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2016年5月10日火曜日

2016勇気のスポーツその見どころ~チームプレーと個人技


今年はオリンピックイヤー、2016年リオデジャネイロ大会の年です。
バレーボールでは、やはりこの「オリンピック」が、一番のビッグタイトルです。
様々な国際大会・・・4年に一度と言われている、世界バレーやグラチャン、ワールドカップでさえ、このオリンピックへ向けたプロセスとして各国は位置づけています。
「4年に一度」というのは、バレーボールにおいては、真の意味ではこのオリンピックのことを指すでしょう。
バレーボールにおける「オリンピック」でのゲームが、現時点での世界のバレーボールの最先端のスタイルを見ることができる場です。別にいうと、前回のオリンピックからのバレーボールの戦術や戦い方の変遷を見ることができるということです。バレーボールの歴史を学ぶ機会でもあります。
21世紀になって、ブラジル男子を中心にはじまった、バックアタックを巧みにからめた攻撃戦術、そこから整備されてきたリードブロックにプラスされてきたサーブ戦術やディフェンス戦術。
前回ロンドン大会は、男子で言えば、ロシアが、高さのある選手たちがそれらの戦術を実行できるくらいにスキルが洗練されただけではなく、一つの試合のなかで選手が違うポジション配置に対応し、相手のマッチングやスカウティングを打ち破って勝利しました。
4年後の今年、どのような戦術や戦い方、選手起用があるか楽しみです。
個人的には、リベロの配置や機能に注目しています。それとミドルの得点の内容と出現場面に注目しています。あとはブロックの機能でしょうか。

以前も書きましたが、バレーボールにも、他の種目に負けないくらい素晴らしい魅力がたくさんあります。

まずは、「喜び・歓喜」です。
1セット25点の得点の末、1セットを奪取できます。ということは、25回喜び、さらに喜びを爆発させることができます。しかも、サーブまでの間に、選手とサポーターが一体となれる時間があるわけです。これは観ている側もエキサイトしないわけにはいきません。

次に、「緊張感」です。
バレーボールは、ボールを落とせないどころか、ボールを止めることができません。この「待ったなしの連続性」が、観ている人間をハラハラ、ドキドキさせます。ですからラリーを制したときの興奮や、ボールデットをさせまいとする献身的なプレーに胸がアツくなるわけです。

3つめは、「チームと個人の融合」です。
バレーボールは、チームスポーツです。しかし一方で個人のスキルやプレーがゲームに大きく影響を与えています。観る人間はチームの勝利にそれぞれの思いを重ねる一方で、個々の選手のプレーの一つ一つにも関心を寄せることができます。チームのドラマだけではなく、選手個人のドラマにもスポットライトが当たりやすいのです。

バレーボールは、「勇気を出し、勇気を与え、勇気をもらえる」スポーツです。
選手は、一瞬の決断力の連続が求められていきます。
観る側は、その決断力から勇気と喜びをもらえます。


間もなく、オリンピック最終予選がはじまります。
日本代表チームの男女ともにオリンピック出場をはたし、
オリンピックの場でバレーボール日本代表チームが戦う姿をみて、みんなで喜びや興奮、勇気をシェアできたらいいですね。
そして、バレーボールに携わる人たちにとってはこれ以上の教材はありません。しっかりみていきたいものですね。









(2016年)