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2017年6月4日日曜日

世界のバレーを観なきゃ損(FIVB World League 2017)

 ワールドリーグ2017が開幕しました。今回は、FIVBからYoutubeにてライブ配信されており、いつでも海外勢同士の試合を観ることができるようになっています。


 昔は、と言っても今から20年30年前と比べての話ですが、日本国内ではめっきりバレーボールの国際大会のテレビ中継が減っていき、無くなっていき・・・。世界の日本のバレーボールのいろいろが大きく溝を開けられ、遅れをとっている中、本来はもっと世界のバレーボールをみんなで観て、参考にしていきたいのにそれができない時代が続いてきました。

 でも今は、こうして日本チーム以外の試合を簡単に観ることができます。
 残念なことに、例えば中学生や高校生、大学生などで日夜必死にバレーボールの練習に打ち込んでいる選手や指導者の中の多くの人が、海外のチーム、選手や指導者のことを知らないことが多いです。きっと練習や指導が忙しくて、試合を観るゆとりがないのかもしれませんが、今回のワールドリーグのように、ネットでライブ発信しているとなれば、誰でも今まで以上に試合を観ることが容易になるはずです。
 ぜひ多くの人に試合を観てほしいですし、特にバレーボールに携わる方々は観るべきだと思います。


 常々感じていることですが、日本国内でバレーボールに携わっている方たちが、世界のバレーボールを話題にしたとき、それが自分がかかわっているバレーとは次元が違うとかであまり関心を示さない人も少なくありません。
 別に自分のチームの練習や指導に生かすために観てほしいとまでは言いません。そうじゃなく、単純にもっとみんなで世界のバレーボールの試合やプレーを観て楽しんで欲しいということを言いたいのです。
 日本のバレーボールの復活とか、発展とか、強化とか・・・そんな難しい課題がいろいろあるわけですが、まず第一歩は、日本のバレーボーラーが、もっと「世界のバレーボールを観て楽しむ」という風土が生まれてくることが、小さなことでも大きな一歩なんじゃないかなと思います。

 カッコいい選手や、美しい選手もたくさんいます。巧みでテクニシャンな選手がたくさんいます。知将がいて、情熱的なコーチがいます。日本では感じられない試合会場の雰囲気も観れます。もちろん、プレーや戦術の参考にもなります。
 今回のワールドリーグ。選手もさることながら、ヘッドコーチの顔ぶれだけでも私は十分楽しいです。

ブラジル :レナン・ダルゾット
イタリア :ジャンロレンツォ・ブレンジーニ
ポーランド:デ・ジョルジ・フェルディナンド
アメリカ :ジョン・スパロウ
カナダ  :ステファン・アンティガ
アルゼンチン:ジュリオ・ベラスコ
フランス :ロラン・ティリ
セルビア :ニコラ・グルビッチ
オーストラリア : マーク・レベノフ
ドイツ : アンドレア・ジャーニ
中国  :ラウル・ロザノ

 いろんな楽しみ方でいいです。とにかく、今、私が必要だと思っているのは、みんなで世界のバレーボールを観たらいいのに・・・ということです。テレビ中継に依存する時代ではなくなってきたのだと思います。テレビ中継が減ったからマイナーだと引け目に思う必要もないのだと思います。ネットで簡単の試合を観ることができるのですから、これからの時代は、視聴者側がいかに積極的にアクセスするか。特にバレーボールに関わる人々の積極的なアクセスが、これからのバレーボールを突き動かす原動力になると思っています。練習が終わった後でも家で観ることができます!朝起きて目覚まし代わりにちょっと観ることもできます!移動途中に乗り物の中で観ることもできます!日本のバレーボール改革の入り口は、みんなで世界のバレーボールを観て楽しむことから。

(2017)