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2021年7月19日月曜日

東京五輪バレーボールテレビ放送・ネット配信情報

※オリンピックのテレビ中継は放送予定が直前に急遽変更になる可能性あるため注意が必要

東京オリンピック2020バレーボール放送関連情報


バレーボールマガジン


管理人の戯言~バレーボール馬鹿の独り言~


📡東京オリンピック2020バレーボールLIVE配信


gorin.jp


TVer


NHKプラス



📡東京オリンピック2020バレーボールテレビ放送


[バレーボール男子]

7/24(土)16:25~ vs ベネズエラ(テレ朝・NHK-BS1)

7/26(月)19:00~ vs   カナダ(テレ朝)

7/28(水)19:30~ vs   イタリア(NHK-BS1)

7/30(金)14:10~ vs ポーランド(NHK-Eテレ)

8/01(日)翌朝   vs イラン(NHK-BS1)録画

8/03(火)09:00~ 準々決勝(NHK-Eテレ・NHK-BS1)

8/05(木) 

 準決勝(放送予定なし)

8/07(土)13:00~

 3位決定戦(NHK-BS8K)

8/07(土)21:35~

 決勝(NHK-BS1)録画   ※翌8/8(日)にNHK-BS8Kでも放送予定

 

 [バレーボール女子]

7/25(日)19:30~ vs ケニア(NHK総合・NHK-BS4K)

7/27(火)16:00~ vs セルビア(NHK総合・NHK-BS4K)

7/29(木)22:10~ vs ブラジル(NHK-BS1)録画

7/31(土)19:50~ vs 韓国(TBS・NHK-BS1)

8/02(月)19:30~ vs ドミニカ共和国(NHK-BS1)

8/04(水)時間未定 準々決勝(TBS・NHK-BS1)

8/06(金)時間未定

 準決勝(フジ・NHK-BS8K)

8/08(日)08:55~

 3位決定戦(NHK-Eテレ・NHK-BS8K)

8/08(日)13:00~

 決勝(NHK総合・NHK-BS4K・NHK-BS8K)

 




(2021年)

2021年5月27日木曜日

TETSUミーティング「アドバンス」始動します!

 “TETSU”がファシリテーターとなりバレーボールの未来をみんなで考えるオンラインミーティング

TETSUミーティング・アドバンス


アンダーカテゴリーの育成プロセスに特化したプレゼンテーションとディスカッションを中心に定期ミーティングを実施しています。

スポーツにおける育成の在り方を10年以上前から発信し続けている“TETSU”がプロファシリテーターとなり、自身の経験則だけでなく、仮説・実践・検証を繰り返したエビデンスを基にミーティングを進行します。

☝️こんな方におすすめ
 ✅小・中・高校生のスポーツ指導者
 ✅初心者の指導に携わる方
 ✅これからバレーボールの指導を始める方
 ✅スポーツに携わる全ての人々
  (選手、コーチ、チームスタッフ、保護者など)

☪️TETSUミーティング・アドバンス(月額定額プラン)
 毎月第●曜日 開始 20:00以降
 (月末に翌月の開催スケジュールを正式リリース)
  ※MTGの時間は120分/回となります。
  ※zoomのMTG機能を活用します。
  ※都合により日程を変更する場合があります。

 ▶︎アドバンス内容
  《ミーティング》Presentation&Discussion
   ・アンダーカテゴリーの育成プロセスについて
   ・トップカテゴリーの戦術やトレンド情報
   ・グループディスカッション、ブレスト
   ・SNS、ブログの発信事例
  《参加者との情報交換》
   ・自己紹介、近況報告
   ・相談事ある参加者の指導を掘り下げる

 ▶︎アドバンス特典
  ①ミーティング資料の提供
  ②アーカイブ動画の観覧
  ③個別相談のスケジュール優先権

✳️TETSUミーティング(参加無料)
 毎月1回の不定期開催(事前にスケジュールをリリース)
  ※MTGの時間は60分/回となります。
  ※zoomのMTG機能を活用します。

✴️TETSU Co.の部屋・アドバンス(60分個別相談プラン)
 zoomのMTG機能を使用したマンツーマンの個別相談
  ※20:00以降開始で相談者の希望時間に合わせます。
  ※個別相談は先着10名/月の限定プランとなります。

🗾TETSUが行く!(出張コーチプラン)
 依頼者の元にTETSUが伺って一緒にコーチングを実践します。
  ※プランの金額はTETSUの日当のみとなります。
  ※交通費、宿泊費など別途必要経費については
   ご相談となります。

皆さんと共にバレーボールの未来を創って行きたいので参加をお待ちしております。


重要:こちらのオンラインサロンは主宰から偏ったスキルや特異な指導法を発信したり、その実践を迫るようなグループではございません。


TETSUミーティング・アドバンス

2021年4月13日火曜日

ブログ過去記事を引っ越し中!(→note)

読者のみなさま

当ブログへの常日頃からのご訪問ありがとうございます!

現在、より観やすいnoteへの移植中です。


TETSU.co.Volleyball(「note」)




TETSU.co.Volleyball(「note」)


2000年にバレーボールの世界に本格的に足を踏み入れ、
いろんな人との出会いや影響、きっかけによって、
当時はメールによる文字情報の送受信が主流だったことに
ホームページビルダーを勧められ、
簡素なHPに掲示板を設置したところから
WEB上でバレーボールを学びだしました。
それ以降、
様々なHPや掲示板で人とのつながりが広がり、
mixi ブログ Twitter Facebook YouTube
とメディア媒体が変化し
今日では、ZOOMやclubhouseなどを利用しながら
みなさんからバレーボールを学んでおります。

今後ともバレーボールを通して
みなさんとの交流と
日本のバレーボールの発展を
願いたいです。


今後ともよろしくお願いします!


(2021年)




2021年1月17日日曜日

第3回TETSUミーティング20210116 ~今年のみなさんにとってのバレーボールは?

 【TETSUミーティング】

と題し、
日本バレーボールの未来への探求と挑戦をみんなで語り合うオンライン・ミーティングを開催してみました。
 今回は、新年2021年になって最初、第3回目の話題です。



第3回目のテーマは、
「2021年のみんなの思い」

という設定で、約15名の主に各カテゴリのコーチングに携わる方々でミーティングできました。今回は、参加者お一人お一人のお顔とお考えや気持ちが見えやすいように、定員20名という形で行い、結果的にコーチ(指導者)中心で、かつ広く各カテゴリで活動されている方々が集まることができたので、井戸端会議的なミーティングができました。今後もこのようなスタイルの他に、定員なしのプレゼン中心のミーティング等も設定していきますので、これからもリピーター、ご新規参加問わず、よろしくお願いします。


さて、新年一発目のミーティングということで、少し遅くはなりましたが、一人一人のバレーボールに対する今年にかける思い・・・決意、抱負、目標やビジョンなどを語り合うことから始まりました。さまざまなカテゴリ、レベル、実情の中にあるコーチのみなさんのお話は、バレーボールという共通のものを、いろんな目で多角的に見ることができ、自分にはない視点や新たな気づきも多く得られたのはないかなと思いました。

十数名の参加者の、アツい思いあるスピーチを通して、それぞれが今、これから、かかわる選手(主に青少年)たちをよりよい成長や目標達成に導きたいという願いが共通してありました。指導する以上は当たり前のことかもしれませんが、それらは単に「~まで勝つ」といった到達目標だけではない、バレーボールを通した活動の目的やその先にある将来像までを見据えたい。ただ従来の仕組みやスタイルではそれが難しく、試行錯誤しながら新たなチャレンジや取組をスタートさせたいという声が多かったです。
 
ミーティングでは、みなさんが発言しやすいよう、私が進行・ファシリテーター的な役周りで進めているのですが、みなさんのスピーチから、「短期」・「中期」・「長期」の3つの視点がバランスよく話題になっていたようなので、テーマをそれぞれに絞って、ディスカッションに進みました。
「短期」・・・今年1年を通して、選手たちが定める目標をいかにして達成させるか

「中期」・・・新たな組織やクラブチームの立ち上げを通して、バレー人口の拡大やバレーボールの楽しさや魅力を知ってもらう活動をしたい

「長期」・・・今の日本のバレーボール界が抱えるさまざまな課題や弊害・・・技術論や戦術論、フィジカル面やモラルにおける課題や問題を解消し、最終的には日本代表がメダルを獲って喜びを分かち合うべく、「アンダーカテゴリー」の仕組み、体系、文化を改革できないか。

こういった視点が参加者からまとめられた議題となってきました。
・指導者が抱えるチームでの指導期間で完結しない長期育成の仕組み
・発刊された「コーチングバレーボール」の普及と、続編となる実践編を出せないか
・現状の競技システムの中で、強豪伝統校チームで結果を出すための必要な心構えと見失ってはいけないこと
・バレーボールのゲームモデルの提案と、情報共有のポータブルサイトの実現
・指導者の欲求とメンタル、エゴに対する自問自答
・育成に意義のある、異種目経験
・ママさんバレーボールとバレーボール普及の重要性
・ビーチバレーから学べることの多さ
・バレーボールクラブにおける「遊び」の模索
・諸外国における育成プログラムに匹敵する日本版プログラムをつくれないか
・バレーボール以外の種目とのコラボ、タイアップ、協力の重要性

あっという間の2時間のミーティング、そして深夜に及ぶ2次会となりました。
2次会では春高バレー男女決勝をみなさんで実況・解説しながら技術や戦術を語りました。

ミーティングの詳細は、TwitterやFacebookで、
ダイジェスト版として動画配信を期間限定で行う予定です。ご覧ください。

参加された方はわかっていただけたと思いますが、
何も堅苦しくもない、みんなが話しやすい雰囲気で行われています。
知識がない、経験がない、わからないことだらけ・・・
それで参加をためらっている方・・・心配ご無用です。
むしろ温かく相談してくださる専門家もたくさんいますので、
ぜひミーティングにご参加ください。お知り合いの方もお誘いください。

次回は2月中旬~月曜を予定しています。
次回の設定は、20人「以上」(無制限)で募集し、
プレゼンやパネルディスカッション的形式から
みなさんで意見交流をしたいと思います。
具体的なテーマは、決まり次第SNS上でご案内します。

※ポーランドは下から上までのカテゴリの育成プログラムを確立し、そのゴールとしてナショナルチームを「私たちのチーム」として盛り上げています。


※カナダでは、バレーボールに限らずスポーツの横のつながりにおいて、アスリートのあるべき育成と成長を考えたプログラムが普及、機能しています。


日本でも、このようなコンセプトやシステム、組織ができないものか。そうしたら代表チームがもう一度世界の頂点で戦うことができるのではないかという願いと、その実現にできることはないかを模索する・・・それが私が投げかけたテーマであり、参加者かからも賛同を得ることができたことです。みなさん「この指とまれ!」お願いします!


(2021年)

2021年1月15日金曜日

春の高校バレー2021女子~むしろ洗練されたゲームだとも

ジャパネット杯 春の高校バレー2021 
第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会

今年の女子は、どこが勝ってもおかしくないような、どの試合も熱戦が繰り広げられました。決勝は、就実(岡山)と大阪国際滝井の対戦となりました。

就実は、特に深澤姉妹の攻撃力が素晴らしく、OHの深澤めぐみ選手がレフトから打ちまくり、MBの深澤つぐみ選手も多彩なスパイクを放ち、チームの得点源になっていました。
国際滝井のOH中本選手を中心にダイナミックにスパイクを打ち込んで応戦していました。


 就実と国際滝井との女子決勝では、いわゆるエースバレー、レフトからのスパイクの打ち合い、パワフルなスパイクの応酬が中心となる試合展開でした。
 高校女子バレーは従来、セッターに正確な返球をし、いわゆる「スピード重視の展開」を作るべく、ニアネット傾向から速く低めのセット(トス)による、「はやい攻撃バレー」を志向する戦い方が目立っていたように思います。
 ところが近年は、例えば東京の下北沢成徳高校が、選手のフィジカルをしっかり鍛え、戦術以前の個人のパフォーマンスや強度、しっかり跳んでしっかり打つ、しっかり上げる・・・というチームが勝つなど、少し変化も見られてきました。
 そんな中、今年の春高バレーの女子の上位チームの試合を観ても、特に決勝は、はやいバレーとか高速バレーなどというネーミングがつくような戦術やコンセプト先行の戦い方ではなく、ゲームのラリーの中で、スパイカーがその選手のもつパフォーマンスをしっかり発揮できるような展開、不必要なスピード重視によるはやい低いセットによる攻撃とコンビネーションに固執しないオフェンスシステムが中心となった展開だったと思います


ともすると、エースバレーとか単調なオープンバレーという見方をする人もいるでしょうが、私は個人的には、高校生カテゴリは、競技における強化のゴールではなく育成途上であってほしいしあるべきだと思うので、今年の春高バレーの上位チームのバレーは、個人のパフォーマンスを犠牲にした戦術ありきの展開よりも、個人のパフォーマンスをしっかり発揮しようとする場面が多いゲームに、あるべき姿を見たような気がしています。右利きのOHがレフトからスパイクを打つとき、特にオープンやハイセットなどでは、かつてはストレート方向に打ったりブロックアウトでしのぐことが多かったのに対し、しっかりクロス方向に打ちぬく選手も増えたなと思います。

果たして、今年の結果は、コロナの影響による練習時間の確保やトレーニング不足などのために、本当は複雑なコンビネーションを要するような理想のバレーボールが間に合わなかった結果だったのでしょうか?完成するはずのゲームモデルが仕上がらなかったのでしょうか?

正直、一観戦者としては判断できかねますが、私はそう考えません。

むしろ、女子決勝の就実高校、国際滝井高校がみせたバレーボールは、まだまだ成長途中にある高校生プレーヤーたちに、限られた期間の中で限定的な戦術を用いたり、それによる限定的な技術だけを要求したりせず、しっかり守ってしっかり打つ、より高くより強くなどのような、当たり前・基本を追求したのではないかと考えました。


高校女子でもバックアタックやジャンプサーブも見られるようになってきました。概して女子バレーは、男子バレーの戦術や技術の後追い的に発展していくわけですが、それにしても高校バレーでは、女子のアップデートの余地はまだまだ大きいと思っています。

「女子は筋力がない」・・・などという考え方が女子的な女子固有の戦術として生み出されたり、そのことで先行した男子のゲームやプレーの考え方やモデルが女子に浸透していきにくい要因になっていると考えています。しかし、筋力がないというのは、「男子に比べて」というだけでのことであって、女子というカテゴリ内でのゲームにおいて、男子の戦術が不可能を意味しているとは言えません。
 例えば、バックアタックや、センター付近からの攻撃に対してブロックが1枚になるという状況はなかなか女子バレーでは解消されません。バックアタック自体も特定の選手しか繰り出しておらずその発生率もまだまだ低いです。オーバーハンドによるセット(トス)はキャッチ気味なハンドリングに依存しており、ハイセット場面はアンダーハンドになることも多いです。OP(オポジット)の選手の育成も遅れていると感じています。
 今年の就実や国際滝井による決勝戦から、いろんな戦術の取り方があれども、まずは選手個々のフィジカルやスキルのハイパフォーマンスを追求するという基本に立ち返ることで、アップデートが始まっていくのではないかと思います。

(※2000年シドニー五輪の女子決勝キューバが五輪3連覇)

動画は、もう20年前のものであり、プレースタイルも古く、一見懐かしさを覚えるゲーム展開です。バックアタックもまだまだ見られません(どうしてもロシアのカルポリ監督に注意が向いちゃう笑)。
 ですが、ここで見せているキューバ女子のリベロを入れていないツーセッターシステム(6-2システム)などによるゲームのスタイルは、中学バレーや高校女子バレーの育成の在り方という観点からは参考になるのではないかと、個人的には考えています。個々の選手がしっかり跳び、しっかり打ち、より強くより高くを追究、鍛えられているのがわかります。ここから20年の間、女子でも、バックアタックやバンチ・リードブロックシステム、オポジットの育成強化の採用などと進化が続いています。
 今後の高校女子のバレーボールスタイルのアップデートに注目していきたいです。

(2021年)

2021年1月14日木曜日

春の高校バレー2021男子~育成カテゴリと戦い方

ジャパネット杯 春の高校バレー2021
 第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会

新型コロナウイルス感染症の影響で、練習時間の不足どころか、インターハイや国体など例年行われる全国大会が軒並み中止となり、この大会の開催自体も危惧されていた中で、残念ながら男子の前回優勝校の棄権がありましたが、決勝まで行いました。

近年は、野球の甲子園に限らず、サッカー、バスケットボール、ラグビーなど、高校生チームスポーツの全国大会がものすごく注目され盛り上がりを見せるようになりました。バレーボールも過去は3月に行われていた春高バレーも1月の大会として定着してきました。そして今年はコロナの影響で練習、遠征、そして大会とさまざまな制約・制限を受けてきた特に高校3年生にとっての集大成の大会となっています。ですから、社会的にはいろんな意見はあるでしょうが、こうして春高バレーが開催できたのはよかったですね。

さて毎年のことながら、春高バレーの試合を観ていると(といっても全ては観れていないが)、日本のバレーボールの特にアンダーカテゴリー(小・中・高校バレー)の現状や成果や課題を読み取れるのではと思いながら、注目しています。特に今年は、多くの示唆があったのではないかと考えています。

良し悪しや是非はさておき、
日本では世界の中でも小学生から競技スポーツとしてのバレーボールがさかん(熾烈な競争)で、アンダーカテゴリの技術やチーム力は高いと言われています。そういった中での集大成、ゴールとなっているのが高校生スポーツであり、花形となっている春高バレーに集約されているのかもしれません。

男子は、東福岡が優勝しました。1枚の得点力あるエースにボールを集め、そのために様々なフォローやお膳立てを緻密に行う練習をしてきたのかなと思いました。エースも聞けば、様々な課題を努力して克服しながらのエースとしての機能を果たしてきたようです。

決勝戦で対した駿台学園は、セッターのセット(トス)が縦横無尽で、アタッカー陣も多彩な攻撃を繰り出す。ブロックも組織的に行おうとする様子がみられ、チームビルディングを思考錯誤して行ってきたのかなと感じてみていました。また試合を通してポジションを変更するなど、アンダーカテゴリでありがちな、分業固定のワンパターン編成ではないところへの対応も良いなと思いました。
 準決勝で東福岡と対戦した清風も善戦、チャレンジングなチーム作りだったと思いました。また、東福岡の柳北くん(192cm)、高松工芸の牧くん(210cm)など、これまでにない大型、長身選手が、MBでブロックやクイックだけの限定的なプレーでとどまらず、バックアタックやディフェンスにも参加しているあたりも、過去には見られなかった近年の良い傾向であり、バレーボール指導者の選手の育成に対する意識も、従来のものから脱却し、将来性を伸ばす大きく育てる指導ビジョンが芽生えてきているように感じます。


高校バレーにおける戦い方のトレンドとは?

 東福岡のバレー、駿台学園のバレー、清風のバレー・・・いろんな戦い方やスタイルに違いあります。チーム戦で競い合う以上、打ちだす策やシステムに違いがあるのは当然なことでもあります。
 中学や高校バレーではしばしば、どの策がどの戦術がふさわしいのかなどと禅問答的な議論みたいのがあって、例えばエースバレーなどのように1枚か特定の選手のスパイクに依存したスタイルが、他の選手の育成を置き去りにしているかもしれない、戦術的な思考の成長を止めているかもしれないという疑問や、特定の選手にかかる負担やオーバーワークによる将来性が狭まる懸念。
 逆に、トップカテゴリへつなげる将来性を見据え、積極的にブロックシステムやオフェンスシステムを構築構築して、思考力を高めることの大切さがある。一方でそれが勝敗のアドバンテージになるかといえば、そういう確実性を担保するものではなく、シンプル(シンプルに戦うために緻密に作られたチーム)に敗れることもよくあるわけです。
 チェーンブロック、スタックブロック、サーカスバレー、立体バレー・・・様々なネーミングのもとで、毎年勝っているチームのスタイルにはかなり違いが見られます。ですから逆に言えば、その目まぐるしく変わるスタイルというのは、トレンドとまでは至らない状況であるものであって、この高校生カテゴリでは、まだまだ育成段階の一通過点だからこそ、スタイルが何かに収束・精錬されていくことがないのではないだろうかと考えるわけです。育成途上だからこそ、それぞれの地域やチームに、チームの勝敗を左右する「変数」的な要素(人・数・能力・環境・戦術・・・)が多くあり過ぎて、何を目指せばよいか・・・という絶対的正解が見いだせない、エースバレーで勝つかも知れないし、個人に依存したシステムで勝つかもしれないし、組織や戦術の構築で勝つかも知れない、複雑な攻撃パターンで勝つかも知れないし、ディフェンシブな戦いで勝つかもしれない。
 ですから、特に小中高校バレーの指導者は、春高バレーから参考になることはたくさんあるけれども、その年の勝ったチームの、見た目のスタイルやカタチだけに注目せず、いろんな人と議論をしながら、それらの基盤にある重要性をみんなで探していくことが重要です。

選手たちのゴールについて

 春高バレーが、小中高校と頑張ってきたプロセスの大きな目標や夢の舞台、大学やVリーグや代表に向けたスタートや登竜門・・・いろんな位置づけがあってもいいのだと考えます。
 ですが、個人的に考えているのは、春高バレーがある種の最終ゴール化することで、チームの中で主力・控えの区分けが発生し、そこに経験値の差が広がり育成や成長に差が発生したり、その後バレーの道を続ける者と続けない者との差、特に高校以後バレーの道が閉ざされてしまう選手の方が多いという現状があるのではないかということです。
 指導者や保護者、メディア・・・高校生スポーツを見守る大人の問題かも知れません。バレーボールを始めて練習やプレーを頑張っている大変多くの子供たち選手層のピラミッドの頂点ばかりに目がいきがちです。とはいっても、先ほど述べたように長身選手をしっかりオールラウンドなスキル育成をさせようという機運も生まれてきていますが、それも一握りのタレントが対象になっているに過ぎないです。
 ゴールにもいろんなゴールがあっていい、でもふるい落とすようなゴールではなく、自分が目指したい方向で目指したい人は広く多く目指せるようにしてあげる環境やシステムを作らねばいけないのではないでしょうか?少なくとも、日本以外の国ではそういった取り組みがなされ、何年かかけて代表チームの成果につなげていると思います。

アンダーカテゴリやらねばならないこと

 現状、小中学バレーの指導現場の実態は、すべてではないものの、いかに指導した選手がチーム出身の選手が、春高バレーで活躍する強豪校に選手を送ったか・・・というのが、一つの実績かのように考えられており、高校としても少しでも選手の獲得のためには求めている関係性となっていると思います。
 先に述べたように、春高バレーという素晴らしい舞台のレベルであっても、まだまだ育成の発展途上であり、戦術等には普遍的な集約や定着がなされにくい。だとすれば、まずもって求められるビジョンは、「個の育成」、バレーボールのトレーニング(練習)を積む子供たちには、広く全員にオールラウンドかつ、ボールコントロールスキルだけではない、認知や判断能力、セルフマネジメントとしてのスキルアップがなされることではないでしょうか?
 何年に一度巡り合うか合わないかの大型選手や高い身体能力をもった選手を見つけた時だけオールラウンドな育成に着手するのではなく、アンダーカテゴリの重要なコンセプトの一つに、しっかりと「オールラウンドな個の育成をすべての子供たちに」を位置づけるべきだと思います。
 そうすれば、190㎝、200㎝越えの高校生がレセプションやバックアタックをしても何の驚きにもならない時代になると思うし、実際海外ではそうなっています。もはや小柄な選手は動きが機敏で巧い、大型選手は高さはあるが守れない・・・そういう時代はとっくに終わっているのです。

(217㎝のムセルスキーが難しい体勢からのナイスセット)


(リベロは子供の時から守備専門をするわけではなく・・・)


(リベロはセッターの役割も・・・ゆえにオーバーハンドのスキルも)


(バレー選手である以上スパイクはみんなできるようになってこそ・・・)


今年の春高バレーの男子高校生たちは素晴らしいバレーを随所に見せてくれましたし、新しい現代バレーに戦術や選手育成の面でチャレンジをしている指導者の方に敬意を表したいです。さらなるチャレンジと本気の育成が日本全国に広がることを願っています。


(2021年)

2021年1月2日土曜日

Have a great new year 2021 Volleyball ! (希望と夢の1年に)

I wish you a Happy New Year.
I look forward to your continued good will in the coming year.

2021年

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

単なるカレンダーの中の1日と考えれば、他と変わらず普通に時間が流れていくもの。
しかし、やっぱり新しい1年の始まり、ニューイヤーの幕開けと思うと
ワクワク感や決意を新たにする気持ちが高まってくるものですね。

2021年のバレーボールはどんなドラマやハイライトが待っているのでしょうか?

そして、今年こそ「東京パラリンピック・オリンピック」は開催されるのでしょうか?
まだまだ大変な世界、世の中ではありますが、
やはり私たちの自国、日本でオリンピックが開催されることは楽しみですよね。


今なお終息が見えないコロナ。
バレーボールにおいてもいろんな当たり前が奪われ、不自由を感じることも多かったかもしれません。
しかし、昨年2020年では、オンラインでのコミュニケーションが一気に広がりを見せ、SNSにはないリアルな交流、そしてディスカッションの機会を得ることができるようになったと思います。
 SNSなどでの、文字だけでのディスカッションにも一長一短があり
 ZOOMなどでの、オンラインのフェイスtoフェイスにディスカッションもまたしかり。
しかし、いずれにしても大事なのは、互いを尊重しての安心してものが言える土壌が保障されていることではないかなと思います。

 プレーヤー経験だけではわからない、バレーボールの技術構造や動作原理を科学的に検証してくださっている方々たくさんいます。しかもその情報は無料でネット上で探すことができます。逆に、今はVリーグや代表クラスで活躍している方その経験のある方ともつながることができ、見ているだけでは分からない、コンマ何秒の感覚など生の意見をうかがうことができます。


しかしながら、
そこで改めて何か抱いた違和感みたいなものがあったわけです。

みなさんとの出会いはもちろんバレーボールを通してなわけですが、
そして実際バレーボールを通してみんな友達の輪を広げることができているのですが、
それでも何か、モヤっとするものを感じる時があるわけです。

でも、それが何かを、うまく的確に言語化できません。
コロナ、東京オリンピックの開催、オンラインでの交流・・・
昨年2020年の人々のいろんな声を見聞きしたとき、
何か、バラバラした感じ、みんなで1つものをシェアしている高揚感
みたいなものがあまり感じられない、ちょっとした寂しさみたいなものが
いつも私には残るのです。
ポエムみたいになってすみません。

そんなこんなではありますが、
とにかく2021年の幕開けにあたり、
今年も私はバレーボールを応援したいし、
みなさんとともにその醍醐味を追いたいです。

バレーボールは、世界の中では、5億人もの人々がプレーをする、
世界の中でも、競技人口が多いスポーツです。
海外で行われているリーグや国際大会の会場は、
多くのサポーターで埋まります。
残念ながら日本国内ではマイナー化に寂しさを感じている人も少なくないかもしれませんが、

それでも「世界」に目を向けたら、私たちバレーボールを愛する仲間はたくさんいます。決してマイナーではない、多くの仲間とバレーボールというものでつながり、興奮や感動をシェアできる可能性やチャンスを持てているわけです。


新年2021年の幕開け
当ブログも引き続き継続させていただきます(勝手にですが)。
少しでもバレーボールやバレーボールに携わるみなさんの
お役に立ちたいもんです。

そこで、先ほど書いた「バラバラした感じの寂しさ」というものを
考えるわけです。

私は、それが

「世界」、「世界とのつながり」、「世界への意識」

に関係があるのではないかと思っています。

みんなバレーボールに対していろんな楽しみ方や思い入れがあります。
トップのプレーやには、個人個人で、独特のプレー感性があったり、
コーチ(指導者)にも、いろんな理論を言う人がいます。
観るファンも、プレーなのか、選手個人の表情だとか、チームだとか様々です。

そんな皆さんと昨年、いやそれ以前からコミュニケーションをとる中で、
「日本のバレーボールが世界の中で活躍する」
「日本代表が世界の頂点をめざし戦えている」
「日本人選手が世界の中で活躍している」
そういったことを望まない人はいないわけです。
しかし、いろんなテーマでの話題におよんだとき、
その多くが、自分の感覚や理論、思い入れの主張に終始しがちになる。
バレーボールでつながっているはずが、いつの間にか自己の主張とその可否の判定に流れていってしまう。

これが、私の思う「バラバラ感」・「寂しさ」だと思います。

ですから、2021年、私が掲げるテーマは

「世界を見据えた日本のバレー」
「日本代表の活躍を後押しするみんなの力」
「世界と日本を結びつけるためのアンダーカテゴリー」

この3つを自分なりのテーマとして、活動や執筆をしていきたいです。

特に、日本のバレーボールの「アンダーカテゴリー」の指導内容や指導方法、育成のビジョンなどをアップデートさせる方向に影響を与えたいと思うわけです。

みんな一人一人、バレーボールの楽しみ方や見方、思い入れは違って当然。
でもみんな、日本代表がオリンピックでメダルを獲ることを願い、それがこの上ない感動と興奮となり喜びとなるのも当然。
だったら、やるべきことは、一人一人のバラバラな意見を出し合うだけでなく、
そこから、世界のバレーボールと果敢に渡り合える日本のバレーボールをみんなで「はぐくむ」(育む)ことが重要です。
特にこの10年間では、日本のバレーボールのトップのプレーや戦術が少しずつアップデートされてきました。そして海外でプレーする日本人も増えてきました。ファンの中にもイタリアを中心としたヨーロッパなど海外のバレー観戦を楽しむ人も増えてきました。
最もアップデートが遅れてるのは、小中高校バレーの「アンダーカテゴリ」なんです。
そしてそれはなぜかというと、「世界への意識」がないからです。
世界への意識がないから、グローバルスタンダートから逸れた日本型バレー指導が染みついています。型の文化、礼儀の文化、和の精神からくる統率、年功序列と上意下達・・・。そこから非科学的な技術論や戦術論が受け継がれてしまっています。

それらを変えたい。
バレーボールはハラハラドキドキのエキサイト感があり
選手サポーター一体となって喜びと興奮を味わうことができる。
ワンプレーワンプレー、1点1点ごとに喜びと感動を表現できる。
他の競技にはない、喜びと感動を表現できる素晴らしいスポーツです。

みんなで世界にあこがれをもちながら、日本代表を応援したい。
みんなが世界を堂々と目指し、いろんなチャレンジができるようにしたい。
海外でプレー、海外で観戦、グローバルスタンダードを学んで指導する・・・
そういう「みんなで世界を」というもので、
バラバラ感やさみしさが克服されるはずです。
そのための東京パラリンピック・オリンピックになるのではないでしょうか?

2021年がみなさまにとって、そして日本のバレーボールの革命にとって
実りある1年になることを願います。

今年もどうかよろしくお願いいたします。

※月1回ペースで記事更新とTETSUミーティングを開催します。


(2021年)