勢が力をつけてきた背景には、女子に関しては各チームに経験があるコーチがついていてチームとしてのビジョンやマネジメントがしっかりしていて、良い練習が出来ていることが大きいようです。そしてそのコーチたちがしっかり繋がっていて、各々のチームの現状報告や情報交換が出来ているのも要因として大きいようです。
男子は何といっても石島と越川がビーチに来たことが大きいですね!ビーチでは新人ですが、とても意識が高い2人が来てくれたことで選手全体の意識が高くなってきているようです。
今、長谷川・二見のコーチはイタリアやロシアのナショナルチームのコーチ経験もあるマルコというイタリア人コーチで、彼女たちの活動拠点もイタリアのローマです。溝江・橋本チームもこの冬にスポットでブラジル人コーチのレオンというコーチが付いていました。西村・越川も今はロサンゼルスを拠点としてマルシオというブラジル人コーチを付けています。
テニスの様にカテゴリー分けされた世界大会が毎週開催されていて、そこに日本人選手たちが世界を転戦していること。そこで先ず下のカテゴリーですが結果を出し始めていてどんどん上のカテゴリーにステージを上げて頑張っている選手たちがいるという事、そして世界の国々と比べて日本には強いチームが数多く存在しているという事が、さらに活躍の背景になっているようです。
2018年ワールドツアースケジュール
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Calendar.asp
ワールドツアーのレギュレーション
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Document/2018/2018_FIVB_BVB_Sports_Regulations_V1.9.16.04.2018.pdf
以前、話に聞いたところでは、ビーチバレーは、インドアの代表チームに比べて、選手個人でのマネジメントや手続き作業、費用面などの負担がとても大きいとか。そういう中、果敢に日本から世界に飛び出しチャレンジしている日本人選手、そしてビーチバレー界があるということを、日本バレー界全体の刺激にもしなければいけないと思います。
みんなで、ビーチバレーボールへの応援もアツくしていきましょう!
※今回情報提供にご協力いただいた、Yoshihiro ATSUMI(@yoc0416)さん、ご協力どうもありがとうございました。
(2018年)
2018年1月17日水曜日
過去のいろいろ
全日本コーチブラン氏が語る
バレーボールのプレースタイルの変遷
伝説の名セッター猫田勝敏のプレーが観れます。
世界の大逆転劇
FIVB volleyball history
1964年東京オリンピック 東洋の魔女
(2018年)
バレーボールのプレースタイルの変遷
伝説の名セッター猫田勝敏のプレーが観れます。
世界の大逆転劇
FIVB volleyball history
1964年東京オリンピック 東洋の魔女
(2018年)
2018年1月1日月曜日
(コーチ向け記事)バレーボールのコーチング再考
Let me express the greetings of the season.
I wish you a Happy New Year 2018!
We love volleyball.
2018年、新年あけましておめでとうございます。
昨年もコーチやプレーヤー、ファンの方々にたくさん支えられました。ありがとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
実は2017年年末にと東南アジアの国に行ってU15世代のチームと交流することができした。
そこでは、決定的な指導アプローチに違いを感じました。そして、中学生のアティテュードにも明かな違いを感じました。
ただ、「感じた」「見えた」というのが、あくまでも主観的な要素が多いし、それが何によって生み出されているのかが分からないままなので、日本の子たちに何をどうしたらよいかははっきり言えないのですが、ただ漠然と日本でのバレーボール指導は、これからもう一段も二段もステップアップさせていかないと、ますます世界の中で遅れをとるのではないかという、直感的な危機感におそわれたのでした。
その国のトップレベルのU15チームと交流、対戦しました。ボールコントロールなどは、日本で言われるところの「美しさ」があるというより、外見上の粗さがあるようにも見えるのですが、ゲームにおいてまずボールが落ちません。ブロックは1枚になることはあまりなく、サーブも明らかに訓練されていました。特にセッターの通り道とクイック封じのコントロールサーブ、そしてサイドラインターゲットなどは訓練されていました。セッターとリベロも上手かったです。
個々のボールさばきには個性が多少あっても、チームとしてはかなり組織化されていて、ポジショニングの正確さも見事でした。
コーチたちは、妥協しないところは妥協せず指導し、練習やゲームが終わったあとは、徹底的にミーティングしています。「ベーシック」という言葉をしきりに私たちにも言っていましたが、基本という概念も日本とは違うような気がします。「ボールを落とさない」、「自分の周辺ボールは落とさない」、「アタックは積極果敢に」、「ポジショニングを考えろ」・・・何か要求ゾーンには幅がありながらも当たり前なことを徹底させているような気がします。
選手は日本の中学生と比べると、かなり大人びていて自立している印象を受けます。彼らの立ち振る舞いや練習態度から感じたことです。そして選手はみんな、自分がバレーボールが好きだからという気持ちがにじみ出ているのも印象的でした。
日本のバレーボールの指導が、これからますますアップデートをしていかないと、いけないような気がします。
バレーボールの歴史は、時代とルールの変遷によって、大きく変化していました。トレーニング方法も変わってきています。ところが日本のバレーボールの指導内容やアプローチ、指導観は、世界の変化に比べて、アップデートが鈍いです。
よくナショナルチームレベルで、戦術論やプレー論が比較考察され、議論が展開されていますが、私は育成世代で世界で何が行われているのか?どんなタクティスやツールを用いてコーチングされているのか?それがトップカテゴリにどのような影響を与えているのか?それこそが学びたい内容であるし、日本のバレー界の閉塞感を動かす力の一つになると確信しています。
実は、私、大学を卒業して随分たったこの歳になってから、英語を学びたいと思い始め、ちょっとだけ勉強を続けています。これがなかなか上手くならず困っています。
そんな中、外国語学習について、専門家の友人から興味深い話を聞きました。言語の学習にもトレンドが時代とともにあり、変遷してきたというものです。当たり前のことですが、その時代のトレンドもいつか短所が明らかになると批判され、新たなトレンドが構築されていく。そのプロセスが、実は言語学習のみならず、バレーボールの指導にも当てはまる、私が考えていた日本のバレーボール指導のあり方にも符合するものです。
外国語教授法
このサイトに書かれている内容で、
以下、外国語教授法にある文章の一部をバレーボールに置き換えながら
引用しておくと
個人的に考察しているのは、日本のバレーボール指導は、言語学習の変遷で言えば、1960年代~1970年代の教授法が根強く残っていると思います。オーディオ・リンガル・メソッドなどといった教授法が、日本のバレー指導スタイルに近いんじゃないかと思うわけです。
その特徴は、
・型のインプットと反復トレーニング
・型の再現力
・ティーチング要素が強い
・正確さが要求される
・失敗は避けるべきもの
・指導者(コーチ)中心、主導
・項目を順を追って組織的に教える
昨年2017年、バレーボール界の一部では、指導における「プレーヤーズ・ファースト」の概念や「試行錯誤」の重要性が話題になったような気がします。
私は、いずれも「プレーヤーズ・ファーストだ」、「試行錯誤しろ」と指導者が言うものではなく、「そうなるべきもの」だと考えます。
私たちバレーボール指導者は、いかに効率よく勝てるか?いかに効率よく確実にスキルアップできるか?何かいい特効薬はないのか?ばかりを追い求めてきたと思いませんか?要するに、「楽をしてきた」のだと思います。思考停止をしているのは、選手以上に指導者がそうなっているのだと思います。指導者は選手に「考えろ!」という前に、まずは自分自身が「深く考える」ことが必要だと思います。だから短いスパンの一時期で成果が出ない選手(子どもたち)は、バーンアウトしたりリタイヤしたり、発掘のまな板から落とされてしまってきたのです。
言語学習では、指導者からの一方向的な指導だけでは限界があることから、コミュニカティブ・アプローチに軸足が移行していきました。
その特徴は、
・状況への柔軟な対応
・実践力→(言語:コミュニケーション、バレーボール:ゲームセンス)
・学習者からのアウトプット
・個に応じたコーチング
・失敗は習得に不可欠なもの、貴重な教材
・学習者(選手)中心
・「インフォメーションギャップ」「自由な選択があるか」「フィードバック」の3要素を把握、設定する
というポイントがあろうかと思います。これ、言語学習だけじゃなく、バレーボール指導にもまったく符合することだと思います。
強調したいのは、どの指導アプローチが正解かではないということ。
パターン練習とランダム練習
クーロズドスキル練習とオープンスキル練習
スコアリングスキル練習とノンスコアリングスキル練習
分習法と全習法
適宜、どこでどの場面で取り入れるかがコーチの手腕。
そこを日本のバレー指導者が考え方を変えないと、ますます世界に取り残されると断言できます。
小中学生のバレーボールコーチは、もちろんシニアやナショナルチームのバレーボールにも知見を持たねばならないし、コーチングできなければいけないと思っています。逆にトップレベルのコーチやトップカテゴリのコーチは、育成世代の子どもたちや初心者にもより良い指導を提供できなければならないと考えています。
でも、日本では世界の中でもさかんにバレーボールが行われているにもかかわらず、指導者は自分のカテゴリに安住してあぐらをかいているのではないでしょうか?もっと指導の在り方やメソッドの内容を掘り下げて学び、さまざまな場面でさまざまな対象者に常に良いコーチングを提供できなければいけないと思うのです。
2018年は、今まで以上に、日本のバレーボールの「指導者」や「コーチング」に焦点があたることを期待しています。
本年もよろしくお願いいたします。
ああ、英語が話せるようになりたいです(笑)
(2018年)
I wish you a Happy New Year 2018!
We love volleyball.
2018年、新年あけましておめでとうございます。
昨年もコーチやプレーヤー、ファンの方々にたくさん支えられました。ありがとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
実は2017年年末にと東南アジアの国に行ってU15世代のチームと交流することができした。
そこでは、決定的な指導アプローチに違いを感じました。そして、中学生のアティテュードにも明かな違いを感じました。
ただ、「感じた」「見えた」というのが、あくまでも主観的な要素が多いし、それが何によって生み出されているのかが分からないままなので、日本の子たちに何をどうしたらよいかははっきり言えないのですが、ただ漠然と日本でのバレーボール指導は、これからもう一段も二段もステップアップさせていかないと、ますます世界の中で遅れをとるのではないかという、直感的な危機感におそわれたのでした。
その国のトップレベルのU15チームと交流、対戦しました。ボールコントロールなどは、日本で言われるところの「美しさ」があるというより、外見上の粗さがあるようにも見えるのですが、ゲームにおいてまずボールが落ちません。ブロックは1枚になることはあまりなく、サーブも明らかに訓練されていました。特にセッターの通り道とクイック封じのコントロールサーブ、そしてサイドラインターゲットなどは訓練されていました。セッターとリベロも上手かったです。
個々のボールさばきには個性が多少あっても、チームとしてはかなり組織化されていて、ポジショニングの正確さも見事でした。
コーチたちは、妥協しないところは妥協せず指導し、練習やゲームが終わったあとは、徹底的にミーティングしています。「ベーシック」という言葉をしきりに私たちにも言っていましたが、基本という概念も日本とは違うような気がします。「ボールを落とさない」、「自分の周辺ボールは落とさない」、「アタックは積極果敢に」、「ポジショニングを考えろ」・・・何か要求ゾーンには幅がありながらも当たり前なことを徹底させているような気がします。
選手は日本の中学生と比べると、かなり大人びていて自立している印象を受けます。彼らの立ち振る舞いや練習態度から感じたことです。そして選手はみんな、自分がバレーボールが好きだからという気持ちがにじみ出ているのも印象的でした。
日本のバレーボールの指導が、これからますますアップデートをしていかないと、いけないような気がします。
バレーボールの歴史は、時代とルールの変遷によって、大きく変化していました。トレーニング方法も変わってきています。ところが日本のバレーボールの指導内容やアプローチ、指導観は、世界の変化に比べて、アップデートが鈍いです。
よくナショナルチームレベルで、戦術論やプレー論が比較考察され、議論が展開されていますが、私は育成世代で世界で何が行われているのか?どんなタクティスやツールを用いてコーチングされているのか?それがトップカテゴリにどのような影響を与えているのか?それこそが学びたい内容であるし、日本のバレー界の閉塞感を動かす力の一つになると確信しています。
実は、私、大学を卒業して随分たったこの歳になってから、英語を学びたいと思い始め、ちょっとだけ勉強を続けています。これがなかなか上手くならず困っています。
そんな中、外国語学習について、専門家の友人から興味深い話を聞きました。言語の学習にもトレンドが時代とともにあり、変遷してきたというものです。当たり前のことですが、その時代のトレンドもいつか短所が明らかになると批判され、新たなトレンドが構築されていく。そのプロセスが、実は言語学習のみならず、バレーボールの指導にも当てはまる、私が考えていた日本のバレーボール指導のあり方にも符合するものです。
外国語教授法
このサイトに書かれている内容で、
以下、外国語教授法にある文章の一部をバレーボールに置き換えながら
引用しておくと
> それぞれの外国語(バレーボール)教授理論あるいは教授法は、それぞれの特徴を持っているが、やはり数ある外国語(バレーボール)学習法と同じように、善悪や優劣を決められるようなものではないだろう。> 先に書いたことと重複してしまうが、英語(バレーボール)の学習法に関して言えば、それぞれの個人に合った学習法は、その人の英語(バレーボール)を学ぶ目的や既習レベル、性格や信念、好み等々によって変わってくる。> 同じ目的を持って英語(バレーボール)を学習する人たちの中でも、適性や好みによって、各個人にフィットする学習法は大きく違ってくる。> さらには、英語(バレーボール)学習を始める年齢や既習レベルの違いによっても、適した学習法は変わってくるものなのである。> それぞれの教授法がそれぞれの特徴を持っているので、学習者にとって、‘自分に合っている’と感じられる教授法は個人個人で違ってくるはずである。> 外国語(バレーボール)を指導している現場の教師たちの間でも、いろいろな教授法の要素を取り合わせた‘折衷法’が一番いい、という意見がもっとも多いようだ。> もちろん、その‘折衷’的なやり方においても、学習者の適性などによって、柔軟に指導の仕方も変化させる必要があると思うが…。> あるやり方がある学習者たちに効果的だったからといって、そのやり方がいつでもどんな学習者に対しても効果的であるとは限らないからだ。> 教師(コーチ)の指導法の理想を言えば、教師(コーチ)はいくつもの教授法に熟達し、学習者の条件に応じて臨機応変に適当な教授法を使うようにするのが望ましい、ということになる。> 常にどんな学習者に対しても効果的であり、最も正しい教授法、というのも存在しないと思う。
個人的に考察しているのは、日本のバレーボール指導は、言語学習の変遷で言えば、1960年代~1970年代の教授法が根強く残っていると思います。オーディオ・リンガル・メソッドなどといった教授法が、日本のバレー指導スタイルに近いんじゃないかと思うわけです。
その特徴は、
・型のインプットと反復トレーニング
・型の再現力
・ティーチング要素が強い
・正確さが要求される
・失敗は避けるべきもの
・指導者(コーチ)中心、主導
・項目を順を追って組織的に教える
昨年2017年、バレーボール界の一部では、指導における「プレーヤーズ・ファースト」の概念や「試行錯誤」の重要性が話題になったような気がします。
私は、いずれも「プレーヤーズ・ファーストだ」、「試行錯誤しろ」と指導者が言うものではなく、「そうなるべきもの」だと考えます。
私たちバレーボール指導者は、いかに効率よく勝てるか?いかに効率よく確実にスキルアップできるか?何かいい特効薬はないのか?ばかりを追い求めてきたと思いませんか?要するに、「楽をしてきた」のだと思います。思考停止をしているのは、選手以上に指導者がそうなっているのだと思います。指導者は選手に「考えろ!」という前に、まずは自分自身が「深く考える」ことが必要だと思います。だから短いスパンの一時期で成果が出ない選手(子どもたち)は、バーンアウトしたりリタイヤしたり、発掘のまな板から落とされてしまってきたのです。
言語学習では、指導者からの一方向的な指導だけでは限界があることから、コミュニカティブ・アプローチに軸足が移行していきました。
その特徴は、
・状況への柔軟な対応
・実践力→(言語:コミュニケーション、バレーボール:ゲームセンス)
・学習者からのアウトプット
・個に応じたコーチング
・失敗は習得に不可欠なもの、貴重な教材
・学習者(選手)中心
・「インフォメーションギャップ」「自由な選択があるか」「フィードバック」の3要素を把握、設定する
というポイントがあろうかと思います。これ、言語学習だけじゃなく、バレーボール指導にもまったく符合することだと思います。
強調したいのは、どの指導アプローチが正解かではないということ。
パターン練習とランダム練習
クーロズドスキル練習とオープンスキル練習
スコアリングスキル練習とノンスコアリングスキル練習
分習法と全習法
適宜、どこでどの場面で取り入れるかがコーチの手腕。
そこを日本のバレー指導者が考え方を変えないと、ますます世界に取り残されると断言できます。
小中学生のバレーボールコーチは、もちろんシニアやナショナルチームのバレーボールにも知見を持たねばならないし、コーチングできなければいけないと思っています。逆にトップレベルのコーチやトップカテゴリのコーチは、育成世代の子どもたちや初心者にもより良い指導を提供できなければならないと考えています。
でも、日本では世界の中でもさかんにバレーボールが行われているにもかかわらず、指導者は自分のカテゴリに安住してあぐらをかいているのではないでしょうか?もっと指導の在り方やメソッドの内容を掘り下げて学び、さまざまな場面でさまざまな対象者に常に良いコーチングを提供できなければいけないと思うのです。
2018年は、今まで以上に、日本のバレーボールの「指導者」や「コーチング」に焦点があたることを期待しています。
本年もよろしくお願いいたします。
ああ、英語が話せるようになりたいです(笑)
(2018年)
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