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2021年1月17日日曜日

第3回TETSUミーティング20210116 ~今年のみなさんにとってのバレーボールは?

 【TETSUミーティング】

と題し、
日本バレーボールの未来への探求と挑戦をみんなで語り合うオンライン・ミーティングを開催してみました。
 今回は、新年2021年になって最初、第3回目の話題です。



第3回目のテーマは、
「2021年のみんなの思い」

という設定で、約15名の主に各カテゴリのコーチングに携わる方々でミーティングできました。今回は、参加者お一人お一人のお顔とお考えや気持ちが見えやすいように、定員20名という形で行い、結果的にコーチ(指導者)中心で、かつ広く各カテゴリで活動されている方々が集まることができたので、井戸端会議的なミーティングができました。今後もこのようなスタイルの他に、定員なしのプレゼン中心のミーティング等も設定していきますので、これからもリピーター、ご新規参加問わず、よろしくお願いします。


さて、新年一発目のミーティングということで、少し遅くはなりましたが、一人一人のバレーボールに対する今年にかける思い・・・決意、抱負、目標やビジョンなどを語り合うことから始まりました。さまざまなカテゴリ、レベル、実情の中にあるコーチのみなさんのお話は、バレーボールという共通のものを、いろんな目で多角的に見ることができ、自分にはない視点や新たな気づきも多く得られたのはないかなと思いました。

十数名の参加者の、アツい思いあるスピーチを通して、それぞれが今、これから、かかわる選手(主に青少年)たちをよりよい成長や目標達成に導きたいという願いが共通してありました。指導する以上は当たり前のことかもしれませんが、それらは単に「~まで勝つ」といった到達目標だけではない、バレーボールを通した活動の目的やその先にある将来像までを見据えたい。ただ従来の仕組みやスタイルではそれが難しく、試行錯誤しながら新たなチャレンジや取組をスタートさせたいという声が多かったです。
 
ミーティングでは、みなさんが発言しやすいよう、私が進行・ファシリテーター的な役周りで進めているのですが、みなさんのスピーチから、「短期」・「中期」・「長期」の3つの視点がバランスよく話題になっていたようなので、テーマをそれぞれに絞って、ディスカッションに進みました。
「短期」・・・今年1年を通して、選手たちが定める目標をいかにして達成させるか

「中期」・・・新たな組織やクラブチームの立ち上げを通して、バレー人口の拡大やバレーボールの楽しさや魅力を知ってもらう活動をしたい

「長期」・・・今の日本のバレーボール界が抱えるさまざまな課題や弊害・・・技術論や戦術論、フィジカル面やモラルにおける課題や問題を解消し、最終的には日本代表がメダルを獲って喜びを分かち合うべく、「アンダーカテゴリー」の仕組み、体系、文化を改革できないか。

こういった視点が参加者からまとめられた議題となってきました。
・指導者が抱えるチームでの指導期間で完結しない長期育成の仕組み
・発刊された「コーチングバレーボール」の普及と、続編となる実践編を出せないか
・現状の競技システムの中で、強豪伝統校チームで結果を出すための必要な心構えと見失ってはいけないこと
・バレーボールのゲームモデルの提案と、情報共有のポータブルサイトの実現
・指導者の欲求とメンタル、エゴに対する自問自答
・育成に意義のある、異種目経験
・ママさんバレーボールとバレーボール普及の重要性
・ビーチバレーから学べることの多さ
・バレーボールクラブにおける「遊び」の模索
・諸外国における育成プログラムに匹敵する日本版プログラムをつくれないか
・バレーボール以外の種目とのコラボ、タイアップ、協力の重要性

あっという間の2時間のミーティング、そして深夜に及ぶ2次会となりました。
2次会では春高バレー男女決勝をみなさんで実況・解説しながら技術や戦術を語りました。

ミーティングの詳細は、TwitterやFacebookで、
ダイジェスト版として動画配信を期間限定で行う予定です。ご覧ください。

参加された方はわかっていただけたと思いますが、
何も堅苦しくもない、みんなが話しやすい雰囲気で行われています。
知識がない、経験がない、わからないことだらけ・・・
それで参加をためらっている方・・・心配ご無用です。
むしろ温かく相談してくださる専門家もたくさんいますので、
ぜひミーティングにご参加ください。お知り合いの方もお誘いください。

次回は2月中旬~月曜を予定しています。
次回の設定は、20人「以上」(無制限)で募集し、
プレゼンやパネルディスカッション的形式から
みなさんで意見交流をしたいと思います。
具体的なテーマは、決まり次第SNS上でご案内します。

※ポーランドは下から上までのカテゴリの育成プログラムを確立し、そのゴールとしてナショナルチームを「私たちのチーム」として盛り上げています。


※カナダでは、バレーボールに限らずスポーツの横のつながりにおいて、アスリートのあるべき育成と成長を考えたプログラムが普及、機能しています。


日本でも、このようなコンセプトやシステム、組織ができないものか。そうしたら代表チームがもう一度世界の頂点で戦うことができるのではないかという願いと、その実現にできることはないかを模索する・・・それが私が投げかけたテーマであり、参加者かからも賛同を得ることができたことです。みなさん「この指とまれ!」お願いします!


(2021年)

2021年1月15日金曜日

春の高校バレー2021女子~むしろ洗練されたゲームだとも

ジャパネット杯 春の高校バレー2021 
第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会

今年の女子は、どこが勝ってもおかしくないような、どの試合も熱戦が繰り広げられました。決勝は、就実(岡山)と大阪国際滝井の対戦となりました。

就実は、特に深澤姉妹の攻撃力が素晴らしく、OHの深澤めぐみ選手がレフトから打ちまくり、MBの深澤つぐみ選手も多彩なスパイクを放ち、チームの得点源になっていました。
国際滝井のOH中本選手を中心にダイナミックにスパイクを打ち込んで応戦していました。


 就実と国際滝井との女子決勝では、いわゆるエースバレー、レフトからのスパイクの打ち合い、パワフルなスパイクの応酬が中心となる試合展開でした。
 高校女子バレーは従来、セッターに正確な返球をし、いわゆる「スピード重視の展開」を作るべく、ニアネット傾向から速く低めのセット(トス)による、「はやい攻撃バレー」を志向する戦い方が目立っていたように思います。
 ところが近年は、例えば東京の下北沢成徳高校が、選手のフィジカルをしっかり鍛え、戦術以前の個人のパフォーマンスや強度、しっかり跳んでしっかり打つ、しっかり上げる・・・というチームが勝つなど、少し変化も見られてきました。
 そんな中、今年の春高バレーの女子の上位チームの試合を観ても、特に決勝は、はやいバレーとか高速バレーなどというネーミングがつくような戦術やコンセプト先行の戦い方ではなく、ゲームのラリーの中で、スパイカーがその選手のもつパフォーマンスをしっかり発揮できるような展開、不必要なスピード重視によるはやい低いセットによる攻撃とコンビネーションに固執しないオフェンスシステムが中心となった展開だったと思います


ともすると、エースバレーとか単調なオープンバレーという見方をする人もいるでしょうが、私は個人的には、高校生カテゴリは、競技における強化のゴールではなく育成途上であってほしいしあるべきだと思うので、今年の春高バレーの上位チームのバレーは、個人のパフォーマンスを犠牲にした戦術ありきの展開よりも、個人のパフォーマンスをしっかり発揮しようとする場面が多いゲームに、あるべき姿を見たような気がしています。右利きのOHがレフトからスパイクを打つとき、特にオープンやハイセットなどでは、かつてはストレート方向に打ったりブロックアウトでしのぐことが多かったのに対し、しっかりクロス方向に打ちぬく選手も増えたなと思います。

果たして、今年の結果は、コロナの影響による練習時間の確保やトレーニング不足などのために、本当は複雑なコンビネーションを要するような理想のバレーボールが間に合わなかった結果だったのでしょうか?完成するはずのゲームモデルが仕上がらなかったのでしょうか?

正直、一観戦者としては判断できかねますが、私はそう考えません。

むしろ、女子決勝の就実高校、国際滝井高校がみせたバレーボールは、まだまだ成長途中にある高校生プレーヤーたちに、限られた期間の中で限定的な戦術を用いたり、それによる限定的な技術だけを要求したりせず、しっかり守ってしっかり打つ、より高くより強くなどのような、当たり前・基本を追求したのではないかと考えました。


高校女子でもバックアタックやジャンプサーブも見られるようになってきました。概して女子バレーは、男子バレーの戦術や技術の後追い的に発展していくわけですが、それにしても高校バレーでは、女子のアップデートの余地はまだまだ大きいと思っています。

「女子は筋力がない」・・・などという考え方が女子的な女子固有の戦術として生み出されたり、そのことで先行した男子のゲームやプレーの考え方やモデルが女子に浸透していきにくい要因になっていると考えています。しかし、筋力がないというのは、「男子に比べて」というだけでのことであって、女子というカテゴリ内でのゲームにおいて、男子の戦術が不可能を意味しているとは言えません。
 例えば、バックアタックや、センター付近からの攻撃に対してブロックが1枚になるという状況はなかなか女子バレーでは解消されません。バックアタック自体も特定の選手しか繰り出しておらずその発生率もまだまだ低いです。オーバーハンドによるセット(トス)はキャッチ気味なハンドリングに依存しており、ハイセット場面はアンダーハンドになることも多いです。OP(オポジット)の選手の育成も遅れていると感じています。
 今年の就実や国際滝井による決勝戦から、いろんな戦術の取り方があれども、まずは選手個々のフィジカルやスキルのハイパフォーマンスを追求するという基本に立ち返ることで、アップデートが始まっていくのではないかと思います。

(※2000年シドニー五輪の女子決勝キューバが五輪3連覇)

動画は、もう20年前のものであり、プレースタイルも古く、一見懐かしさを覚えるゲーム展開です。バックアタックもまだまだ見られません(どうしてもロシアのカルポリ監督に注意が向いちゃう笑)。
 ですが、ここで見せているキューバ女子のリベロを入れていないツーセッターシステム(6-2システム)などによるゲームのスタイルは、中学バレーや高校女子バレーの育成の在り方という観点からは参考になるのではないかと、個人的には考えています。個々の選手がしっかり跳び、しっかり打ち、より強くより高くを追究、鍛えられているのがわかります。ここから20年の間、女子でも、バックアタックやバンチ・リードブロックシステム、オポジットの育成強化の採用などと進化が続いています。
 今後の高校女子のバレーボールスタイルのアップデートに注目していきたいです。

(2021年)

2021年1月14日木曜日

春の高校バレー2021男子~育成カテゴリと戦い方

ジャパネット杯 春の高校バレー2021
 第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会

新型コロナウイルス感染症の影響で、練習時間の不足どころか、インターハイや国体など例年行われる全国大会が軒並み中止となり、この大会の開催自体も危惧されていた中で、残念ながら男子の前回優勝校の棄権がありましたが、決勝まで行いました。

近年は、野球の甲子園に限らず、サッカー、バスケットボール、ラグビーなど、高校生チームスポーツの全国大会がものすごく注目され盛り上がりを見せるようになりました。バレーボールも過去は3月に行われていた春高バレーも1月の大会として定着してきました。そして今年はコロナの影響で練習、遠征、そして大会とさまざまな制約・制限を受けてきた特に高校3年生にとっての集大成の大会となっています。ですから、社会的にはいろんな意見はあるでしょうが、こうして春高バレーが開催できたのはよかったですね。

さて毎年のことながら、春高バレーの試合を観ていると(といっても全ては観れていないが)、日本のバレーボールの特にアンダーカテゴリー(小・中・高校バレー)の現状や成果や課題を読み取れるのではと思いながら、注目しています。特に今年は、多くの示唆があったのではないかと考えています。

良し悪しや是非はさておき、
日本では世界の中でも小学生から競技スポーツとしてのバレーボールがさかん(熾烈な競争)で、アンダーカテゴリの技術やチーム力は高いと言われています。そういった中での集大成、ゴールとなっているのが高校生スポーツであり、花形となっている春高バレーに集約されているのかもしれません。

男子は、東福岡が優勝しました。1枚の得点力あるエースにボールを集め、そのために様々なフォローやお膳立てを緻密に行う練習をしてきたのかなと思いました。エースも聞けば、様々な課題を努力して克服しながらのエースとしての機能を果たしてきたようです。

決勝戦で対した駿台学園は、セッターのセット(トス)が縦横無尽で、アタッカー陣も多彩な攻撃を繰り出す。ブロックも組織的に行おうとする様子がみられ、チームビルディングを思考錯誤して行ってきたのかなと感じてみていました。また試合を通してポジションを変更するなど、アンダーカテゴリでありがちな、分業固定のワンパターン編成ではないところへの対応も良いなと思いました。
 準決勝で東福岡と対戦した清風も善戦、チャレンジングなチーム作りだったと思いました。また、東福岡の柳北くん(192cm)、高松工芸の牧くん(210cm)など、これまでにない大型、長身選手が、MBでブロックやクイックだけの限定的なプレーでとどまらず、バックアタックやディフェンスにも参加しているあたりも、過去には見られなかった近年の良い傾向であり、バレーボール指導者の選手の育成に対する意識も、従来のものから脱却し、将来性を伸ばす大きく育てる指導ビジョンが芽生えてきているように感じます。


高校バレーにおける戦い方のトレンドとは?

 東福岡のバレー、駿台学園のバレー、清風のバレー・・・いろんな戦い方やスタイルに違いあります。チーム戦で競い合う以上、打ちだす策やシステムに違いがあるのは当然なことでもあります。
 中学や高校バレーではしばしば、どの策がどの戦術がふさわしいのかなどと禅問答的な議論みたいのがあって、例えばエースバレーなどのように1枚か特定の選手のスパイクに依存したスタイルが、他の選手の育成を置き去りにしているかもしれない、戦術的な思考の成長を止めているかもしれないという疑問や、特定の選手にかかる負担やオーバーワークによる将来性が狭まる懸念。
 逆に、トップカテゴリへつなげる将来性を見据え、積極的にブロックシステムやオフェンスシステムを構築構築して、思考力を高めることの大切さがある。一方でそれが勝敗のアドバンテージになるかといえば、そういう確実性を担保するものではなく、シンプル(シンプルに戦うために緻密に作られたチーム)に敗れることもよくあるわけです。
 チェーンブロック、スタックブロック、サーカスバレー、立体バレー・・・様々なネーミングのもとで、毎年勝っているチームのスタイルにはかなり違いが見られます。ですから逆に言えば、その目まぐるしく変わるスタイルというのは、トレンドとまでは至らない状況であるものであって、この高校生カテゴリでは、まだまだ育成段階の一通過点だからこそ、スタイルが何かに収束・精錬されていくことがないのではないだろうかと考えるわけです。育成途上だからこそ、それぞれの地域やチームに、チームの勝敗を左右する「変数」的な要素(人・数・能力・環境・戦術・・・)が多くあり過ぎて、何を目指せばよいか・・・という絶対的正解が見いだせない、エースバレーで勝つかも知れないし、個人に依存したシステムで勝つかもしれないし、組織や戦術の構築で勝つかも知れない、複雑な攻撃パターンで勝つかも知れないし、ディフェンシブな戦いで勝つかもしれない。
 ですから、特に小中高校バレーの指導者は、春高バレーから参考になることはたくさんあるけれども、その年の勝ったチームの、見た目のスタイルやカタチだけに注目せず、いろんな人と議論をしながら、それらの基盤にある重要性をみんなで探していくことが重要です。

選手たちのゴールについて

 春高バレーが、小中高校と頑張ってきたプロセスの大きな目標や夢の舞台、大学やVリーグや代表に向けたスタートや登竜門・・・いろんな位置づけがあってもいいのだと考えます。
 ですが、個人的に考えているのは、春高バレーがある種の最終ゴール化することで、チームの中で主力・控えの区分けが発生し、そこに経験値の差が広がり育成や成長に差が発生したり、その後バレーの道を続ける者と続けない者との差、特に高校以後バレーの道が閉ざされてしまう選手の方が多いという現状があるのではないかということです。
 指導者や保護者、メディア・・・高校生スポーツを見守る大人の問題かも知れません。バレーボールを始めて練習やプレーを頑張っている大変多くの子供たち選手層のピラミッドの頂点ばかりに目がいきがちです。とはいっても、先ほど述べたように長身選手をしっかりオールラウンドなスキル育成をさせようという機運も生まれてきていますが、それも一握りのタレントが対象になっているに過ぎないです。
 ゴールにもいろんなゴールがあっていい、でもふるい落とすようなゴールではなく、自分が目指したい方向で目指したい人は広く多く目指せるようにしてあげる環境やシステムを作らねばいけないのではないでしょうか?少なくとも、日本以外の国ではそういった取り組みがなされ、何年かかけて代表チームの成果につなげていると思います。

アンダーカテゴリやらねばならないこと

 現状、小中学バレーの指導現場の実態は、すべてではないものの、いかに指導した選手がチーム出身の選手が、春高バレーで活躍する強豪校に選手を送ったか・・・というのが、一つの実績かのように考えられており、高校としても少しでも選手の獲得のためには求めている関係性となっていると思います。
 先に述べたように、春高バレーという素晴らしい舞台のレベルであっても、まだまだ育成の発展途上であり、戦術等には普遍的な集約や定着がなされにくい。だとすれば、まずもって求められるビジョンは、「個の育成」、バレーボールのトレーニング(練習)を積む子供たちには、広く全員にオールラウンドかつ、ボールコントロールスキルだけではない、認知や判断能力、セルフマネジメントとしてのスキルアップがなされることではないでしょうか?
 何年に一度巡り合うか合わないかの大型選手や高い身体能力をもった選手を見つけた時だけオールラウンドな育成に着手するのではなく、アンダーカテゴリの重要なコンセプトの一つに、しっかりと「オールラウンドな個の育成をすべての子供たちに」を位置づけるべきだと思います。
 そうすれば、190㎝、200㎝越えの高校生がレセプションやバックアタックをしても何の驚きにもならない時代になると思うし、実際海外ではそうなっています。もはや小柄な選手は動きが機敏で巧い、大型選手は高さはあるが守れない・・・そういう時代はとっくに終わっているのです。

(217㎝のムセルスキーが難しい体勢からのナイスセット)


(リベロは子供の時から守備専門をするわけではなく・・・)


(リベロはセッターの役割も・・・ゆえにオーバーハンドのスキルも)


(バレー選手である以上スパイクはみんなできるようになってこそ・・・)


今年の春高バレーの男子高校生たちは素晴らしいバレーを随所に見せてくれましたし、新しい現代バレーに戦術や選手育成の面でチャレンジをしている指導者の方に敬意を表したいです。さらなるチャレンジと本気の育成が日本全国に広がることを願っています。


(2021年)

2021年1月2日土曜日

Have a great new year 2021 Volleyball ! (希望と夢の1年に)

I wish you a Happy New Year.
I look forward to your continued good will in the coming year.

2021年

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

単なるカレンダーの中の1日と考えれば、他と変わらず普通に時間が流れていくもの。
しかし、やっぱり新しい1年の始まり、ニューイヤーの幕開けと思うと
ワクワク感や決意を新たにする気持ちが高まってくるものですね。

2021年のバレーボールはどんなドラマやハイライトが待っているのでしょうか?

そして、今年こそ「東京パラリンピック・オリンピック」は開催されるのでしょうか?
まだまだ大変な世界、世の中ではありますが、
やはり私たちの自国、日本でオリンピックが開催されることは楽しみですよね。


今なお終息が見えないコロナ。
バレーボールにおいてもいろんな当たり前が奪われ、不自由を感じることも多かったかもしれません。
しかし、昨年2020年では、オンラインでのコミュニケーションが一気に広がりを見せ、SNSにはないリアルな交流、そしてディスカッションの機会を得ることができるようになったと思います。
 SNSなどでの、文字だけでのディスカッションにも一長一短があり
 ZOOMなどでの、オンラインのフェイスtoフェイスにディスカッションもまたしかり。
しかし、いずれにしても大事なのは、互いを尊重しての安心してものが言える土壌が保障されていることではないかなと思います。

 プレーヤー経験だけではわからない、バレーボールの技術構造や動作原理を科学的に検証してくださっている方々たくさんいます。しかもその情報は無料でネット上で探すことができます。逆に、今はVリーグや代表クラスで活躍している方その経験のある方ともつながることができ、見ているだけでは分からない、コンマ何秒の感覚など生の意見をうかがうことができます。


しかしながら、
そこで改めて何か抱いた違和感みたいなものがあったわけです。

みなさんとの出会いはもちろんバレーボールを通してなわけですが、
そして実際バレーボールを通してみんな友達の輪を広げることができているのですが、
それでも何か、モヤっとするものを感じる時があるわけです。

でも、それが何かを、うまく的確に言語化できません。
コロナ、東京オリンピックの開催、オンラインでの交流・・・
昨年2020年の人々のいろんな声を見聞きしたとき、
何か、バラバラした感じ、みんなで1つものをシェアしている高揚感
みたいなものがあまり感じられない、ちょっとした寂しさみたいなものが
いつも私には残るのです。
ポエムみたいになってすみません。

そんなこんなではありますが、
とにかく2021年の幕開けにあたり、
今年も私はバレーボールを応援したいし、
みなさんとともにその醍醐味を追いたいです。

バレーボールは、世界の中では、5億人もの人々がプレーをする、
世界の中でも、競技人口が多いスポーツです。
海外で行われているリーグや国際大会の会場は、
多くのサポーターで埋まります。
残念ながら日本国内ではマイナー化に寂しさを感じている人も少なくないかもしれませんが、

それでも「世界」に目を向けたら、私たちバレーボールを愛する仲間はたくさんいます。決してマイナーではない、多くの仲間とバレーボールというものでつながり、興奮や感動をシェアできる可能性やチャンスを持てているわけです。


新年2021年の幕開け
当ブログも引き続き継続させていただきます(勝手にですが)。
少しでもバレーボールやバレーボールに携わるみなさんの
お役に立ちたいもんです。

そこで、先ほど書いた「バラバラした感じの寂しさ」というものを
考えるわけです。

私は、それが

「世界」、「世界とのつながり」、「世界への意識」

に関係があるのではないかと思っています。

みんなバレーボールに対していろんな楽しみ方や思い入れがあります。
トップのプレーやには、個人個人で、独特のプレー感性があったり、
コーチ(指導者)にも、いろんな理論を言う人がいます。
観るファンも、プレーなのか、選手個人の表情だとか、チームだとか様々です。

そんな皆さんと昨年、いやそれ以前からコミュニケーションをとる中で、
「日本のバレーボールが世界の中で活躍する」
「日本代表が世界の頂点をめざし戦えている」
「日本人選手が世界の中で活躍している」
そういったことを望まない人はいないわけです。
しかし、いろんなテーマでの話題におよんだとき、
その多くが、自分の感覚や理論、思い入れの主張に終始しがちになる。
バレーボールでつながっているはずが、いつの間にか自己の主張とその可否の判定に流れていってしまう。

これが、私の思う「バラバラ感」・「寂しさ」だと思います。

ですから、2021年、私が掲げるテーマは

「世界を見据えた日本のバレー」
「日本代表の活躍を後押しするみんなの力」
「世界と日本を結びつけるためのアンダーカテゴリー」

この3つを自分なりのテーマとして、活動や執筆をしていきたいです。

特に、日本のバレーボールの「アンダーカテゴリー」の指導内容や指導方法、育成のビジョンなどをアップデートさせる方向に影響を与えたいと思うわけです。

みんな一人一人、バレーボールの楽しみ方や見方、思い入れは違って当然。
でもみんな、日本代表がオリンピックでメダルを獲ることを願い、それがこの上ない感動と興奮となり喜びとなるのも当然。
だったら、やるべきことは、一人一人のバラバラな意見を出し合うだけでなく、
そこから、世界のバレーボールと果敢に渡り合える日本のバレーボールをみんなで「はぐくむ」(育む)ことが重要です。
特にこの10年間では、日本のバレーボールのトップのプレーや戦術が少しずつアップデートされてきました。そして海外でプレーする日本人も増えてきました。ファンの中にもイタリアを中心としたヨーロッパなど海外のバレー観戦を楽しむ人も増えてきました。
最もアップデートが遅れてるのは、小中高校バレーの「アンダーカテゴリ」なんです。
そしてそれはなぜかというと、「世界への意識」がないからです。
世界への意識がないから、グローバルスタンダートから逸れた日本型バレー指導が染みついています。型の文化、礼儀の文化、和の精神からくる統率、年功序列と上意下達・・・。そこから非科学的な技術論や戦術論が受け継がれてしまっています。

それらを変えたい。
バレーボールはハラハラドキドキのエキサイト感があり
選手サポーター一体となって喜びと興奮を味わうことができる。
ワンプレーワンプレー、1点1点ごとに喜びと感動を表現できる。
他の競技にはない、喜びと感動を表現できる素晴らしいスポーツです。

みんなで世界にあこがれをもちながら、日本代表を応援したい。
みんなが世界を堂々と目指し、いろんなチャレンジができるようにしたい。
海外でプレー、海外で観戦、グローバルスタンダードを学んで指導する・・・
そういう「みんなで世界を」というもので、
バラバラ感やさみしさが克服されるはずです。
そのための東京パラリンピック・オリンピックになるのではないでしょうか?

2021年がみなさまにとって、そして日本のバレーボールの革命にとって
実りある1年になることを願います。

今年もどうかよろしくお願いいたします。

※月1回ペースで記事更新とTETSUミーティングを開催します。


(2021年)

2020年12月31日木曜日

ありがとう2020、ありがとうHykyuu!!!(ハイキュー!!)

コロナにはじまりコロナで終わりそうな
コロナに振り回された今年2020年
バレーボールを愛するみなさんにとりましては
どんな1年になったでしょうか?

そんな今年2020年
本来は東京オリンピックが開催される
レジェンドイヤーになるところだったのに残念でした。
私は、バレーボールの話題でいえば
マンガ「ハイキュー!!」の大活躍を挙げたいわけたいです。

古舘春一さんによる累計発行部数5000万部を突破した
バレーボール漫画「ハイキュー!!」の最終巻となる
第45巻(挑戦者たち)が2020年11月4日発売されました。
烏野高校バレーボール部で出会った日向翔陽(ひなたしょうよう)と影山飛雄(かげやまとびお)を中心にに、高校バレーに青春を懸ける高校生たちの姿を描き出したマンガとなっています。

サッカーでいえば「キャプテン翼」が現代でも代名詞だし、
近年ではバスケットボール「スラムダンク」に心を震わせた人も多い。
マンガじゃないけど、ラグビー日本代表への注目もすごかったし・・・

そんな中、ずっと低迷しているいわれてきた日本のバレーボールの中にあって、このマンガの登場に幸せな気持ちになった人がどれだけ多くいることか。そして、描き方のいろんな要素によって、バレーボール愛好家やプレーヤー以外のハートもがっちり掴んだところも偉業だと思っています。感謝カンゲキ雨あられな思いです。


さて、最終巻になって「しまった」のにあたり、
これまでたくさんの喜びと感動を与えてくれたこの「ハイキュー!!」
このブログでもみなさんにお伝えするまでもなく、
多くの方が、その魅力を伝えて下さっているので、
リンクさせていただきました。みなさんありがとうございます!!

↓ ↓ ↓

徹底して「勝利」を描かないハイキュー!!は、何に挑戦していたのか


ハイキュー!!が色々と凄すぎるので、9つだけ魅力を語らせてほしい


有終の美を飾った『ハイキュー!!』 読者に示し続けた“挑戦する姿勢”の美しさ


ボールを繋げ!バレー漫画「ハイキュー!!」の面白さ徹底解説!


そこで、私も少しだけ独自の視点で書いてみようかなと思いました。

フィクションとリアルのコンビネーション

大リーグボール、魔送球、
スカイウィングシュート、タイガ―ショット・・・
一般的にマンガで描かれる事って、非現実的なことが多くて、スポーツマンガでも例えば自然科学を超越した必殺技みたいなものが登場したりするもんです。
 ですが、「ハイキュー!!」で描かれているバレーボールは、限りなくリアルなプレーやゲームの世界が描かれています。
 だから、バレーボールのプレー経験がある愛好家も、観戦ファンも、みんなすごく感情移入がしやすいんですね。

けっこうリアルにバレーボールの勉強になるよ

「ハイキュー!!」で描かれているプレーやゲーム(試合)に関する、用語みたいなものは、リアルなバレーボールのプレーで用いられているもの、もっと言えば日本のバレーボールにおける知識をアップデートした最新のものを実は取り入れています。
そして、ただ言葉を用いているだけではなく、もちろんその用語を用いるに至ったプレーや戦術の意味や考え方も、「ハイキュー!!」の中でしっかり描かれていると思います。
だから、「ハイキュー!!」は、純粋なマンガやアニメとしてもめっちゃ面白いと同時に、バレーボール、特に現代のバレーボールの今を理解する入門にもなると思います。バレーボールの勉強だと思って、もう一度読み直すのもオススメです! 

バレーボール関係者よく観るべし

 さあバレーボール関係者のみなさん(指導者や組織人やトップ選手)・・・「ハイキュー!!」は、日本バレーボールへのエール(チクリと提言)を投げかけていると思います。
 個性豊かないろんなチーム、選手、指導者が登場していきます。その中には、日本のバレーボールの伝統的なものから、これからの新しい時代に合わせて変わっていかねばならない方向性が読み取れます。
 技術論、指導論、戦術論・・・そして部活チームの在り方、選手の主体性や創意工夫の姿、試行錯誤や考えることの大切さ・・・。私は、「ハイキュー!!」は、今の日本のバレーボールのいろんな現実に、たくさんの示唆、提案、または喝や問題提起をしていると思いますし、そのようなメッセージを読み取ることができる作品だと思っています。 

みんなが主役、バレーボールに終わりはないよ

勝利完結、勧善懲悪、ハッピーエンド・・・よくあるような主人公のサクセスストーリーというひとくくりにはできない、いろんな味わい方ができると思っていて、観る人によって主人公が違ってくると言うか、「ハイキュー!!」というマンガで楽しむ人もいれば、バレーボールという競技で楽しむ人もいれば、選手目線、コーチ(指導者)目線・・・いろんなドラマがあると思います。
 そして、誰かが悪者であったり、誰かが傷つくようなことのない、ストーリーの清々しさみたいなものが感じられて、バレーボールを通して、多くの人がいろんな形での共感が得られたのではないかと感じています。私は個人的には、白鳥沢学園監督の鷲匠先生のストーリーがしみじみできて好きです^^
 私は、特に日本のアンダーカテゴリ(小中高校生のバレーボール)へ示す希望であってほしいです。
 


かつて野球では大谷翔平選手の活躍が「リアル・マンガ」だと言われましたね。
今、日本のバレーボールでは西田選手あたりがリアル「ハイキュー!!」といったところでしょうかね?
これからも、日本のバレーボールが多くの人に注目され応援されることを願いたいです。

とにもかくにも「ハイキュー!!」には感謝してもしきれない。
12月に発売された画集もゲットしてしまいました。もちろん全巻買っております。


そんなこんなの2020年もまもなく終わります。
2021年もみなさんとともにバレーボールを盛り上げたいです。
(東京五輪はどうなるのか??)
そして特に、日本の子どもたちに希望を与えたいです。
良いお年を!


(2020年)

2020年12月20日日曜日

第2回TETSUミーティング202012019 ~日本のバレーボールと技術

【TETSUミーティング】

と題し、
日本バレーボールの未来への探求と挑戦をみんなで語り合うオンライン・ミーティングを開催してみました。
 今回はその第2回目の話題です。


第2回目のテーマは、
「日本バレーボールの技術指導のこれからを考える」 という設定で、約30名弱の学生プレーヤーから各カテゴリの指導者、
さらには戦術系ライターやアナリスト、
レフリー(審判)、学者や教員にいたるまで 多岐の領域関わる方々に参加していただきました。

今回のミーティングのイントロダクションとして
私から、日本のバレーボールにおける従来から行われている技術指導について
プレゼンテーションいたしました。

当ブログの過去の記事の内容をもとにした
プレゼンテーションをイントロダクションとし
ディスカッションを始めていきました。
↓ ↓ ↓


それをしなくてもできること


前回、第1回目のミーティングでは、
日本のバレーボールの従来言われてきたところの
技術指導やチーム作りを見直し
近年再検討されてきた知見やグローバルスタンダードに近づく要素
による実践報告をもとにディスカッションしました。

それを受けての第2回目は、従来の日本の技術指導をどう見直すか、
こらからどうあるべき方向に向かわせるかというテーマ設定です。

・オーバーハンドパスは手首を柔らかく使って
・ハンドリングは、キャッチ&リリースの速度を速めて
・スパイクの打点は肘を下げてはならない肘を先に挙げて
・スパイクのジャンプ力を上げるため深く沈みこんで
・セッターは右軸で
・高く飛ぶためにスパイクは真上に跳べ
・とにかく「正面」でボールをとれ(ディグやレセプション)

こんなことを私も指導者駆け出しのころ
さも当たり前のようにようにレクチャー受けましたし
プレーされた方も多くの人は言われたのではないでしょうか?


それで・・・
ディスカッションを始めたのですが、
予定されていた2時間の設定の時間のほとんどは、

「オーバーハンドパス(セット)」についてで終わってしまいました。

それだけ、日本のバレーボール指導において
オーバーハンドパスやセットについては多くの課題があるだけでなく、
オーバーハンドパスの指導論を象徴として
従来の日本のバレーボール指導自体に多くの課題があることが明らかです。

乱暴になっちゃいますが、結論的なことを申し上げると、


この本をみんなちゃんと読んだか?(しっかり読めよ)
ということです。


オーバーハンドによるパスやセットの原理は、

「キャッチ→リリース」の手首のスナップ速度を速めたものではない

「手の形」を同じようにする必要もない



こういった情報だけでも、
ここ昭和から平成にかけて行われてきた
従来の日本のバレーボール指導がいかにアップデートされていないか
明白なはずです。
しかし、実態は、まだまだ従来の指導法が何の根拠や検証もなく
ただ、自分が教わってきた、自分が練習してできたという
経験とその感覚に頼った指導がなされているわけです。

ですから、日本のバレーボール選手そして子供たちは、
オーバーハンドパスが飛びません。キャッチ癖が抜けません。
柔らかい?美しい?オーバーパスができても
ヘイコウトスやクイックのセットができても
いつまでもオープントスやハイセットができない選手が多いです。

そしてこれは指導方法の問題にとどまりません。
日本のレフリー(審判)の判定の考え方やあり方
さらにはその判定に対する日本の指導者の態度
オーバーハンドパスのハンドリングに対する取扱いにおける矛盾
など
問題が複雑に絡み合っているという点にも議論がおよびます。

ハンドリングの反則(キャッチ)に対し
・判断に幅があるグレーゾーンなものなのか?
・グレーゾーンであれば反則に挑戦するようなことを指導していいのか。
・そもそもキャッチと言う反則をジャッジした審判を子どもの前で否定していいのか
・教育的配慮という名のもと、キャッチの反則を見逃していいのか

こういった風土が、技術指導に深刻な影響が与えます。

「オーバーパスは手首の柔らかなスナップで飛ばす」
「そのためのオーバーのハンドリングには筋力が必要」
「小さい子は筋力がないからオーバーは飛ばせない」
「うちのセッターはまだキャッチ気味だから反則とったら試合にならない」
「試合中反則取られ続けてその子が泣いてしまう」
「審判の判定が厳しすぎると文句を言う」
「気を遣って判定を緩める」

こんなことが、日本国中あちこちで発生しているなんて
異常なことだと思います。
そんなことで、日本代表がオリンピックでメダルと獲る日が来るのでしょうか?
(絶対くるはずがない)


 この動画をみて、日本のバレーボール指導に携わる方々は何を思うでしょうか?
 オーバーハンドのハンドリングを持つ持たないと文句言うだけで、
 研究で得られた知見をおさえることなく、誰かが言う謎理論を信じるだけで、
 いっこうにキャッチ癖が残って9M~10M~とハイセットできない選手を量産している間に、日本以外の海外の選手たちはどんどんスキルを上げているわけです。
 レフリーのみなさん、キョウイクテキハイリョという名のもと、ベンチにいる傲慢な指導者に忖度するのは終わりにしましょう。
 そして指導者は、スポーツであるバレーボールを指導する以上、「ルール」や「スポーツマンシップ」、「フェアプレイ精神」を順守すべきです。レフリーがキャッチと判定すればそれがキャッチという反則です。ダメなものはさせない、反則はさせないという「モラル」が欠如しています。
 バレーボール指導者は、よく、教育だの子どもを育てるだの言います。ところがそんな子供の前でハンドリングの判定に文句言ったり、キャッチの反則にわざわざ挑戦するようなことを教えることのどこがキョウイクなのでしょうか?

 一方でレフリーは、その試合がいわゆる「荒れる」ことへの問題意識や対策など目先のことを考えるだけではなく、例えばハンドリングのキャッチの反則に配慮や忖度をすることで、日本の選手たちがどんどん世界の中で遅れをとっていくということこそに「問題意識」をもってもらえたらと思います。
 だから、海外では小中学生などのアンダーカテゴリーでは6人制の全国大会をもたない、またはさほど重視していないわけです。むしろミニバレーや異種目のクロススポーツをさせる中で、時間をかけてバレーボールのスキルアップがより確実になるようにプログラム化しているのです。

 もう、答えは出ているはずです。

・力学などの知見による動作原理(実際何が起こっているのか)
・動作原理が達成されている場合の状態(外からどう見えるのか)
・プレーヤーの手ごたえ・実感(本人はどういう感覚なのか)

これらは、しっかり精査する必要があり
それぞれを互いに検証し合う作業がとても大事なのだと思います。

もう、~先生が言っているから、~高校がやっているから
それをそのまま鵜呑みにしたりコピーする「学び方」から
脱却しなければいけません。
私はそれは学んでいるとは思いません。指導者の怠慢です。

学びの材料はいまや、無料でインターネットからでも収集できます。
そしてディスカッションも誰でもできます。
みなさんでこれからも一緒に学んでいきましょう。
オーバーハンドパスの話題で盛り上がった第2回TETSUミーティング。
ご参加ありがとうございました。
この他にも、
・スパイクとスパイクジャンプについての見方・考え方
・ディフェンス時における構えの影響とあり方
なども話題になり
2次会も深夜までおよびました。

前回の第1回、今回の第2回のミーティングを通して
やはり私が課題意識をもっていたとおりのテーマが明らかになりました

●日本のバレーボール指導者
●何事も「世界」、「グローバル」への意識をもって
●知識理解のアップデート
●日本バレーボールのアンダーカテゴリ

これが、日本のバレーボールの発展における大きな課題です。

今後、月1回を目標に先着20名の募集で
ミーティングを行っていきます。
第3回目は1月の中旬~下旬に行う予定です。
TwitterやFacebookでも発信していますので、
要チェックお願いします。
たくさんのご参加をお待ちしています。
仲間を増やし、動きをつくり、日本のバレーボールの成長にみなさんで参加していけることが願いです。


(2020年)

2020年12月2日水曜日

バレーのつながりに寄せて~「未来を」 #バレーを語るアドベントカレンダー

  バレーを語るアドベントカレンダー2日目の記事にチャレンジさせていただきます。TETSUといいます。

 はじめましての方もいると思いますが、細々と10年以上にわたってバレーボールをネット上でも語ってきた者です。

 今年2020年もあと1か月を切り、ミキティーが主催するアドベントカレンダー(存在は知っていたが初参加)が登場すると、年末だなと感じる自分がいたりします。

 私は教師をしています。ですから、主にアンダーカテゴリーとよばれているような、つまりのところ小学生から高校生あたりまでくらいの将来ある子供たち、青少年たちのバレーボールをみることが多いです。まさに「師走」に入った今日、ちょっとはやいですが、私なりの「おっさんの主張」をさせていただきます。

 もうみなさん言わずもがな、今年は「COVID-19」に世界中が振り回され、当然日本のバレーボール界もこのコロナ禍に巻き込まれたわけです。

 「子供がかわいそうだから何とか大会を」
 「全国大会がなくなり、夢が絶たれた」

多くの人たちが、こんなことを言い悲しんでいました。
 もちろん、多くの時間と様々な犠牲や対価をかけて必死に努力してきた目標としていた大会が失われたことは、私も残念の極みですし、たまたまこんな年に巡り合ってしまった学年の子ども達には、何とか救いの手はないだろうか・・・そう思っています。

 しかし私は、むしろこの未曾有のコロナ禍における我々の経験は、未曾有であるがゆえの新しい価値観や知恵が生まれるべきだと考えてきました。

 大会がなくなったから代替大会を・・・一時期、一部の人たちの間では、ゼンコク大会をやるために「秋入学」にしようと主張していたのを目にしたとき、私は悲しい気持ちになったのです。もちろん子供たちに努力の成果を発揮できる舞台に立ってほしい・・・でも一方で、なぜ大人たちがここまでして、「タイカイ」、「ゼンコク」と騒ぎ立てるのか。
 これが、もう世間でもよく聞く言葉となった「勝利至上主義」のたまものではないかと思うわけです。

 子供たちが試合をしたいというのは自然のこと。
 でも、私たち大人は、子供たちのために何をすべきなのでしょうか?

 私は職業柄な考え方かもしれないけど、
 子供を笑顔にさせること、逆境に遭っても前を向かせること、そして学びや成長のお手伝いをすること・・・。決して「単に」子供たちに勝負をさせ、大人が一緒になって戦うことだけではない、大事なビジョンやミッション、バリューがあるはずです。

 今年は、益子直美さんの「絶対怒ってはいけないバレーボール大会」や、大山加奈さんが多方面でアンダーカテゴリの指導風土にアンチテーゼを投げかけてくださりました。

 しかし、私は日本のバレーボールが抱える問題や課題の大きな要因は、益子さんや大山さんが言っているように、子供たちとバレーボールの問題、アンダーカテゴリにおける日本のバレーボールに大きな問題があると考えます。
 そして、それは体罰、暴力、暴言、やらせ過ぎにによるバーンアウトや身体の故障・・・というみなさんが認知している問題以外にも、外には伝わりにくい様々な問題や闇があることを知っていただきたいのです。
 それらのほとんどは「大人の問題」です。指導者間のハラスメントやいじめ的な関り、支配的な指導者に逆らえない保護者、逆にモンスター化した保護者・・・。そういった大人たちのモラルの欠陥によって、子供たちが純粋にバレーボールを楽しめないアンダーカテゴリとなっているわけです。
 体罰や暴言は絶対に許されない・・・これを否定する人などいません。みんな知っています。でもまだまだ根絶できていません。それは、アンダーカテゴリの指導現場にある、ドロドロしたものが根深いからです。
 モラルだけの問題ではありません。・・・でもこれ以上書くと長くなっちゃうので、このブログの過去記事をご覧ください(笑)


 今でも印象に残る、昨年2019年のFIVBワールドカップ。
 日本代表男子チームの活躍に、低迷という長い長いトンネルの中にあって、希望の光が見えた気がして、久しぶりに日本のバレーボールわくわくしました。
 そして現在は、コロナ禍にあってもVリーグが、V1リーグのみならずV2リーグにまで注目と盛り上がりを見せるようになっています。海外からも著名な選手やコーチたちが日本に集結しています。うれしいです。
 
 代表、トップカテゴリ・・・少しずつ日本が変わってきています。

 ですが、日本の「アンダーカテゴリ」は、残念ながら取り残されたままです。歯がゆいです。
 Vリーグのチームは、アンダーカテゴリを配下に置くようになっているようですが、ただ練習やバレー教室をするだけではない、「本気の育成」をすべきです。でもまだまだそこまで手が回らない実情なのも理解できなくはありません。
 
 日本のバレーボールで頑張る子供たちには、これからも夢を追えるような、希望をもてるようなものが残っていてほしいです。ゼンコクタイカイもいいですが、それよりも大事な何か価値をもてるようなバレー界であってほしいのです。 


 みなさんはきっと、大学バレーやVリーグ、ナショナルチームの応援を通して、バレーボールの魅力を楽しんでおられるかと思います。
 ぜひ、これから先何年たっても、その魅力を味わえるようにしようじゃないですか。
 そして現状に満足せず、これから先はもっと日本のバレーボールの発展と進化をみなさんで支えていこうではありませんか。
 
 だったら、そのためには、「未来ある子供たちとバレーボール」に目を向けなければならないのです。
 ただ遊ばせるのでもなく、ただ楽しませるだけでもなく、

「日本のアンダーカテゴリのグローバルスタンダード化」
 
 を私は考えていきたいのです。

 もっともっと石川選手や西田選手みたいな選手が、そしてメディアでは多くは取り上げられてはいませんが、日本を飛び出し異国の地でがんばる日本人バレーボーラーが、さらには何歳になっても地域の体育館でバレーボールで汗をかいて笑顔で輝けるライフスタイルを・・・。

 その実現のためには、日本の「アンダーカテゴリ・レボリューション」が必須だと断言できます。
 そのために、私は2021年も何か行動できたらと思います。皆さんからもご支援やご声援いただけたらうれしいです。

 長文失礼しました。

 貴重な機会を与えてくれた、アドベントカレンダー主催のミキティーに感謝。

 みなさま素敵な年末をお過ごしください。

 TETSU

2020年11月29日日曜日

第1回TETSUミーティング20201127 ~日本バレーのアンダーカテゴリと育成を考える

 【TETSUミーティング】

と題し、

日本バレーボールの未来への探求と挑戦をみんなで語り合うオンライン・ミーティングを開催してみました。

 今回はその記念すべき初回、第1回目の話題です。

第1回目のテーマ・話題は、

「日本のバレーボールのアンダーカテゴリと育成」を考える

です。

初回なぜこのようなテーマにしたかというと、
多くの人が願う日本のバレーボールのさらなる発展における
課題や問題点となっている多くが、
小中高校生年代のアンダーカテゴリーにあるのではないかという
仮説とある程度の確信があるからです。

そこで、当ブログの過去の記事の内容をもとにした

プレゼンテーションをイントロダクションとし
ディスカッションを始めていきました。

↓ ↓ ↓

もしもゼロからチームをつくってみたら(2年半の総括)

(バレーボール学会)育成世代におけるこれからのあるべき指導考察


プレゼンテーションでは、従来の日本的なバレーボール指導スタイルから
可能な限りアップデートした長期スパンでの実践例を通して、
それでも確実に子ども(選手)は確実に育つ
ということに共感をいただけたと思います。

また、日本と世界との関係や比較にも話題が及び、
ポーランドの育成システムの実際やカナダの育成プログラムなどが
例として挙がり、日本では行われてないことの中に
日本のアンダーカテゴリの課題解決のヒントになることが
たくさんあることも見えてきた気がします。

●子供たちに何を経験させるのか

 ・バレーボール(スポーツ)を楽しむこと

 ・学び方を学ぶこと

 ・楽しさから学ぶこと

 ・目標やチャレンジに向かう試行錯誤


●楽しませる「有能さ」「関係性」「自律性」

 ・カナダの育成「FUNdamenntal」というビジョン

 ・ケニア女子代表の選手たちのバレーボールへの姿勢

 ・仲間がいる、人から認められる「楽しさ」

 ・上手くなった、できた時の喜びがある「楽しさ」

 ・自分(たち)で決めて主体的にトライする「楽しさ」


●日本に足りない底辺の拡大

 ・競争と選抜強化による選手のふるい落としの現実

 ・アンダーカテゴリで普及していない「リーグ制」の有用性
  (北海道釧路市の中学女子バレー「丹頂リーグ」の実践紹介)

 ・6人制にとらわれない、フレキシブルなアンダーカテゴリーのルールづくり

 ・2on2、3on3(ミニバレー等)などの有用性

 ・「システム」(4-2システムにとらわれない)発達段階の設定


●日本の技術指導への疑問

 ・ディグやレセプションの「正面指導」

 ・オーバーハンドパス、セットの「柔らかいハンドリング指導」

 ・若い年代では世界でも強いが、トップにいくほど世界に勝てない理由

 ・海外のジュニアチームのチャンピオンシップなどではオーバーハンドのキャッチぐせのセットさせることなくアンダーでセットしている


(↓動画はディスカッションになった話題に関係しそうなものを掲載)




 30名を超える参加者による、
 大変濃密なディスカッションや意見交流で、2時間あまりの時間があっという間に過ぎ去りました。ありがとうございました。
 「2次会」も引き続き設定され、深夜までバレーボールを語り合える場となったようです。

 第1回目のTETSUミーティングでは、
 やはり考えていた通りの仮説、
つまり日本のバレーボールの現状か抱える課題や問題の多くが
アンダーカテゴリーの環境や指導風土に起因していること、
そして薄々ではあっても、年々その閉塞感に気付き始めている人が
増えているということも実感できました。
「勝つ喜び」ということがよく言われているわけですが、
極端な話、些細な場面でも
例えばジャンケンで勝っても、トランプのババ抜きで勝っても、
みんな喜べるわけです。
そう考えると、楽しさや喜びはもっともっとたくさん
バレーボールのアンダーカテゴリに提供されなければいけないと思います。

楽しいからやろうとする、やろうとするから学びたいと思う、

学んでいくからスキルアップや成長をしていく

そしてその先に目標達成や勝利という何らかの結果が出る。

日本のバレーボール、特にアンダーカテゴリでは、
指導の「目的」と「目標」の混同や混乱、
「目的」のなさ、「目的」の脆弱さ、
によって、いろんな指導体質となって表出しているのだと思います。


そんな話題にまで至った第1回TETSUミーティング。
ご参加ありがとうございました。
今後、月1回を目標に先着20名の募集で
ミーティングを行っていきます。
第2回目は12月19日(土)20:00~予定です。
TwitterやFacebookでも発信していますので、
要チェックお願いします。
たくさんのご参加をお待ちしています。
仲間を増やし、動きをつくり、日本のバレーボールの成長にみなさんで参加していけることが願いです。


(2020年)

2020年5月3日日曜日

ポーランド滞在記雑感

勢いで、バレーボールを観るために数日間ポーランドに飛び込んでみました。

 私の課題、テーマは、「育成」やその「システム」において、日本にはないものがポーランドにあるかもしれないということ。そしてもう一つは、ともすると、日本のバレーボールの低迷の中にあって、何でもかんでも日本はダメ、海外が素晴らしいという偏った見方ではない、日本のバレーボール界がもつ、潜在的な可能性や良さを見出せないかというものでした。


日本の良さ・・・
 やはり、施設、環境面は圧倒的に恵まれた環境にあると思います。学校をベースに、どの体育館にもバレーボールコートは作れますしボールもあります。学校が中心に少年団や部活動としてチームが存在し、しかも施設使用料や月謝みたいなものはほぼなし。コーチングスタッフも無償でやっている場合が多いです。競技人口も圧倒的に日本の方が多いですし、子供からママさん、年配の方まで、いろんな形のバレーボールスタイルで練習やゲームをしている環境が日本にはあります。またアリーナの設備も圧倒的に日本の方が整っているのは間違いないでしょう。

 日本で提供されるコーチング(指導)は、個々の指導者のバレーボールに注がれる熱意からくる、研究熱心さによるものが大きいです。さほどコーチングを学んだりアップデートできる公の機会が多くない中で、それぞれが自分の経験や人脈を駆使した研究によって、無償に近い中で提供されています。ですから受益者である選手や保護者にとっては、比較低いコストでコーチングを受けることができると思います。


ポーランドを訪問してみて・・・

 たびたび述べさせてもらっているとおり、1970年までは日本とポーランドの男子バレーはともに肩を並べて世界のトップを争いながらも、80年代~2000年代初頭はなかなか世界の頂点には立てていなかった中、ポーランドは近年、世界のトップに返り咲いています。そして日本は低迷を続けてきました。
 ですから、ポーランド国内でのバレーボールに何か日本にはないものがあるのではないか?というのが個人的な関心と仮説的なテーマだったわけです。

・国民的人気スポーツの確立とプロモート

・プロリーグの活性化と改善

・代表強化につなげるための育成

・トップから系統的に構築するアンダーカテゴリの指導システム

・コーチ(指導者)の資格、評価

・競技経験者だけじゃなく、教育、メディカル、運動学・・・多角的な分野との連携

・連盟(協会)の弛まない向上心と改善マインド

・青少年年代への配慮とモチベートの工夫

・他国の情報収集、他国指導者間のセミナーなどでの情報交流

 やはり、長期的な視点に立った、スケールの大きいビジョンと構想、そしてそれを実現すべく大きなくくりで人々を結び付け巻き込んでいく・・・そういったアクションを組織が率先して行う。組織は、代表監督やリーグ指導者の意見を取り入れながら、より良いものを追究していく。こういったものが原動力になっていることを肌で感じることができました。

 ポーランドにおける今やっている育成プログラムやシステムが動き出したのが2000年代に入ってからとのこと。偶然のようで、やはり代表強化のタイミングにも重なるような気もするのです。

 日本は、バレーボールができる空間もあり、バレーボールをやっているプレーヤーも多い。そして選手たちを導こうとするコーチング(指導)をやっている人も多い。

 しかし、残念なことに(批判的になってしまうのが本意ではないが)、個々の熱意や研究心、モチベーションは高いが、そのベクトルや目指すゴールがあまりにもバラバラであり、日本のバレーボールというものが一枚岩になっていないのは明らかな気がします。

 指導内容も体系化されたものがあるわけでもなく、全国でシェアされているシステムがあるわけでもない。個々の指導者、それぞれの学校やチーム、それぞれの都道府県・・・思惑も指導理論も、目指すバリューやビジョンもばらばら。その中で、得てして対立や摩擦を生むことも多い。各カテゴリの間が分断されており、それぞれのカテゴリが独自の進化?迷走を続けている状況が続いているように思えるのです。

 競技(愛好者)人口が多い割には、代表チームやリーグへの関心も高いわけではなく、そこに対する組織のビジョンや熱意もいまいち見えてきにくい。

 こうやって記述していくと、あれもないこれもないという無い物ねだりだったり、ああしろこうしろという他力本願的な中身になってしまうのですが、でも個々の環境でがんばるだけでは、海外には追いつけない状況になっているんじゃないかと思うわけです。

 日本には、他国に比べても、潜在的なアドバンテージや資源や条件がまだまだ残されていると思うわけです。足りないのは、それらをどのように生かし結び付け、コーディネートし組織化するか。ミクロな部分で個別にバラバラ取り組むのではなく、十分研究され練られた構想を同時多発的に日本全国で展開できるか。
 今回のポーランド訪問にあたり、何人かの海外でのプレーでがんばる選手の方とも連絡を取りました。我々が思う以上に、海外でプレーをがんばる、がんばろうとしている日本人が多いのです。そして近年では、日本国内のVリーグにも、海外選手やコーチたちが多くやってきています。
 そういったものを良き資源とし、生かし、積極的に吸収しそれを日本全国に拡散させていく必要性が、組織や指導者、愛好家やファンの中から生まれてくることを期待して止みません。

(2020年)

2020年3月8日日曜日

ポーランドに行ってみた➁


2020年2月のポーランド訪問記➁
とにかく観光よりもバレーボールを観たくて。
しかも、プロ選手よりも、育成の実際を知りたくて。
この日は、ポーランドの首都ワルシャワにある、U18に相当するクラブチーム2つを紹介してもらい、午前・午後に分けて練習を見学してきました。いずれも翌日に大きな大会があるということで、調整練習でしたが、いい刺激をもらえた気がします。

この日の午前は、
KS METRO WARSZAWA というクラブチーム。
比較的最近できたチームらしいですが、現在はこのカテゴリではトップの位置にある強さをもっているようです。

・ボールなしでの体力トレーニング
・ボールを用いたウォーミングアップ
・サーブとレセプション
・レセプションからの攻撃パターンプラクティス
・ゲーム練習(テストマッチ)

といった内容で2時間程度、という内容でした。


特に重点を置いていたように見えたのは、
・ブロック練習
・レセプションからの攻撃パターン
 →セッターから距離のある1stテンポ+レフト+ライトのバックアタック
・3~4人でセッターを回している
というあたりでした。


この日の午後は、
MOS WOLA WARSZAWA というクラブチーム。
こちらは歴史が長いようで、
長年ポーランドのスポーツ、特にバレーボールの選手育成に貢献してきたクラブのようです。多くの代表クラスの選手やコーチも輩出しているようです。


練習の見学の前には、クラブの責任者の方から熱心な説明を受けました。
ポーランドでは、学校単位でやっているバレーボールプログラムがあるようで、日本で言う部活みたいな感じなんでしょうが、それが競技システムの中心ではないようです。
それとは別に、クラブチームがあり、そのクラブチームの中にも、バレーボールに重点を置いた「センター」的な役割をするチームがあるようです。


今回の訪問時期は、ちょうど学校が冬休みに入るのと重なったため、あまり通常のアクティビティを見学できませんでしたが、それでも午後の前半はU18の女子が数名参加し、個人練習をしていました。コーチとの関係もフレンドリーで、楽しく練習を開始するも、後半はスパイクのスイング動作やブロックのステップ練習など、個人練習に特化したクローズドスキルの練習がメインでした。


午後の後半は、U18の男子チームの練習。
こちらは午前のクラブチーム同様の大会直前の調整のためのチームのようで、たくさんの選手が集まって練習をしていました。
 ・ウォーミングアップ
 ・サーブ練習
 ・スパイク練習
 ・レセプションからの攻撃パターンプラティクス
 ・ゲーム練習(テストマッチ)
といった内容でした。

この日の午前と午後で見学できたクラブチームは、ポーランドの中でも強豪チームみたいでしたので、集まって構成している選手たちは、みんな高身長なメンバーでした。
また、セッターは複数人練習しており、ゲームにおけるバックアタックは当たり前のように組み入れています。特にセンターからと、オポジットによるライトからのバックアタックは標準的に行っている印象を受けました。


日本との比較において、
教育システムも違うし文化も違う。スポーツやバレーボールの環境や組織運営も違うので、アンダーカテゴリーやU18などのバレーボールについて、日本とポーランドを比較し、一概に優劣をジャッジはできないかもしれません。
しかし、トップカテゴリからアンダーカテゴリまでの系統性や連携が感じられます。
短時間のお話の中だけでの情報でも、スポーツクラブ、学校スポーツ、それらの中核となるセンタークラブ・・・U18の年代に用意されているバレーボールの場には、それぞれの担う役割とすみ分けがなされているようです。
日本で言う小学生年代U12までは、2人制によるミニバレーをやらせているそうで、6人制でのゲームはやらさていないようです。その代わり2人制のミニバレーは、全国大会もあるそうです。
日本で言う中学生年代になってからは6人制バレーボールへの移行していくみたいで、日本みたいに地区予選や全国大会、選抜大会みたいなものもあるそうです。
ただ、「部活」が競技の主要を占める日本のバレーボールの制度とは違うので、この日の取材だけでは、ポーランドの育成年代の取組の全体像は把握しきれませんでした。
ですが、ポーランドでもいわゆる「勝利至上主義」の弊害や、「保護者のヒートアップ」、「指導者の暴走」は、念頭にあるらしく、それらへの手当ても組織としてのプログラムとして構想に組み込まれているようです。

(続く)



(2020年)

2019年12月31日火曜日

「育成」とは何かを問いかけ(2019年をしめくくる)

 2019年が終わります。みなさんにとってどのような1年となったでしょうか?
私もとある方から「どのような1年でしたか?」と問いかけられた時、「バレーボールでは・・・」と正直言葉がつまってしまいました。お恥ずかしい限り、その時は周囲に自慢できる成果などないなと考えてしまいた。
 でも、バレーボール以外での仕事では自分はたくさんのチャレンジや成果があって充実していたし、バレーボールでも決して周囲からは見てもらえない小さな学びや自信となった経験もあったし、人との出会いもありました。
 そんなことを、言ったら「それが大事。小さな幸せを誇れることが一番」と言われました。さて、みなさんの2019年はいかがでしたでしょうか?
2019年のバレーボールでは、個人的には
 ① 日本代表男子チームの活躍と希望ある展望
 ➁ Vリーグの各カテゴリの盛り上がり
 ③ バレーボールファンの多様なつながりや交流
 ④ メディアが発信するバレーボール情報の進化
などが、これまでにない変化がみられたような気がします。

私は、このブログでも平成が終わり令和という新しい時代を迎えるにあたり、日本のバレーボールでももう一度「育成」を見つめなおそうというのが、今年のスタートにあたってのテーマでした。しかし、残念ながら、①~④で取り上げたような材料に比べると、あまり大きな変容を感じられなかったというのが正直な感想です。

 新年2020年はオリンピック・イヤー。しかも私たちの国日本で開催されます。来年の東京五輪での成果も大事ですが、それ以上に五輪後どのように発展させていくかの方が重要だとも言われていますし、海外ではもうそこに着手している国もあるようです。そこでバレーボールを考えるブログとして2019年の締めくくりは、「育成」をもう一度みなさんと考えてみたいわけです。



「育成」を考えるうえで、

「バレーボールでみんながハッピーになる」

というのが大事だと思うわけです。
する・みる・支える・・・大人も子供もどの地域やカテゴリも・・・
みんながバレーボールでハッピーな気持ちになれるかどうか。
それが「育成」の成否の根本として重要なのではないかと思った1年でした。

勝利や成功で得られる喜びや幸せがある。
タイトルやステージアップで得られる喜びや幸せがある。
人との出会いの喜びがある。
新しいことを知った学んだ喜びがある。
いろいろあろうかと思います。
でも、そのような喜びは幸せは、「すべての人」にもたらされなければならないと思います。
 高みを極めた一部の人々だけが幸せになり、それ以外の人々は幸福な気持ちになれないようではいけないと思うわけです。でも勝ち負けはスポーツや競技をやる以上は生じてくるわけですから、「すべての人がハッピーになる」というのは、別のコンセプトや価値観が必要になるんだと思います。
 よく指導現場では、対戦相手を敵と呼んだり、目標設定を相手を倒すなどという表現をするのをみかけます。そんなコンセプトでは「バレーボールですべての人が幸せになる」という状態はいつまでも達成できないんだと思います。
 ファンの間では、戦術、選手個人の為人、国内・海外・・・など、人々の志向の違いが話題になることもあり、時には意見が対立することも見受けられてきました。
 対立というのはゼロにはできませんが、それでも共存やコラボレーション、相互理解などで、すべての人がハッピーになる余地というのは、まだまだたくさんあると思うわけです。



バレーボールにおける「育成」に話を戻します。

「育成」という言葉が使われる場合にもそのニュアンスや定義には様々な違いあると思っています。例えば代表チームや国内リーグなどにおける選手の「育成」は、ある程度セレクトされたスキルや経験のある一定レベル以上の人々を対象としています。私はこれは、「強化的育成」と呼ぶか、育成とは呼ばない方がいいのではないかと考えます。

 私がここで言うところの「育成」とは、子どもたち・・・つまりは学齢期(高校生くらいまで)をターゲットとして、しかも「彼らのすべて」を指す概念として考えています。
 先ほど申し上げた通り、2019年の日本のバレーボールでは「育成」の議論やイノベーションは不十分だったと感じています。率直に言えばあまり変容や進歩は感じられませんでした。

「楽しむ」・「尊重」・「探究」

この辺りが、バレーボールにおける「育成」の取りかかりとなる要素になってくると思います。そこに「すべての子どもたち」を掛け合わせていきますと・・・。やるべきことや取り組む余地は膨大なものになるのではないでしょうか?
 
 日本では、これからの教育の大きなテーマの中に、「主体的・対話的で深い学び」というものが掲げられています。
 このテーマは、実は日本のバレーボールの指導現場にも通じる課題なのではないかと思います。
 「主体的」、「対話」、「深い学び」・・・どの言葉もその解釈や理解は一言では説明しきれないものだとは思います。
 子どもたちの「主体性」はどうやって生まれてくるのか?
 一見、自立し統率されているようなチームでも、その根元は指導者や保護者の意向や思惑によって仕向けられていることが多く、それは「やっている」より、「やらされている」側面が強いわけです。一生懸命やっているようで、実は一生懸命やらされているわけです。これでは主体性があるとは言い難いわけです。
 子どもたちにとっての「対話」とは何か?
 対話には、「他者との対話」と「自己との対話」があります。
 他者との対話では、相手への敬意や相手から吸収しようという姿勢が重要です。いくら礼儀正しくとも、相手の考えを理解できない思考力の浅さや、建設的なディスカッション能力ができなければ、他者との対話は成立しません。
 「対話」で見落としがちになりやすいのが「自己との対話」だと思っています。自分のことを振り返って、思考や感情を整えたり、自分へフィードバックをして学習を促進させたりなど、試行錯誤や工夫という作業を成立させるためには不可欠な要素です。
 「深い学び」とは何をもって達成されるのか?
 それは新しい気づきや発見はもちろん、仮に新しい成果や知見がもてなくても、自分自身で仮説や検証をし、一定の方向性を見出す「プロセスを経験する」ことで学びを深めることになるんだろうと思います。

「育成」において、
「すべての人々(子どもたち)がハッピーになる」
ことを実現させる。
試合で勝った者たちだけが幸福感を得て、そうでない者たちは幸せになれない。
選ばれた者だけが幸せになり、選ばれない者たちはハッピーになれない。
キャリアやステータスを得たものが幸せで、そうでない者は不遇を味わう。
これが根深い日本のバレーボール界の育成における課題なんだと思っています。

「楽しむ」・「尊重」・「探究」

ここに、「主体的」・「対話」・「深い学び」が結びつくと思います。

同じことをやっていても、夢中でどんどんチャレンジし続ける人もいれば、必死に苦しみながらやらされている人もいる。
自分の中に起こるイノベーションを求め、貪欲に吸収しようとスクラップ&ビルドを重ね試行錯誤の中から最適解を探る人もいれば、絶対解を信じ他の可能性を排除しながら突き進む人もいる。
(成長欲求という)自分のためにチャレンジし続ける人もいれば、自分の承認的存在意義を守るため他者を標的にしてマウントをしてくる人もいる。

でも、普遍的なのは、他人の幸福を誰かが奪うことがあってはならないことです。そして人のチャンスや可能性を潰していいということにはならないということです。
 今一度、日本のバレーボールにおける「育成」をみなさんと考え、イノベーションを起こしたいというのが夢です。
 すべての子どもたちが、大きな夢や目標に向かって、生き生きとバレーボールを生活の一部にすることができる。そこに線引きも選別もなく共有されるべき、コンセプトやビジョン、フィロソフィーやバリューがあるはずです。



 お恥ずかしい話、私は、友人とボーリングやカラオケ、ゲームセンターに行くのが昔から好きじゃありませんでした。なぜなら、「下手な自分」に対するコンプレックスが強く、楽しめなかったからです。でも、周囲はそんな上手下手に関係なくみんな「楽しむ」ことを目的としていますよね。

 バレーボールのプレーや結果というのは、因果関係が複雑に絡み合って形成されます。そしてミスが起こって当たり前のスポーツ。プレー中はミスをしたあとに、いかにして素早く次のプレーの意識を切り替えるかが重要。そのあとで、なぜミスをしたか、どうすれば同じミスを繰り返さないかを振り返り考えることを怠らないことで、次へのモチベーションへとつなげます。これはバレーボールに限らず、どのスポーツに限らず、人間生活の作業として必要な営みですよね。

 (大人への)お茶出しやあいさつで気が利く選手は試合中のプレーにも生きると言われて指導(教育)されていることも多い(自分もやらせていた時代がある)ですが、そもそもバレーボールというゲームの中の「気づき」を生み出すためには、バレーボールの中の情報や知識がないと気づきにならないわけです。だから、バレーボールの試行錯誤や主体的な工夫をしないまま、他の生活場面での気づきばかりを求めても、バレーボール選手としてのレベルアップには限界がくる。

 すべての子どもたちが、またはすべての大人たちが、
「バレーボールと出会ってよかった」、「バレーボールをやってよかった」
 そうなるために、
 それぞれの「今」やっているプロセスが「夢中」で「楽しい」状態であること。自分が考えていることを表現しても非難されて評価を下げられず自分の立場が脅かされない心理的安全があること。いいものをつくりあげていくために、膨大な時間をかけて試行錯誤を確保でき失敗が許される安心してチャレンジできること。
 こういったことを、バレーボールを通して経験していくことで、ある者はアスリートとして、ある者はコーチやティーチャーとして、ある者はマネジメントやビジネスとして、ある者は親として・・・とにかくあらゆる社会や人生のステージで、生かされていく。これが、「すべての人々がハッピーになる」ということに通ずるんだと思います。

 何かの試練を乗り越え生き残った者たち、勝ち続け成功のレールだけを進んできた者たち、過去のキャリアやステータスを得た者たち・・・一部の人間だけのための幸福だけではなく、「すべての人々・すべての子どもたちに」にバレーボールは何ができるか?
 これが「育成」だと思います。

 いよいよ来年は東京五輪があります。日本代表男女の活躍はもちろん、私たちが住む国で、世界のバレーボールの「ガチ勝負」を観ることができることへの期待感をもちながら、同時に日本のバレーボールのさらなる発展やイノベーションの元年となる1年になればいいなと願います。

 みなさん、今年も1年間お付き合いいただきありがとうございました。よいお年をお迎えください。

Thank you very much for your personal relationship that you extended to me throughout 2020.


(2019年)

2019年11月4日月曜日

「バレーボール」の手前にある大事な物(ヴォレアス北海道)

2019/11/02~ バレーボール「Vリーグ」(DIVISION2)

 ヴォレアス北海道の開幕戦そしてホームゲームとなる試合を旭川に行って2日間観戦してきました。札幌からは高速道路を車で走らせること2時間くらいかかる距離です。
チーム設立までの変遷やチーム設立後の過程など、同じ北海道に居て知っていることもありましたが、直に眼にはしてこなかったので、思い切って行ってみようと思いました。
正直、いろんな意味で感服、感動することが多く、大いに楽しめる空間を過ごすことができました。
【公式】VOREAS HOKKAIDO(ヴォレアス北海道)OFFICIAL WEBSITE
https://voreas.co.jp/

ヴォレアス北海道公式ツイッター
https://twitter.com/voreas_official

 自分が勝手に観て思ったことなので、ひょっとしたらチーム関係者の思いや意図するところとは外れているかも知れませんが、今回の現地旭川でのヴォレアス北海道のホームゲームから感じたことを記録しておくことが、これからの日本のバレーボールにはいろいろ有益になるだろうと考えます。

「バレーボールの普及と発展」、「バレーボールファンの拡大」、「バレーボールの面白さを知ってもらう」・・・。そして、「くくり」、「ファン層」、「○○推し」、「○○ヲタ」・・・。
 そういったバレーボールに関する様々なテーマや、人々の区分などを超えた何かが、そういったものを超えた人々を巻き込んでいく工夫や努力がいろいろ北海道旭川のヴォレアス北海道にはあるんだと思いました。

 何といえばよいのか・・・思考の転換、発想の転換みたいなものを個人的には感じたのです。問題指向型アプローチなマネジメントではなく、目標指向型アプローチ的なマネジメントとでも言ったらよいのか。それとも減点法的プランではなく、加点加算的プランニングというか。
つまりは、日本のバレーボール界は、組織も各チームでも、これまでもそれなりに、競技人口の減少やファンの減少、競技成績の低迷などに危機感をもち、アクションを起こそうとはしたのです。しかしそれらの多くはことごとく頓挫してきています。その多くの事例は、あれは無理だの、これは合わないだの、お金がないだの、チャレンジをさせる間もなく、「できない理由」ばかりを論じてきたのが大きな要因の一つだと思っています。

 ファンが少ないから増やしたい、バレーボールへの関心が弱いから関心を高めたい・・・。そういった問題指向的なアプローチではなく、地域にバレーボールというものを広めようとする中で、まずはダイレクトにバレーボールにつながる効果を考える前に、バレーボールというものを「きっかけ」または「媒体」として、いろんな立場の人々を、一つの空間に集め、そして繋ぎとめる・・・。「バレーボールの手前にある」人々のつながりを模索する中で、バレーボールがそのシナプス(つなぎとめるもの)となって、結果、バレーボールという空間や世界を人々がシェアしていくという発想を感じ取れたわけです。どうやったらバレーボールやチームに関心を寄せてもらうか?の前に、バレーボールという空間で、「あんなこともできるのでは」、「こんなこともやってみたい」・・・そういうものの積み重ねの上に、結果的にバレーボールが人々によって盛り上げられる、目標指向的なアプローチによる発想や、「まずはやれることからやってやる」という加点加算的なチャレンジが、ホームゲーム会場の随所に見られたわけです。


会場のレイアウトは、チームカラーや選手を大々的に表現されていて、否応なしにホームゲームの雰囲気ができあがっています。


グッズも買いたくなるようなデザインに凝ったものが多く、生産側とのタイアップやコラボレーションも考えられていて、商業的にもwin-winの構築を模索しているように見えます。グッズ以外にも飲食店ブースもあって、バレーボールの試合を食べ飲みしながら楽しめるようになっています。これらの購入には、キャッシュレス化を取り入れており、かなり先進的なものを感じます。


子供たちの活躍も印象的です。ダンスとバレーボールを融合して、子供たちがダンスを通して、バレーボールの世界やヴォレアスというチームの魅力にも引き込んでいるのがわかりました。子供たちの活躍は、彼らを見守る多くの大人にも波及していきます。こうして気付けば子供から大人まで、商業関係者からスポーツ関係者までが、バレーボールの空間に集うようになっています。


DJ、MCの軽快なアナウンスは、しつこ過ぎず、しかもバレーボールや選手ファースト。あくまでもバレーボールの醍醐味を伝えるという基本線をはずさない演出が、安心してバレーボールの試合観戦を楽しめる雰囲気になっています。BGMも老若男女みんながカッコいいと思える曲をチョイスし、会場の一体感とホームの特別感を演出しています。
場内にはスクリーンが設置され、選手達が出演する観戦案内や、カッコいい選手紹介、そして試合の実況映像や、会場のファンを映し出す演出など、国際大会顔負けの演出がありました。



もちろん、チームの方も見どころ満載の魅力十分。
 研究心半端ないエドHCをはじめ、トルコや台湾から海外選手を招へいしているだけでなく、道産子選手の活躍も目覚ましい。
ここが個人的には一番感慨深くて、これまでの北海道のバレーボール界は、北の大地で育んだバレーボール選手たちが、結局最後は活躍の場が故郷にはなく、故郷を離れた所で選手生命を終えなければならない寂しさが、きっと選手本人にも、そしてバレーボール好きが多い北海道民にとってもずっとあったのだと思います。それを打ち破っているのが今見せているヴォレアスの活躍なのではないでしょうか?
 チームは、見事に開幕ホームゲーム2連勝。会場にいた多くの人々が歓喜に包まれていました。個人的には、若くして台湾からヴォレアスに入団した張育陞(チャン・ユー・シェン)選手を観たくて来ました。若さに溢れた躍動感ある動きと、キレのあるサーブやスパイクは目を引くものがりました。かつては日本代表で活躍した古田選手の得点力も健在で、こうやって北海道で、しかも地方都市で、いいものを観れるのはしあわせなことです。



 アイドルやタレントによる観客集めをしなくても、自分たちの創意工夫とともに、自分たちの手でつくり、自分たちの足をかせいで、しかも「バレーボールファースト」を外さず、地元の人々を巻き込むことで、これまで長年日本のバレーボール界が頓挫してきた壁を打ち破ろうとしているのではないでしょうか?現役選手やスタッフのみならず、元選手やOBも盛り上げ役になっているのも印象的でした。
 きっと、私には見えていない、様々な障害や厳しい展望とも戦いながら、マネジメントとプロデュースをしていると思いますが、これからもヴォレアス北海道の取組には注目したいものがありますし、日本のバレーボール界に様々なものを投げかけるインフルエンサーとなってもらいたいと期待しています。(上から目線すみません)

 北海道に住む者として最後に・・・私たち地方遠隔地にいる者としては、東京や名古屋、大坂などの大都市圏に行かないと得られないいろんなものにあこがれてきたことがたくさんあります。見たくても見れない、会いたくても会えない・・・。
 どうか、これからは、北海道外のみなさんが、バレーボールを求めて北海道に足を運んでもらえたら嬉しいです。


(2019年)

2019年7月30日火曜日

とってもすごいビッグニュース

 7月12日(金)から21日(日)までレオン、アグアスカリエンテス(メキシコ)で開催されていた『第20回女子U20(ジュニア)世界選手権大会』で、女子U20日本代表は、決勝戦でイタリアと対戦し、2セットダウンから逆転勝利を収め、世界一に輝きました!
 来年に迫った2020東京オリンピックを前に、日本のバレーボール界では喜ぶべきすごいニュースだと思います。


JVA(日本バレーボール協会)HPトピック

YAHOO!JAPANニュースより

朝日新聞デジタルより

olympic channel より

 U18となるユースよりも、よりシニア近いカテゴリのU20ジュニアでの世界一は、日本のバレーボールの近未来世代の活躍も期待できる明るい材料になるのではないでしょうか?

 ところが・・・テレビでも新聞でも「世界一」があまり大々的には取り上げられていません。今回活躍した選手たちは、高校生時代に「春高バレー」で活躍し注目された選手もいるだろうに、この報道のなさに残念な気持ちがしちゃいます。

 どうしても日本のバレーボールを話題にすると、課題や問題ばかりが話題になってしまいがちな中、U20が世界一をとったという偉業が達成されたことは、暗い話題を吹き飛ばすものになってもおかしくないと思います。
 しかし、世の中の注目度やメディアと日本のバレーボール界の距離感などにも、暗い影を落としているのでしょうか?
 人気低迷とかマイナー化という表現では済まされない大きな問題を抱えていると思います。日本バレーボール界は、組織を挙げてでもこの世界一の偉業を称え、これからの発展の起爆剤にするべく発信や取組をお願いしたいものです。

 選手のみなさん、スタッフのみなさん、本当におめでとうございます。


(2019年)

2019年4月30日火曜日

平成から令和へ バレーボールの今

みなさんおはようございます。
いよいよ、今日が改元の日、時代が平成から令和になりますね。
時間の流れだけで考えたら、大したことではないかもしれませんが、でも新しい天皇の即位とか改元とかって、生きているうちに何度かもあることではないので、記憶に残る日をみんな眼にするんだろうと思います。
個人的なことになってしまいますが、この平成は、自分がバレーボールというものに出会い、そしてその世界に浸かっていくという、自分でも想像できなかった出会いをしていった時代でもあります。

さて、バレーボールをオリンピックの金メダルで見ていくと、

1992年 バルセロナ 男子:ブラジル     女子:キューバ
1996年 アトランタ 男子:オランダ     女子:キューバ
2000年 シドニー  男子:ユーゴスラビア  女子:キューバ
2004年 アテネ   男子:ブラジル     女子:中国
2008年 ペキン   男子:アメリカ     女子:ブラジル
2012年 ロンドン  男子:ロシア      女子:ブラジル
2016年 リオデジャネイロ 男子:ブラジル     女子:中国

となっていきます。
昭和の時代は、日本の名も世界の中で光を放ったこともありますが、平成時代では日本のバレーボールは低迷から抜け出せていないですよね。日本では、平成になる直前にVリーグが設立。プロ化を目指す動きもありつつ、断念を決定して平成の時代を迎えることになります。平成になってから、Vリーグでは、少しずつ著名な外国人選手が日本でプレーすることが出てきて、近年では監督やコーチが外国人であることが普通になってきましたね。


平成元年(1989年)のバレーボール








1992年バルセロナでは、男子予選リーグ、日本対アメリカ戦は、いったん米国の勝利と決まったが、一夜明けて日本の逆転勝利となった出来事は、当時まだバレーボールと出会っていなかった自分でも記憶に残っている出来事です。
 フルセットの熱戦の末、五輪史上初の3連覇を目指す米国の勝ち、とされた試合だったが、国際バレーボール連盟(FIVB)は、翌日に開いた裁定委員会で「第4セットは審判の不手際で負けた」と主張する日本側の抗議を認める異例の裁定を下した。結果、試合は3-1で日本の勝ちとなったが、アメリカの選手たちは次の試合から全員がスキンヘッドで戦うという出来事もありましたね。


1996年アトランタでは、当時世界のバレーのトップに君臨した、名将ベラスコ率いるイタリア男子のスター軍団に、世界を驚かせる平均身長の高さのガリバー軍団と称されたオランダとの激闘が印象に残っています。自分が一番好きな試合の一つです。


平成という時代に間に、西暦2000年代に突入し、世紀も変わり21世紀となりました。2000年代になってからの現代バレーボールは、ブラジル男子の戦術が世界の主流となっていきます。
組織的なブロックや攻撃枚数を増やしたシンクロ攻撃などで、しばらく敵なしだったブラジル男子。そんなトップを走るブラジルをとらえようと、アメリカやロシア、ポーランドやイタリアが挑んでいく構図が見ごたえありました。
中でも、ロンドン五輪決勝での、ロシア対ブラジル戦は、個人的には歴史的な試合だったと思っています。 




 日本における平成から令和への改元という時代の変化は、世界の中では大したことのない出来事かもしれません。しかし、日本では令和になってすぐに、2020年の東京オリンピックが開かれます。
 これからの世界のバレーボール、そして日本のバレーボールはどのような進化、変遷をたどっていくのでしょうね。




(2019年)

2018年5月14日月曜日

日本のビーチバレーすごいよ!(ワールドツアー2018)

ビーチバレーボールの日本勢が大活躍しています!

ビーチバレーボールワールドツアーで日本勢女子が表彰台独占 男子の高橋/石島組も優勝 (JVAホームページより)

 ビーチバレーボールは、現在ワールドツアーが行われており、日本からも選手が参戦しています。

 先ずはワールドツアーの概要ですが、ビーチバレーのワールドツアーはテニスに似ていて、トップを5スター、続いて4スター、3スター、2スター、1スター、といった感じになっています。
 4スターや5スターで一桁に入るとテニスでいうところの錦織選手のような感じといったところでしょうか?
 そこは、今の日本では村上・石井チームだけで、以前で言うと西堀・溝江チームが今の4スターに当たる大会で一桁順位を出しています。男子で言うと2回五輪に出場している朝日・白鳥チームが3スターで4位というのが過去最高順位みたいです。

2018年ワールドツアースケジュール
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Calendar.asp

ワールドツアーのレギュレーション
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Document/2018/2018_FIVB_BVB_Sports_Regulations_V1.9.16.04.2018.pdf




 そういった意味でいうと、今週、一番の成績を出したのはスイスの3スターで9位になった長谷川・二見チームなんだと思います!
 また、先週の溝江・橋本チームのプノンペン(カンボジア)2☆の銀メダル
 ルツェルン(スイス)で行われていた3☆の大会で、ワールドツアー参戦1年目で3☆の予選を突破した鈴木・村上チームの25位なども、素晴らしい活躍なんだと思います。

 今回の男子では、石島と高橋チームは第6シードからの優勝だったので凄いです!男子に関しては世界全体のレベルが上がってきているのと、女子に比べて強いチームが(特にヨーロッパに)多いので1スターとは言えレベルはかなり高いです!その中でワールドツアー参戦2年目の石島が優勝するのは快挙だと思います。



 このように、ビーチバレーで日本勢が力をつけてきた背景には、女子に関しては各チームに経験があるコーチがついていてチームとしてのビジョンやマネジメントがしっかりしていて、良い練習が出来ていることが大きいようです。そしてそのコーチたちがしっかり繋がっていて、各々のチームの現状報告や情報交換が出来ているのも要因として大きいようです。

 男子は何といっても石島と越川がビーチに来たことが大きいですね!ビーチでは新人ですが、とても意識が高い2人が来てくれたことで選手全体の意識が高くなってきているようです。

 今、長谷川・二見のコーチはイタリアやロシアのナショナルチームのコーチ経験もあるマルコというイタリア人コーチで、彼女たちの活動拠点もイタリアのローマです。溝江・橋本チームもこの冬にスポットでブラジル人コーチのレオンというコーチが付いていました。西村・越川も今はロサンゼルスを拠点としてマルシオというブラジル人コーチを付けています。

 テニスの様にカテゴリー分けされた世界大会が毎週開催されていて、そこに日本人選手たちが世界を転戦していること。そこで先ず下のカテゴリーですが結果を出し始めていてどんどん上のカテゴリーにステージを上げて頑張っている選手たちがいるという事、そして世界の国々と比べて日本には強いチームが数多く存在しているという事が、さらに活躍の背景になっているようです。

2018年ワールドツアースケジュール
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Calendar.asp

ワールドツアーのレギュレーション
http://www.fivb.org/EN/BeachVolleyball/Document/2018/2018_FIVB_BVB_Sports_Regulations_V1.9.16.04.2018.pdf

 以前、話に聞いたところでは、ビーチバレーは、インドアの代表チームに比べて、選手個人でのマネジメントや手続き作業、費用面などの負担がとても大きいとか。そういう中、果敢に日本から世界に飛び出しチャレンジしている日本人選手、そしてビーチバレー界があるということを、日本バレー界全体の刺激にもしなければいけないと思います。
 みんなで、ビーチバレーボールへの応援もアツくしていきましょう!
 ※今回情報提供にご協力いただいた、Yoshihiro ATSUMI(@yoc0416)さん、ご協力どうもありがとうございました。

(2018年)

2018年1月17日水曜日

過去のいろいろ

全日本コーチブラン氏が語る



バレーボールのプレースタイルの変遷



伝説の名セッター猫田勝敏のプレーが観れます。






世界の大逆転劇



FIVB volleyball history





1964年東京オリンピック 東洋の魔女




(2018年)